「人と関わる仕事がしたい」「営業にチャレンジしたい」「でも、ノルマに追われる営業はしたくない…」そんな思いを持つ方におすすめなのがルート営業です。しかし、求人市場にたくさん見受けられるルート営業について、「仕事内容がよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ルート営業の仕事内容や向いている人、必要なスキル・資格等について徹底解説!
- ルート営業ってどんな仕事をするの?
- 一般営業とルート営業の違いって何?
- ルート営業のキャリアパスを知りたい
これらの疑問をお持ちの方は、最後まで本記事を読むことで疑問を解決し、ルート営業に就職・転職するかどうか決断できます。
- ルート営業とは?仕事内容と一般営業の違い
- ルート営業に向いてる人は?必要なスキル・資格は?
- ルート営業として働くメリット・デメリット
- ルート営業の給料・年収はどのくらい?
- 営業としてキャリアアップするには?ルート営業の将来性
- まとめ
ルート営業とは?仕事内容と一般営業の違い
ルート営業とは、既にお取り引きのあるお客様先を回る営業のことです。
営業と言えば飛び込み営業やテレアポのイメージが強い人も多いでしょう。しかし、買い切り型の商品やサービスでない限りフォローが必要になってきます。この後工程のフォローをするのがルート営業の役割。
すでにお取り引きがあるお客様先を回って新商品のご提案をしたり、不具合を解消したりして現在ご利用いただいているサービスや関連した商品を購入してもらい、売り上げを上げるのが目的です。
ルート営業の仕事内容
ルート営業の仕事内容は、大きく分けて次の5つです。
- ・ 関連する新商品のご提案
- ・ ご利用頂いているサービスの不具合確認
- ・ ご利用頂いているサービスのメンテナンス
- ・ 新たなご発注の確認
- ・ 新規営業
商材や会社によっても変わりますが、1日に4〜5社ほど訪問し、新商品をご提案したり、現在ご利用頂いているサービスに不具合がないか確認します。不具合が出たらその都度メンテナンスをして解決します。お客様から新たなご発注が入れば、その商品やサービスを手配するのもルート営業の仕事です。
ちなみに、ルート営業だからといって新規営業が全くないケースは少ないです。会社によっては『完全新規営業なし!』を謳う求人もありますが、大体7:3くらいの割合で既存営業と新規営業を担当するケースが多いです。それに伴い、ノルマ(目標)もついてくることになります。既存顧客の営業(訪問やフォロー)をしつつ、空いた時間に新規営業をする…というパターンで業務を進めるケースが多いです。
ルート営業と一般営業はどう違う?
ルート営業は先述した通り『既存のお客様を担当し、その中で売り上げを上げること』を主な業務とする営業のことです。
対し、一般営業は『新たなお取引先獲得』に重きを置いた業務をする営業です。
そのため、課せられるノルマ(目標)の重要度合いもルート営業と一般営業で変わります。ルート営業はどんなに売り上げを上げても収入の上昇は緩やかですが、一般営業は売り上げた分収入がついてくるということも多いです。
自分の頑張りが収入に直結しやすいのが一般営業で、収入の伸びは緩やかだけど一般営業ほどノルマ(目標)に追われることなく、緩やかな心持ちで働けるのがルート営業です。
ルート営業に向いてる人は?必要なスキル・資格は?
ルート営業に向いている人の特徴は次の通りです。
- ・ 人とお話しすることが好き
- ・ コミュニケーションスキルが高い
- ・ よく気がつくタイプ(気が利くタイプ)だと言われる
- ・ 初対面の人と話すことに抵抗がない
- ・ 先を見据えて管理できる人
同じ人と何度も顔を合わせることになるので、人とお話しすることが好きだったり、初対面の人と話すことに抵抗がないコミュニケーションスキルが高い人はルート営業に向いています。また、『痒いところに手が届く』ような、相手をよく見て欲しいものを提案できる人もルート営業に向いているでしょう。きめ細かいフォローができる人はなお歓迎されます。
また、先を見据えて管理できる人もルート営業が向いていると言えます。顧客の繁忙期や新規事業などを把握しておき、必要なタイミングで必要な商材を提案できる人はルート営業でも売り上げを上げやすいです。
反対に、『自他共に認める人見知り』は難しいかもしれません。
先方の担当者もずっと同じではなく、一定の期間が経過したら変動することもあるからです。そうなった時、新たに関係性を作っていく必要があるため、あまりにも人見知りだと営業職が難しいです。
また、ルート営業として働く上で必要なスキルや資格はありません。強いて言えば、車を運転する機会が多いため普通自動車運転免許があると応募できる求人の幅が広がります。
ルート営業として働くメリット・デメリット
続いて、ルート営業として働くメリットとデメリットについて解説します。ルート営業の職に就こうか考えた時、メリットとデメリットを見て考えてみると良いでしょう。
参考程度に、一般営業のメリットとデメリットも合わせて比較してみました。
ルート営業 | メリット | ● 営業ノルマが緩い | ● ノルマ未達でも収入が大きく変動しない | ● コミュニケーションスキルがブラッシュアップされる | ● 時間を重ねるごとに仕事がやりやすくなる | デメリット | ● 収入が上がりづらい | ● お客様と会社の板挟みでストレスが溜まることも | ● 収入が上がりやすい | ● 営業としてステップアップしやすい |
一般営業 | メリット | ● 収入が上がりやすい | ● 営業としてステップアップしやすい | デメリット | ● 営業ノルマがきつい | ● 顧客を選べない | ● ノルマ未達だとその分収入が下がる |
それぞれ詳しく解説していきましょう。
メリット
ルート営業として働くメリットとしては次の通りです。
- ・ 営業ノルマが緩い
- ・ ノルマ未達でも収入が大きく変動しない
- ・ コミュニケーションスキルがブラッシュアップされる
- ・ 顧客と信頼関係が構築されるため時間を重ねるごとに仕事がやりやすくなる
ルート営業として働く一番のメリットは一般営業と比べてノルマが緩いところでしょう。継続してサービスや商品をご発注いただいているケースが多いので、特に目立った営業活動をしなくても新たにご依頼をいただける…なんてケースも。
また、営業ノルマを達成できなかった(未達)としても、給料が大きく減ることはありません。月々支払われる給料が一般営業より少なめではあるものの、安定した収入を確保できる点は非常に大きなメリットと言えるでしょう。
他にも、ルート営業として働いているうちにコミュニケーションスキルがブラッシュアップされていく点もメリットです。人と関わる仕事なので、関係性を保つために調整したり、話を聞くスキルが上がります。
さらに、ルート営業としてコミュニケーションを重ねることで顧客との信頼関係が構築されていき、時間が経つにつれて仕事がやりやすくなっていくはずです。
ルート営業の仕事を重ねていくうちに顧客との関係性が深まり、「○○さんにしか任せられない」「ずっと担当してくれれば良いのに」といったお言葉をいただけることもあり、大きなやりがいにつながります。一度信頼されると、より大きなご発注を頂いたり、規模が大きい仕事を任せてもらえる点がルート営業の面白さであり、メリットです。
デメリット
ルート営業として働くデメリットとしては次の通りです。
- ・ 収入が上がりづらい
- ・ お客様と会社の板挟みになってストレスが溜まることもある
ルート営業のデメリットとして、一番に挙げられるのは収入が上がりづらい点です。もちろん、長期的に見れば着実に収入が上がっていくケースが多いでしょう。しかし、新規営業を主として行わない分、収入の伸び幅が小さいのがデメリットです。
また、お客様と会社の板挟みになるのでストレスが溜まることもあります。お客様の要望を聞くと、どうしても社内の人間に負担をかけないと解決できないことだったり、反対に社内の人間がどうしても対応できない仕事についてはお客様へ納期交渉や謝罪をするのは営業の役割です。そのため、会社とお客様の板挟みになり、ストレスを抱えることもあるでしょう。
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ルート営業の給料・年収はどのくらい?
ルート営業の給料は平均が月250,000円前後となっています。
また、ルート営業全体の平均年収は403万円となっています。20代で379万円、30代で482万円というデータが出ています。
参考:https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/sales_07.html
一般営業と比べて収入はやや低い傾向にありますが、その分変動しにくいため安心して働くことができます。家庭を持っていたり、高収入よりかは安定して働きたい、という方にはルート営業がおすすめです。
営業としてキャリアアップするには?ルート営業の将来性
ルート営業の将来性としては、いつの時代になっても一定の需要があるため、長く続けられる仕事と言えるでしょう。しかし、年齢を重ねるごとに体力的な負荷が大きくなることも考えると、いずれは現場から管理側に回る必要があります。
上記を踏まえてルート営業に就きながら営業としてキャリアアップするには、次の4つの方法が挙げられます。
- ・ 社内でキャリアアップする(育成側、マネジメントに回る)
- ・ 他社のルート営業や販売・企画・販促に転職する
- ・ 新規営業にチャレンジする
- ・ 取引先に好条件で引き抜かれる
一定期間ルート営業としての経験を積んだ後は、自身の知見を活かして若手社員の育成やマネジメント側に回るのがルート営業としての主なキャリアパスです。また、ルート営業の経験を活かして特定分野の販売・企画や販促として転職することも可能です。
また、ルート営業で培ったコミュニケーションスキルと人脈を生かしながら新規開拓メインの営業に転職することも可能です。ルート営業として業務を行なっている中で、「思っていたよりも新規開拓が苦手ではないかもしれない」と思えたり、新規開拓の成績が良かった場合はチャレンジしてみても良いでしょう。
他にもルート営業のキャリアパスとして想定できるのが、ルート営業の取引先の担当者に「今よりもっと良い待遇でうちに来ないか」と引き抜かれることです。取引先の担当者は日頃の仕事ぶりを見ているので、安心して引き抜くことができるのです。
営業としてキャリアアップできるのはもちろんのこと、かつ他の職種に好条件で転職できるチャンスもあるのがルート営業です。
まとめ
営業職は既存のお取引のあるお客様と会社の間に立ってフォローする仕事です。細やかな気遣いや、コミュニケーションスキルが高い人は向いている仕事と言えるでしょう。収入もノルマによって変動しにくいため、安定した収入を確保したい人にぴったりです。
ルート営業への転職を考えているのなら、パスキャリを利用するのがおすすめです。パスキャリでは専任の頼れる女性アドバイザーがカウンセリングで適性を見て、自分の強みや可能性を考慮して求人を紹介してくれるので、書類選考通過率が高いのが特徴です。
他にも企業に合わせた書類準備や面接対策、企業との日程調整など転職活動を総合的に支援してくれます。そのため、転職が初めての人でも安心して転職活動ができるでしょう。
未経験や異業種からルート営業にチャレンジしたい人はもちろんのこと、現在一般営業職として働いていてノルマが辛く、ルート営業に転職したい…という方は、パスキャリに登録して安定して働けるルート営業の仕事を探してみてはいかがでしょうか。
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