様々な分野で活躍する社会人にフォーカスして、価値観やキャリアの積み方を根掘り葉掘り聞いちゃおう☆というコーナーです。
今回はウェブライターとして活躍する、松本さん(26歳)にお話を伺いました。
「ある日インドに呼ばれた」「直感は勘じゃない」など、名(迷)言も飛び出した、今回のインタビュー。
その独特の視点に、迫ります。
知らなかった大学への電撃入学、退学、そして突然呼ばれた「インド」
宜しくお願いします!
今日は松本さんの経歴をたどりながら、キャリア・仕事観とともに色々と根掘り葉掘り聞かせていただきます!
ふふっ
(なんだいきなり…)
まずは大学あたりから!お願いします。
はじめ、早稲田に行きたいなって思ってて。
でも自分高校まで男子校で、受験当日に前の席にいる女の子のうなじにドキドキしちゃって。
で、ペース乱されて…落ちたんですよ。
浪人しようかなって思ってたんですけど…
直後に東日本大震災があって。
あれで人生観変わったっていうか…
なんか、いつ死んでしまうか分かんないんだなって。
それで…
やっぱり大学行こうって思って。
早稲田でなくても、いま大学に。
それで家から自転車で行ける範囲のGEOに行って、そこで願書が売っててなおかつまだ入試が間に合う大学を受験して、入りました。
全然知らない大学なのに。
電撃入学ですね。電撃。電撃です。
電撃入学ですね。電撃。電撃です。
(めっちゃ電撃って言うやん…)
そこでは、どんな勉強を?
学部は経済学部でしたが、ゼミは哲学でした。
そこで勉強してたんですけど…
授業より音楽の方が楽しくなっちゃって。
で、退学しました。
で、家にいたんですけどある日突然、「インドに行かなきゃ」って思ったんです。
目覚めたら「インドに行かなきゃ」って。
で、行きましたね。パスポートもそのために取って。
即行動です。
目覚めたら「インドに行かなきゃ」って。
(スピード感がすごい…)
あ、で、丁度その時、三島由紀夫の本を読んでたんですよ。
…。
(どうなるんだろうこのインタビュー…)
そこに「あなたがインドに行くのではない、インドがあなたの元へ来るのである」って書いてて。
あ、俺だって納得したんですよね。
でも1人はさみしいから誰かと行きたいなって思って。
だけど、「インドが来た」人としか行きたくない。
だから、「インド行かない?」って言って「いいっすね!」と言ったやつらは、全員不合格にしました。
「ああ、誘われるの待ってた気がします」って言った後輩だけ、連れて行きました。
理不尽…。
でもタイミングはすごいですよね。
まあ、向こうから来たんで。
…。
その時バイトしてた雑貨店でも、目に入る商品にやたら「made in India」って書いてて、やっぱ向こうから来たって実感したんです。
追いインド的な。
それまで全然インドに興味なかったし、なんなら初海外でしたから。
まさに呼ばれた…(やばい、洗脳されそう)
そんな感じです。
で、数か月インドにいて帰国して。
同級生が就職する年になって、自分もそれに倣ったって感じです。
キャリア選択の動機は「知らない世界に入りたかった」「フィーリングで」
たしか…
テレビの報道番組の制作スタッフとウェブディレクターを経験して、今の仕事(ウェブライター)に就いたんですよね。
なんでこのキャリアに?
うーん…まず制作スタッフは、特殊な世界で面白そうって思ったから。
自分テレビ見ないんで、なんにも分かんない状態で。
フィーリングですね。
ウェブディレクターも、今までと違う世界を見てみたかったから。
色んなアプローチで発信できるというのも魅力でした。
フィーリング…。
でも、「違う世界を見たい」っていう気持ちはよく分かるかも。
オリラジあっちゃんも唱える下積み不要論。彼の場合は…
テレビからウェブへ変わったのは、どうして…?
報道の制作会社を辞めたあと、ラジオとか報道以外の番組をやっているディレクターに誘われてたんですけど…
でも、下積みスタートだったんです。
俺、下積み嫌なんですよ。
だから断って、また別の世界へ…ウェブに飛び込みました。
下積み不要論…!
オリエンタルラジオの中田敦彦さんもおっしゃっているけど…
松本さんはなぜ、不要だと?
「技を盗む」とかって、あんまり効率良くないんじゃないかなって思って。
あと、ずっと同じところで修行を続けるって、同じような人間が出来上がりそうだな…と。
ずっと同じところで修行を続けるって、同じような人間が出来上がりそう
それで、ウェブディレクターに。
はい。
あと、テレビの制作してたときに思ったんですよ。
ディレクターって、柔軟性がある仕事なのかもって。
どういうこと…?
思い込みがないからこそできる、新しい発想があるんですよね。
色んな知識はいるんだけど、カメラマンや音声さんほど特化してないじゃないですか。
だから、ディレクターって自分の色を出せるなと思って。
実際、ディレクターによって番組のカラーって変わる。
最高に、インディー・ロックっすよね。
(松本さんは大の音楽好きです)
2回目の転職。そのトリガーは、ある想いから
そこは、どうして辞めたんでしょう。
BtoBで、あんまり自分の色出せなかったんですよね。
クライアントの意向が強くて。
そこが、楽しさや醍醐味でもあったんですけど。
あと忙しすぎて、自分の時間が取れなかったんです。
友だちや家族、恋人と過ごす時間も大切にしたくなって。
仕事に活かす勉強をする時間がなかった、というのもありますね。
仕事に活かす勉強?
周りには優秀なクリエイターたちがたくさんいて、その人たちからいい刺激を受けていたから、もっと深掘りしたくて。
でもその時間が取れないジレンマですね。
自分が思っていた以上に、面白い仕事だったんです。
なるほど…
今の会社に来たのは、何が決め手だったんでしょう。
フィーリングで。ここに決めました。
面接に来たら、いい意味で面接官に圧迫感が全くなくて。
ああ、なんか良さそうって思って。
※「フィーリング」が多発していますが、あとで回収するので何卒最後までお付き合いください!
直感で決めるのが、一番気持ちいい
あんまり迷わない性格なんですか?
けっこうバッサリ決断しますよね。
それも、フィーリングで。
そうですね。迷わないです。
迷っても、意味ないんじゃないかなって。
選ばなかった方に進んだらどうなったかなんて、誰にも分からないから…
考えても仕方ないと思うんですよね。
あと直感で決めるのが一番気持ちいい。
直感。
あ、でも。
直感って、勘ではないです。
直感は、勘じゃない…?
はい。
直感って、今までの経験に基づいて瞬時に出された、判断なんじゃないかなって思うんですよね。
だから、自分は直感を信じてます。
自分のこれまでの積み重ねとそのときの考えが、瞬時にまとまる結果だと。
そうじゃないかと…思います。
当たります?
ほぼ当たります!
俺が言うフィーリングっていうのも、直感のことで。
直感でも迷いに迷っても、多分同じものを選ぶと思うんですよね。
迷えば迷うほど、後悔の材料が増える
迷ってたくさん考えた方が納得できる、っていう人も多いのかなと思うんですけど…
自分は、迷えば迷うほど後悔の材料ができると思っていて。
直感は、勘じゃない。迷えば、後悔の材料が増えていく。
後悔の材料?
迷うと、それだけ取捨選択をするじゃないですか。
で、「やっぱりあっちにしとけば良かったかな」って少しでも思うと…
それが後悔になるんですよね。
迷うと、選び損じた量が多くなる。それが後悔なんじゃないかなって。
(え、なんかすごく納得できるかも…)
そもそも、選んだらもう戻れないんだから、納得できるように動くしかない。
ごちゃごちゃ考えて迷うと、逃げる理由も増えていくんですよね。
たとえば、やりたいことがあるのに「やらない」人って多いじゃないですか。
ヒカキンがめちゃくちゃ稼いでて、それをたたいている人のほとんどは、動画の撮影さえしてないんじゃないかな。
たしかに…
やったらできるかもしれないことを、「やらない」んです。
やればいいのに…
でもやらなくて、文句を言う。
そういう人、多いかも。
今の若い人って…
まあ、自分も若い方に入りますけど、仕事を「耐えてやってる」人がものすごく多い気がするんです。
ガマンなんですよ。
でもそれって…
時間がもったいない?
ダサいですよね。
じゃあやらなきゃいいじゃん、って思う。
でもそれを辞めて好きなことをするのが難しい…
難しい理由を、作っているだけですね。(バッサリ)
難しい理由を、作っているだけですね。(バッサリ)
(本当に20代…?)
直感は勘じゃない、の意味が分かった気がします。
キャリアを直感で選ぶって聞くと適当なようだけど、そうじゃないんですよね。
「自分は」ですけど、そう思いますね。
目指す人物像、憧れる人
そんな松本さんがこれから目指す人物像ってありますか?
尊敬するビジネスマンとか。
いないです。
憧れる人、いないです。
うん…そんな気がしてました…
じゃあ、こんな人にはなりたくない!というのは…
口だけの人ですね。
行動と言動が伴っていない人は、かっこ悪いなって思います。
口だけっていうのは、シンプルに、バレますよね。
口だけっていうのは、シンプルに、バレますよね。
力強い言葉(と視線)をありがとうございます…
経歴をたどりながら伺った、松本さんのキャリア・仕事観。
同世代に刺激となる考え方や言葉をたくさん伺えたと思います。
ありがとうございました!
インタビューを終えて…
- 下積みは要らない
- 直感は、勘じゃない
- 迷えば後悔の材料が増える
- 口だけは、シンプルにバレる
などなど…
今キャリアを積んでいる最中だからこそ出てくる、リアルな視点と考え方をたっぷり語ってくださった松本さん。
このインタビューをお読みの方のなかには、
「20代後半に差し掛かり、キャリア選択や自分がやりたいことで、悩んでいる」
という方も、多いのではないでしょうか。
もしかすると、答えは意外と、シンプルかもしれないですよ。