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「忙しいと言っている人は、暇」「好きじゃないことを仕事にしてもいい」フリー/会社員の両方を経験して見えたこと|パスキャリインタビュー

インタビューカテゴリのおすすめ転職求人コラムです。
パスキャリインタビュー! 様々な分野で活躍する社会人にフォーカスして、価値観やキャリアの積み方を根掘り葉掘り聞いちゃおう☆というコーナーです。 今回は、会社員→フリーランスで成功→会社員というキャリアを持つ、WEBデザイナー歴17年の小谷さんにお話を伺いました。 実は、WEBデザイナーという仕事にこだわりは無い、という小谷さん。 それでも続けている理由とは?なんで成功したフリーランスから会社員に戻ったの? 根掘り葉掘り、聞いてきました。 ド素人状態で入ったこの世界。初めは、なんのこっちゃ分からなかった。 ヤマシタ 小谷さんは、WEBデザイナー歴17年と伺いました。 17年前当時、珍しい職業だったのでは。 小谷さん そうですね。 iモードとか、ezwebとか、そんな時代。 mixiも、まだなかったです。 もちろんガラケーだし、ネットも全然発達していませんでした。 ヤマシタ 懐かしいサービスたち! mixiって今の10代知ってるのかな… 楽しそうに話し始める、WEBデザイナーの小谷さん。(今回は緑多めでお届けします) 小谷さん ね。そんな時代です。 簡単に情報を得られるっていうのが斬新だったんですよね。 まあ、これを使って世界中の人を幸せに… ヤマシタ 素敵! 小谷さん したい、とかは全くなくて。 ヤマシタ え? 小谷さん そんな志は全くなくて。 大学を出たあと、いわゆるフリーターをしていて、「そろそろ就職を」と思ったときに求人誌の目立つところに載っていたのが、WEBデザイナー募集だったんです。 ヤマシタ え、それが理由ですか! じゃあ、まったくの初心者で? 小谷さん そう! ネットはたまに見る、くらいのド素人でした。 WEBデザイナーって言葉も初めて見たし。 ヤマシタ それでよく応募しましたね… 小谷さん なんとなく、ホームページを作る人なんだろうなと察して(笑) ただ小さな会社だから「なんでもやる!」というスタンスで。 営業マンが取ってきた案件に、打ち合わせからがっつり参加していて、なんなら途中から一人で参加して。 入社3か月目からは、一人で打ち合わせに行ってました。(笑) ヤマシタ 営業もする、デザイナー。 小谷さん でも初めなんて、打ち合わせしてもよく分からないんですよ。 要望は聞くんですけど、なんのこっちゃって。 「打ち合わせをしても、なんのこっちゃ分からなかった。」 ヤマシタ できるかどうかも、分からない状態ですよね… 小谷さん だから言ってましたね。 「できるかどうかは、分かりません。でも、やってみます」って。 ヤマシタ おお…! やります!と言い切りは、しなかったんですね。 小谷さん だって分かんないなと思って(笑) でも、それでもやってましたよ。なんとかして。 とにかくやってみる。がむしゃらに学んだのち、フリーランスへ。 小谷さん まあ、実践から入ってたから、効率よく勉強できたのは良かったかな。 教科書を1ページ目からやってたら、無駄も多かったと思う。 でも自分は相手のニーズを聞いて、そこをピンポイントで学んできたから。 「ニーズを知ってからスキルを学ぶ」というのは、誰でも使える勉強法かもしれない。 ヤマシタ そのあと、フリーランスに転向したんですよね。 小谷さん なんかこの会社、制作費高いわりに給料上がらないなって思って。 で、スキルもある程度身についたし、一人でできるんじゃないかって思って。 ヤマシタ すごく説得力のある退職理由です。 フリーランスになってからは、順調に? 小谷さん いや、全然。 普通、いくつかクライアントを確保してから辞めると思うんだけど、自分は何もないのに辞めたんですよ。 だから、会社を辞めたらいきなり収入がゼロになって。 一人暮らしだったから、いくばくかの貯金を切り崩してやってましたね。 ヤマシタ 軌道に乗ったきっかけは、何だったんでしょう。 小谷さん 結果から言うと、ナイトワーク系の受注を受けるようになったんですけど。 ある日ニュースを見てピンと来たんです。 当時の都知事が「オリンピック誘致のためにそういうお店の看板を街からなくそう」って言って。 街並みが変わったんです。 ヤマシタ いわゆるキャッチ(街頭での客引き)が、できなくなったと。 小谷さん そう。それで、集客手段が雑誌かWEBに限られるなって思って。 じゃあ、まだどこもしっかり作っていないホームページを自分が作ればいいんじゃないかと。 「集客手段が雑誌かWEBに限られるなって。」ピンと来た。 ヤマシタ ニーズを見つけ出したんですね! 小谷さん ニーズって、小さな気づきから、生まれるもんなんですよね。 でも… ヤマシタ でも…? 小谷さん 最初はなかなか、ホームページの必要性を分かってもらえなくて。 めちゃくちゃ電話をかけて営業してました。 ヤマシタ どうやって、分かってもらえるようになったんですか? 小谷さん 「イメージしてもらうこと」を大切にしました。 最初はスピード感を出して、「すぐ作りますよ!」って言ってたんですけど。 ホームページの必要性を、分かってもらえていないなって気づいて。 ヤマシタ イメージ。 小谷さん 結局、ホームページがあることで自分たちの仕事がどう良くなるのかを伝えないと、スピード感なんて価値ないなと思って。 だって今まで、なくても仕事になっていたわけだから。 未知のサービスなんですよ、向こうからしたら。 それで、ダミーで作ったサイトのURLを見てもらったり、具体的にどんなふうに変わるのかを説明したりして。 そうするうちに、じゃあ試しにお願いするかっていう会社が出てきて。 ヤマシタ 努力が実った瞬間! 小谷さん そうしたら、業界の中でちょっとした口コミになって、そこから一気に50件くらい仕事が来ました。 「ホームーページを作ったら、こんな風に良くなりますよ!さあ!って。」 小谷さん で、一応管理もするということで月額でお金をいただいて。 といっても、難しいシステムを入れたりこまめに更新したりということはなかったんですけど。 それで、数万円×50社の収入を得られるようになったんです。 ヤマシタ 一気に駆け上がりましたね! しかも結構稼げている。 そのまま、フリーランスを続けようとは思わなかったんですか? 小谷さん 8年くらいやってたんだけど、フリーって、休みがないんですよ。 ヤマシタ そうなんですか?自由なイメージがあったのに… 小谷さん 厳密にいうと、休めるのに休めないんです。 やればやったほど稼ぎになるし、税金やいざというときのための貯金を考えたら、稼いでも稼いでも足りなくて。 だから、ついつい仕事をしちゃう。 四六時中、働いちゃうんですよ。 「稼いでも稼いでも足りなくて、ついつい仕事をしてしまっていた。」 ヤマシタ 人数を増やしても、人件費がかかっちゃいますもんね。 小谷さん それもあるし、採用に自信がなくて。 誰かを雇っても、結局自分で手直ししそうだな…とか、信頼できるか見極めないとな…とか考えると、一人でやった方がいいやって思ったんですよね。 ヤマシタ デザインだと、センスや好みの問題もありそう… 小谷さん で、余裕がないから新しい挑戦もできず。 だったら会社に入った方が、色んな事ができるんじゃないかと。 あと、一人で仕事してると、誰とも話さない日もあったから、誰かと話したいなって。 ヤマシタ フリーランスは孤独との闘いかもしれない… 小谷さん そうそう。なんか、チームで仕事をしてみたくなったんですよね。 チームで働いて、新しいことをやりたくなった。そこで選んだのが、会社に入ること。 ヤマシタ それで、今の会社に入られたんですよね。 この会社だ!と決めた理由は、ありますか? 小谷さん いや。 ヤマシタ もしかして… 小谷さん 正直、どこでもよくて。 求人サイトで「WEBデザイナー」って入れたら一番上に出てきたんですよ。 新着だったのかな。 で、場所を確認したら通えるところだったから、応募しました。 ヤマシタ 最初の会社と、変わらない…! 求人「誌」が求人「サイト」に変わっただけじゃないですか!笑 小谷さん (笑) 給料も見てなかったし、どんな業界のサイトを作ってるのかも知らないまま面接へ向かいましたね。 そこに求人があったから、応募したって感じです。 「そこに求人があったから、応募した。」(そんな登山家みたいなこと言われても) ヤマシタ すごいですね、なんか。 小谷さん 面接を受けたら、即採用で。 そこで初めて、条件を見ました。 良かったんですよ、条件なんてどうでも。 会社でチームの仕事をすることが目的だったから。 ヤマシタ お給料とか気になりませんでした? 小谷さん フリーランスより下がることは分かりきっていたから。 お給料は重要じゃなかったんですよね。 まぁ…取り扱っている業界くらいは、調べても良かったかな。 ヤマシタ 絶対そうだと思いますよ(笑) 小谷さん でも、求人サイトにすべて載っているわけではないじゃないですか。 言葉の取り方もそれぞれだと思うし、結局入ってみないと内情なんて分かんないから…調べたところで一緒かもな… ヤマシタ 今、イメージ通りに働けていますか? 小谷さん いや、100%思った通りではないですね。 ヤマシタ ありゃ。 小谷さん そんなに、新しい挑戦はできていないです。 会社に入るとチームで動けるから、色々始めやすいと思っていたけど… 実際は、チームだからこそ舵切が大変でした。 会社に所属しながら、舵を切るのはなかなか大変。 ヤマシタ と、おっしゃいますと…? 小谷さん 一人だと、アイデアが浮かんでからのスピード感が速いんですよ、自分で決断できるから。 でも、会社だと承認を得る回数が多かったり、色んな調整が必要だったり。 何かを始めるとき、こんなに工程が多いんだって痛感しました。 ヤマシタ チームだからできることもあるけれど、チームだから重たくなるケースもあると。 小谷さん そういうことですね。 「自分の大切なものを守るため」が仕事のモチベーションになる ヤマシタ そんななかで、今やりたいことってありますか? 小谷さん うーん… 小谷さん バンドかな。 「バンドかな。」 ヤマシタ へっ???????? 小谷さん 憧れてるんですよ、バンド。 高校生のときに組もうってなって、じゃんけんで負けてベースを買ったんですけど。 でもみんな買わなくて。 自分だけですよ。アンプまで揃えたのに、結局何もせずで… ヤマシタ ちょっと待ってください、バンドですか? 小谷さん はい。 でも、バンドは仕事にしたくないかなぁ… ヤマシタ いやいやいや! 流れ的に、仕事でやりたいことなんですけども! 小谷さん あ、そう?? じゃあ… 講師のような仕事に興味があります。 ヤマシタ 講師、ですか。 小谷さん 誰かに、何かを伝えたいなって。 「誰かに、何かを伝えたい。」(めっちゃ笑顔) ヤマシタ 漠然度100%じゃないですか… (なんかこのインタビュー雲行き怪しくなってきたな…) WEBデザインの講師ってことですか? 小谷さん WEBデザインにこだわりはないです。 ただ、以前受けたセミナーの講師がめちゃくちゃ面白くて、ああこの仕事すごいなって思ったんですよね。 あれって、自分がやったことない領域でもできるのかな… ヤマシタ 場合によってはできると思いますけど… ビジネス書をモチーフにしたセミナーって、著者じゃなくてもやっていますし… というか、え、WEBデザインにこだわりないんですか? 小谷さん ないですよ。 元々、WEBデザインがやりたくてこの仕事を始めたわけでもないですし。 ヤマシタ そんなこと、ここで言っちゃって大丈夫ですか…? 会社の方、ご覧になりませんか…? 小谷さん 大丈夫! こだわりがない=仕事に無責任、ではないので。 こだわってはいないけど、真剣にやりますし結果にはこだわります。 WEBデザイナーにこだわりはなくとも、結果にはこだわる。 ヤマシタ 17年続けている仕事だから、てっきり「これしかない!」と思っているのかと… 小谷さん 全然(笑) ヤマシタ そんなモチベーションでここまで続けてきている理由って、なんなのでしょうか… 小谷さん 稼げているからです。 ヤマシタ ストレートですね。 小谷さん というのも、本当に好きで好きでこだわり満載なことだったら、たぶんお金にならなくてもやってると思うんですよ。 自分は、仕事としてWEBデザイナーをしているというのが大前提。 これで食べていけてなかったら、辞めていると思います。 ヤマシタ たしかに… 小谷さん 今、すごくバランスがいいんです。 自分は結婚していて子どももいるので、まずは家族を養えて不自由なく暮らせることが何よりも大切。 そのうえで、働きづめになるのではなく、家族との時間を持ちたいと思っていて。 仕事に割く時間・家族と過ごす時間・暮らしていく収入の3つのバランスが、取れている。 これは大きいですよ。 ヤマシタ あ、だからさっきバンドは仕事にしたくない、と。 小谷さん そうです。 もっと若くて独身だったら、バンドでなくても、まずは「好きなこと」「興味なこと」を追っていたかもしれない。 でも、自分にとって一番大切なのは家族だから。 そこに負担をかけてまで、好きなことをしようとは思わないですね。 自分にとって一番大切なのは、家族。(今日イチの笑顔です!) ヤマシタ なんか小谷さんがカッコよく見えてきました…! 小谷さん 仕事なんて、なんでもいいんです。 こう言い切っちゃうと、なんか投げやりな感じがするかもしれないけど、家族が守れれば、いい。 ヤマシタ 「そんなモチベーションで」ここまで続けてきている理由なんて訊いて、ごめんなさい… 小谷さん いえいえ(笑) とはいえ、仕事だって人生の一部ですからね。 好きで始めたわけではないし、こだわりもないけど、それなりにやりがいは感じているんだと思います。 ヤマシタ 仕事を一生懸命やっているうちに、あとから付いてくるものなのかもしれないですね。 仕事を一生懸命やっていたら、やりがいはそれなりに付いてくる。 小谷さん そうですね。 なんだかんだいって、新しいサービスを考えたり、アイデアを共有してフィードバックもらったりはしてますから。 ヤマシタ 今の言葉を聞くと、かなり意欲的に思えます。 「忙しい」って言っている人は、結局「暇」。 ヤマシタ フリーランスの忙しさだと、今のバランスは取れなかったですよね、たぶん。 小谷さん そうですね。 ただ、「忙しい」って思うのは、やりたくないことだからだと思っていて。 ヤマシタ ん?? 小谷さん 無駄だなあと思うこと、本当は自分に必要ないと感じていることをやっていると、「忙しい」という感情になるんじゃないかなって。 「忙しい」って思うのは、やりたくないことだから

2022.05.11

インタビュー

「身近なのに、知らない。」23歳の私が未経験業界に強く惹かれた理由|パスキャリインタビュー

インタビューカテゴリのおすすめ転職求人コラムです。
パスキャリインタビュー! 様々な分野で活躍する社会人にフォーカスして、価値観やキャリアの積み方を根掘り葉掘り聞いちゃおう☆というコーナーです。 今回は、人材系の会社で営業をしている武井舞さん(23歳)にお話を伺いました。 素敵な笑顔が印象的な武井さんは、ある特殊な経緯で今のお仕事に就いたそう。 20代女性ならではのトークも飛び出し、楽しいインタビューとなりました。 希望通りじゃなくても、第三者の目を信じてみた。 「武井です!宜しくお願いします!」 ヤマシタ 人材系の会社で、営業をしている武井さん。 笑顔がまぶしい! 今日は宜しくお願いします。 武井さん お願いします! あの、パスキャリの過去のインタビュー読ませてもらったんですけど… お二人(入ヶ町二政さん、池上亮さん)の内容が濃くて… 私こんなにエピソードないんですけど大丈夫ですか? お二人強くないですか? ヤマシタ たしかに、お二人のエピソードは強い… でも大丈夫! 武井さんの等身大の話を聞かせてください! 武井さん 分かりました! ヤマシタ ではさっそく! この仕事を始めた理由やきっかけを知りたいです! 武井さん 実は私、けっこう特殊な経緯で。 ヤマシタ (あるやん、エピソード…) と言うと? 武井さん もともと受けたのは、WEB広告を担当するまったく別の部署だったんです。 でも面接で「実はもう定員に達しちゃって…」と言われて。 そのときの担当者が「向いていると思う」と紹介してくれたのが、今の部署です。 もう一度面接を受けて、正式にここで採用となりました。 「エピソードないんです」と恐縮した直後に特殊エピソードを繰り出すおちゃめな武井さん。 ヤマシタ 定員に達していた…そんなことがあるんだ。 武井さん はい(笑) だから、実はこの仕事ってもともとやりたかったことではないんです。 紹介されて、面接受けて、受かって気づいたらここにいる感じ。 ヤマシタ 抵抗はなかった? 武井さん 紹介されたってことは、客観的にみて向いているってことだから、やってみよう。 そう思ったので、抵抗というのはなかったです。 身近なのに、なんにも知らないって気づいたら、強く惹かれていった。 ヤマシタ もともとのWEB広告は、なんで興味を持ったんでしょう。 武井さん 漠然と、WEB業界っていうのに憧れがあったんですよ。 どんな仕事があるのかも、正直全く知りませんでした。 全く触れたことのない世界だから、ひたすら「WEB 未経験」で検索かけて探していましたね。 ヤマシタ とにかく業界に興味があったと。 武井さん はい。 ヤマシタ でもなんでそんなに、WEB業界に興味があったんだろう。 けっこうパソコンとか好きなんですか? 武井さん いや、全然詳しくないです。(笑) でも、自分のなかで「WEB業界が身近な存在だった」というのが大きいかもしれないです。 子どものころからインターネットや携帯が当たり前にあって、SNS世代で。 なのにその仕組みや業界を、全く知らない。 だから興味を持ったのかなって思います。 まだまだ成長しそうって思ったし。 ヤマシタ 身近なのに知らない、これはいいトリガーかもしれないですね。 武井さん うふふ。安易ですよね。(笑) 経験から得た、「めちゃくちゃ好きなことは仕事にしない方がいい」という学び。 ヤマシタ たしか前は旅行会社で働いていたんですよね。 武井さん そうですね。 3年くらい、旅行会社で働いていました。 ヤマシタ そこを辞めたのは…聞いてもいいですか。 武井さん もちろん。 自分自身、すごく旅行が好きなんですけど、自分でプランを立てるのとお客様に立てるのは違うなって感じたんです。 ヤマシタ たとえば…? 武井さん 自分が旅行好きだからこそ、いいスポットとかおすすめの場所をおすすめしたくなるんですよ。 でも、お客様はわりと「○○に行きたい」と言う方が多くて。 ああ、○○はそんなに楽しくないよ~と思いつつ、楽しみにされているお客さんには言えないし。 ヤマシタ たしかに、言えない… 武井さん でも、自分が担当するからにはいいスポット盛り込みたいし。 自分はそれをベストだと思っていないけど、相手にそれを押し付けるのも嫌だ…という葛藤がありました。 なかなか自分のイメージに合致しなかったんです。 自分の「いい」と相手の「いい」は違うという学びにはなりましたが、熱が入りすぎたのかな、「めちゃくちゃ好きなことは仕事にしない方がいい」と思いましたね。 葛藤を全力で表す武井さん 経験を積んでも分からないことは出てくる。だから体感して吸収する術を身につけたい。 ヤマシタ なるほど。 今の仕事は、どうですか? 完全な未経験で、大変かなって思うんですけど。 武井さん そりゃもう! 楽しいけど、大変なことの方が多いかもしれません。 自分がやったことない仕事を紹介するわけですから。 クライアントとの話のなかにも、初めて聞く単語がたくさん出てくるので大変です。 ヤマシタ じゃあ、日々勉強…? 武井さん や、えっと… ヤマシタ ??? 武井さん 「勉強」は、そんなにしてないです… 場数を踏めば分かるようになるかなって思っているので、とにかく実践を優先させてます。 知識だけ入れてもなって思って。 ヤマシタ なるほどなるほど。 分からないことを放っておくわけじゃないけど、頭でっかちにならないよう実践しながら吸収している、と。 武井さん そうですね。 それに、経験を積んでも分からないことは出てくると思うので、体感して吸収していく術を身につけたいなって。 とかいって、机に向かう勉強が嫌いなだけなんですけど(笑) 当面の目標は、アイデアを形にするためのプレゼン力を上げること。 ヤマシタ 入社から半年、やりがいを感じることはありますか? 武井さん 一番大きいのは、自由度。 前の会社はけっこう大きかったので、言われたことをやれば成立したんです。 それに間違いもなかったし、あんまり自分で考えなくてもよかった。 でも今は、「○○をしたいです」って言える。 それに対して、「もう少しここを詰めて、提案してみたら?」というアドバイスももらえる。 この環境がモチベーションを上げてくれていて、やりがいになっています。 ヤマシタ 武井さんは入社から半年ほどだと伺いましたが、どんな提案を? 武井さん 当日欠勤対策です。 人材系なんですけど、お仕事をお渡ししても当日に欠勤する会員さんが多くて。 どうしたもんかなと考えていたときに、「仕事情報を載せているマイページ画面の表記やデザインで、会員さんに訴求できないかな」という考えが浮かんだんです。 そこで、デザイナーに「ここのデザインって、こうできますか」「こんなことを伝えたいんですけど、この言葉で伝わりますか」って相談して。 先輩方がフォローしてくださったのもあって、実際にデザインを変えることができました。 まだ変えたばかりなので結果は出てないんですけど、どうなるのか楽しみですね。 「自分で考えて、それを提案する。この流れがめちゃくちゃ楽しい。」 ヤマシタ 入社してすぐでも、そうやって耳を傾けてもらえるのは嬉しいですよね。 今後、やってみたい仕事とかってありますか? 武井さん 今は、とにかくどんどん結果を出したいなと思っているのと、楽しくできればいいなって思ってますね。 あとは提案力を身に着けたい。 最近、自分の提案力のなさに気づいたんです。 ヤマシタ 提案力? 武井さん 今までは、提案する機会自体がなくて、気づかなかったんですけど。 この会社で自分のアイデアを伝えるようになって、なんて伝わらないんだと思って。 まわりに興味を持ってもらわないと始まらないし、誤解がないように伝えなきゃいけない。 なのに自分はそれができていないなって思うことが多々あるんです。 だから、上手にプレゼンをできるようになりたいです。 ヤマシタ アイデアは出てくるけど、それを実現に向けて進める初めの一歩が難しい、と。 武井さん そうですね。 あと○○だから△△で、って説明ができなくて。 もどかしい。 ヤマシタ 論理的な説明が難しい…? 武井さん そうです。 上司に話しても、穴だらけなんです。 そこを自分でカバーしたうえで話したいのに、それが不十分なのが、とてももどかしいなって。 言いたいことがちゃんと伝わっているかも不安で。 予算を割かないといけない施策だと余計に厳しくなるので、そこもちゃんとできるようになるのが、当面の目標です。 今は先輩にアドバイスもらったり、すごいなって思う先輩の真似をしたりして、技を盗んでいます。 ヤマシタ 先輩の真似をしたり技を盗むのは、大切ですよね。 でも、分かっていてもそれが難しかったりしませんか。 武井さん 初めはどうしようって思いました。 でも、小さなことから真似をしてみようと思って。 自分はいつも口頭だけで提案していたんですけど、ある日先輩が必ずプロジェクターを使って図解していることに気づいたんです。 自分に「言えば伝わるだろう」っていう思い込みがあったんだ、と反省しました。 こんなふうに、少しずつ学ばせてもらってます。 あとは… あ、噂をすれば先輩。 やっぱり考える、結婚と仕事のバランス。 ヤマシタ あとは…? 武井さん 仕事じゃないですけど、プライベートの充実を目指しています。 お母さんが20歳で自分を生んでるから、そろそろ考えていて… ヤマシタ 分かる… でもまだ今年24歳ですよね、全然大丈夫ですよ! (ヤマシタは今年28歳) 武井さん でも出会いがないですもん… この調子でいくと… ヤマシタ やめてやめてやめて!!笑 でもたしかに、ないですよね… 武井さん ないんですよ… ヤマシタ がんばりましょう…(遠い目) 結婚しても仕事は続ける派ですか? 武井さん 働く時間とか場所にもよるので、必ずこの会社で!とは言えないですけど、仕事はしたいですね。 ヤマシタ 働くのが好き? 武井さん …というわけではないんですけど。 専業主婦のイメージがわかないんです。 外で働きつつ、家事もしたいなって思います。 だから時短とかパートとか、外と家とをバランスよく過ごせたらいいなって思っています。 いわゆるバリキャリでは、ないんですよ。 …まあ結婚の予定ないんですけどね(笑) ヤマシタ 20代女子の多くは一度は考える悩みかもしれない(笑) 武井さん 占いとか行きたいですもん。 将来どうなるんだろうって思います。 世の中どうなっているんだろう。 「世の中どうなっているんだろう。」 ヤマシタ めっちゃ考えてる… 世の中まで巻き込んでる… でもリアルな悩みですよね。 武井さん ほんと、リアルな悩みです。 あと、仕事の面をみても、プライベートが充実していたら、いい影響を与えると思うんですよね。 自分の場合、それがまあ結婚とかっていう方向なだけで、プライベートの中身は人によると思うけど。 仕事だけバリバリ、というのは自分には合っていないな…というのはハッキリしています。 …これここで言って大丈夫かな(笑) ヤマシタ 大丈夫、大丈夫(笑) とはいえ今仕事でクリアしたいこともあるようだし、両方これから右肩上がりになりそうですね! 楽しみ! 武井さん だといいんですけど(笑) だんだん今の仕事にも慣れてはきているので、新しいことにもチャレンジしていきたいです! インタビューを終えて… 「身近なのに知らない」から興味を持った「紹介されたってことは、客観的にみて向いているってことだから、やってみよう」「体感して吸収していくすべを身に着けたい」 無邪気な笑顔を見せながら、しっかりした芯を見せてくれた武井さん。 決して他人任せなわけではないけれど、「客観的に見た自分」に身を預けてみたり、分からないことに出合ったときの術を考えたり。 柔軟さがあるからこそ、前に進んでいけるんだと気づかせてくれました。 20代前半、色んな選択肢に目が回りそう!という方も多いのでは。 そんなときは、ふと自分から離れてみるのもいいかもしれませんよ。 武井さん、ありがとうございました! インタビュー記事一覧へ パスキャリTOPページへ

2022.05.11

インタビュー

幼稚園教諭から、一般企業の経理職へ。転職のきっかけは、ある「想い」から|パスキャリインタビュー

インタビューカテゴリのおすすめ転職求人コラムです。
※シャイガールなため可愛らしい星のステッカーで失礼します。 ご本人もとても可愛いです。 パスキャリインタビュー! 様々な分野で活躍する社会人にフォーカスして、価値観やキャリアの積み方を根掘り葉掘り聞いちゃおう☆というコーナーです。 今回は、会社員として経理のお仕事を頑張っている、牛尾かほりさん(24歳)にお話を伺いました。 実は元幼稚園教諭の牛尾さん。 なぜ、一般企業への転職を決めたのか。 等身大の考え方に、迫ります。 幼稚園教諭から、一般企業の経理へ。異業種へ踏み込んだ理由とは ヤマシタ 宜しくお願いします! 牛尾さんは、元幼稚園教諭なんですよね。 牛尾さん そうです! 大学を出てからは、幼稚園の先生をやっていました。 ヤマシタ うんうん、分かります。ぽいです。 (牛尾さんは笑顔が素敵で、柔らかい雰囲気の持ち主です) 牛尾さん へへへ。 ヤマシタ なんで、一般企業への転職を決めたんですか? 牛尾さん 社会を知りたくなったからです。 ヤマシタ 社会…? 牛尾さん もともと夢だった幼稚園の先生になれて、楽しかったんですけど、幼稚園ってある意味特殊な、狭い世界じゃないですか。 それで、「自分って社会を知らないんじゃないか」と思うようになって。 部活もやってこなかったから上下関係もあんまり経験していなくて、自分大丈夫かなって。 で、一般的な社会…と考えて思いついたのが、企業に入ることだったんです。 一般企業の就職活動は、初めて。そこで学んで、ビビビっと来た。 ヤマシタ ずいぶん思い切った決断で…それで、なぜ経理という仕事に? 牛尾さん 実は、経理という仕事は全然頭にありませんでした(笑) 話すのが好きだから、営業とか接客とかがいいだろうと思っていたくらい。 事務職は向いていないだろうなって。 ヤマシタ また正反対なところに来ましたね。 牛尾さん そうなんですよ。 これは、就職活動をしてみて、わかったことなんですけど。 自分は、話すのは好きだけど、数字とかノルマに向かって走るのは、あんまり向いていないんです。 というのも、面接で数字の話が出てきたときに、すごく違和感を覚えて。 プレッシャーというか。 ヤマシタ 評価基準が数字じゃない方がいいなと思った? 牛尾さん まさに。 それで、幅広く色んなところを受けてみようと思って、事務職も候補に入れて… 今の会社を受けたんです。そうしたら。 ヤマシタ そうしたら…? 牛尾さん ビビビっと来たんですよね。 これ、なんでか分からないんですけど、直感っていうんですかね。 他の会社を受けたときは、「ここでいいのかな」って悩みながら面接をしている感じがあって。 でもここはそれがなくて、「ここで働きたい!」って思ったんですよ。 合否連絡が来るまでも、まあソワソワして。 ビビビっと来たんですよね。「ここで働きたい!」って思ったんですよ。 ヤマシタ おう…直感… 実はね、先月の記事でまさに直感について話していた人がいるんですよ。 なんてタイムリー(笑) 牛尾さん え、そうなんですか… なんて偶然! 読んでみます(笑) ヤマシタ なんで、「ここで働きたい」って思ったんだろう…? 牛尾さん たぶん、なんですけど。 面接した人の雰囲気が良かったのかなって。 ああ、この人たちと働いてみたいなって思ったんですよね。 ヤマシタ おお… 牛尾さん ?? ヤマシタ さっき言った勘の話をした松本さんもね、同じようなこと言ってた…(笑) 牛尾さんの場合、初めは自分の興味のある仕事を軸に就活をしていたけど、そこで詳しいことを知って幅を広げたと。 それで、結局「人」にたどりついたんですね。 牛尾さん そう!その通りです!よく分かりましたね!! ヤマシタ あ、うん、今、聞いたから…(笑) 結局「人」になるっていうことですよね。 ちょっと意地悪なことを言うと、転職の動機だった「社会を知れそう」という理由ではなかったんですね。 牛尾さん 確かに…そうですね。 でも、もう一般企業というだけで、自分にとってはだいぶ広い社会だったです。 仕事が楽しくなってきたから、転職活動へ。その真意とは? ヤマシタ なるほど。 ふと思ったんですけど、幼稚園を辞めることに抵抗はなかったんですか? 牛尾さん ないと言えば、嘘になります。 ヤマシタ 幼稚園の仕事は順風満帆だったんでしょうか。 牛尾さん うーん、もちろん楽しかったし、子どもが大好きっていうのは大前提としてあるんですけど。 最初は、正直しんどい時もありました。 新人で右も左も分からないし、でもプロだし。 ちょっと厳しい先輩もいらして、落ち込むことも多々あって…。 ヤマシタ うんうん。 牛尾さん だけど、なんか、自分がしんどいから辞めるっていうのは嫌だったんです。 少なくとも、自分が楽しいと思えるようになるまでは、続けようと思って。 じゃないと、後ろ向きな理由で辞めることになるじゃないですか。 ヤマシタ そこは踏ん張りどころだ、と。 牛尾さん そうですね。 だから、具体的に転職を考え始めたのも… 実は、仕事が楽しくなってきてからなんです。 ヤマシタ なかなかレアですよね。 悔しいけど、もう楽しめそうにないから転職する、という人が多いかと思います。 もしも楽しくなったら、そのまま続けそう。 牛尾さん 楽しくなったからこそ、社会を知りたいという思いが強くなったのかもしれません。 余裕、と言うとあれですけど。 ヤマシタ 視野が広くなって、他の可能性を考え始める、ってことかも。 牛尾さん それです!なんでそんなに分かるんですか!言語化!! ヤマシタ (笑) 牛尾さん 慣れてきて、向き不向きを考え出したのもあるかもしれません。 少人数の園だったんですけど、めずらしく同期がいる代で。 私、彼女のことめちゃくちゃ尊敬していて。 すごいなーって思ってたんです、子どもをまとめる力が。 あ、これその人が読んでたら恥ずかしいな…(笑) ヤマシタ 読んでもらいましょ。笑 牛尾さんは、まとめるのが苦手だった…? 牛尾さん 苦手ってわけじゃないんですけど、どちらかというと一人ひとりの気持ちをめちゃくちゃ考えるタイプだったんです。 「この子は〇〇だから、これは難しいな」「あの子は□□っていうタイプだから、もう少し難しいことをさせてみよう」みたいな。 ヤマシタ え、めっちゃいい先生じゃないですか。 牛尾さん うーん、そう言っていただけることもあったんですけど… それだとブレちゃうんです。 「○○ちゃんは良くて、△△くんはダメ」みたいな感じになっちゃう。 それをうまく伝えられないというか… ヤマシタ なるほど… 牛尾さん で、ちょっと自信をなくしたり。 仕事は楽しい。子どもも大好き。 でも、もしかしたら他に向いている仕事があるんじゃないかって。 そこでモヤモヤするのも嫌だったんです。 この気持ちのまま子どもに接するのもどうかと思ったし。 それで社会を見てみよう、と。 自信をつけたい、自立をしたい。一種の力試しだったのかもしれない。 ヤマシタ 自信をつけたい、という気持ちもあったのかなって思うんですけど、どうでしょう。 牛尾さん それはあるかもしれないです。 今の仕事も、まだ始めて3か月なんですけど、分からないことだらけ。 なんか、ひとつ自信を持ってやれるようになりたいなとは思います。 ヤマシタ そうね、自信は大事。 牛尾さん あと…自立したいって思いも強くて。 ずっと実家暮らしで。 私、末っ子なのもあってか、親が先回りしてやってくれたり、すごく心配されたりするんです。 それは有難いんですけど、1人でできるようになりたかった。 ヤマシタ それで、心機一転。 牛尾さん はい。 社会を知って、経済的にも自立して、家事もこなして。 あと、夜少しでも遅くなるとすぐ連絡が来るので… それも有難いんですけど、ちょっと遊びたいなって(笑) ヤマシタ 一種の力試し的な要素もあるかもしれない。 牛尾さん まあ、それで今、わちゃわちゃすることもあるんですけど。 ヤマシタ それが楽しいんでしょ。 牛尾さん そうなんです。え、分かりますか? ヤマシタ 分かりますよ~ 私は社会人スタートと同時に長崎で一人暮らしを始めたので。 (ヤマシタは大阪出身です) 大学時代は門限が厳しかったから、それもあって、新しい仕事と自由が楽しかった(笑) 牛尾さん え!なにそれめちゃくちゃ聞きたいです! ※本当に私の大学時代のエピソードと社会人1~2年目時代の話を繰り広げました。ここでは割愛。 ヤマシタ やだもう私ばっかりしゃべっちゃって。 牛尾さん いやいや!もっと聞きたいんですけど。 その、自信のつけ方とか、理不尽な目に遭ったときの行動とか、仕事の考え方とか…! ※本当に、話しました。 自信のつけ方とか、理不尽な目に遭ったときの行動とか、仕事の考え方とか…。 ここでは割愛。 牛尾さん なるほど…もっと聞きたい… ヤマシタ また別日を設けましょう(笑) 本当に自立をするためには、自信が必要 ヤマシタ でも、その自立したい・自信をつけたいっていう考えは、今の20代に響くことじゃないかなって思います。 牛尾さん 自立は、行動しちゃえばだんだんできるようになると思うんです。 でも自信がどうにもこうにも… ヤマシタ 経験が浅いとなかなか、ですよね。 牛尾さん そうなんです。でもそれで終わらせたくない。 まずは今、しっかり経理の仕事を身につけたいと思っていて。 もっと勉強しなきゃって、動いているところです。 ヤマシタ 行動に移せるのは素晴らしいですよね。 牛尾さん まだまだこれからですけど… あと、ちゃんと考えるくせをつけようと思って。 ヤマシタ 例えば…? 牛尾さん 私、人の目が気になりすぎて、分からないことをすぐに訊いてしまっていたんです。 人を待たせられないな、自分の意見が間違っていたらダメだなって思うと、自分で発信できなかった。 人の目が気になりすぎて、自分から発信できなかった。 牛尾さん だけど、それじゃ自分がいる意味がないというか。 ちゃんと考えて、調べて分かることは調べて、進んでいかないとって。 そりゃ何時間も考えたり調べたりしてたら仕事にならないと思うんですけど、誰かに頼ってばかりじゃだめだなって思って。 自分でできることは、ギリギリまでやりたい。 ヤマシタ それも自立ですね。 牛尾さん そう、ですね! で、そのためには…やっぱり自信が必要で。 ヤマシタ めちゃくちゃ伏線回収してきますね。笑 牛尾さん (笑) ヤマシタ でも、大切だと思う、そういう気持ち。 ヤマシタ 「自立」と「自信」っていうのが、今の牛尾さんのテーマなのかもしれないですね。 牛尾さん おおおおおおおおおおお!!!!!!! ヤマシタ (え、なになに!?!?) 牛尾さん それです!また! 私が言葉にできなかったことを、まとめてくださって!!!! ありがとうございます!!!!!!!!!! ヤマシタ めっちゃ褒めてくれるやん… こちらこそ、ありがとうございました。 応援しています! インタビューを終えて… 自分がしんどいから辞めるっていうのは嫌だった社会を知って、経済的にも自立して、家事もこなして。1人でできるようになりたかった。自分でできることは、ギリギリまでやりたい。 インタビューのオファーをしたとき、「私なんかでいいんですか?」と驚き、インタビュー後も「ああ…記事にならなかったらごめんなさい…ボツにしてください…」と言っていた牛尾さん。 ですがヤマシタの見る目は間違っていなかった! 共感できるリアルな言葉とともに、彼女自身の意思の強さや想いをしっかり話してくれました。 それでいて、私の話に興味を持ち質問をするなど、「吸収したい」「自信をつけたい」という意欲・可能性をすごく感じました。 (誰目線なんだ…) 20代前半って、「そもそも転職するかどうか」から悩む方も多いはず。 学生から社会人になるなかで生まれる心境の変化・目標は人それぞれですが、彼女のように全くの異業種への転職を考えている方もいらっしゃるのでは。 そんな方は、牛尾さんのように「自分が見てみたい世界」「目標とする姿」を考えると、いいかもしれません。 インタビュー記事一覧へ パスキャリTOPページへ

2022.05.11

インタビュー

【ある日インドに呼ばれた】【直感は勘じゃない】26歳ウェブライターの独特の視線に迫る|パスキャリインタビュー

インタビューカテゴリのおすすめ転職求人コラムです。
パスキャリインタビュー! 様々な分野で活躍する社会人にフォーカスして、価値観やキャリアの積み方を根掘り葉掘り聞いちゃおう☆というコーナーです。 今回はウェブライターとして活躍する、松本さん(26歳)にお話を伺いました。 「ある日インドに呼ばれた」「直感は勘じゃない」など、名(迷)言も飛び出した、今回のインタビュー。 その独特の視点に、迫ります。 知らなかった大学への電撃入学、退学、そして突然呼ばれた「インド」 ヤマシタ 宜しくお願いします! 今日は松本さんの経歴をたどりながら、キャリア・仕事観とともに色々と根掘り葉掘り聞かせていただきます! 松本さん ふふっ ヤマシタ (なんだいきなり…) まずは大学あたりから!お願いします。 松本さん はじめ、早稲田に行きたいなって思ってて。 でも自分高校まで男子校で、受験当日に前の席にいる女の子のうなじにドキドキしちゃって。 で、ペース乱されて…落ちたんですよ。 浪人しようかなって思ってたんですけど… 直後に東日本大震災があって。 あれで人生観変わったっていうか… なんか、いつ死んでしまうか分かんないんだなって。 ヤマシタ それで… 松本さん やっぱり大学行こうって思って。 早稲田でなくても、いま大学に。 それで家から自転車で行ける範囲のGEOに行って、そこで願書が売っててなおかつまだ入試が間に合う大学を受験して、入りました。 全然知らない大学なのに。 電撃入学ですね。電撃。電撃です。 電撃入学ですね。電撃。電撃です。 ヤマシタ (めっちゃ電撃って言うやん…) そこでは、どんな勉強を? 松本さん 学部は経済学部でしたが、ゼミは哲学でした。 そこで勉強してたんですけど… 授業より音楽の方が楽しくなっちゃって。 で、退学しました。 松本さん で、家にいたんですけどある日突然、「インドに行かなきゃ」って思ったんです。 目覚めたら「インドに行かなきゃ」って。 で、行きましたね。パスポートもそのために取って。 即行動です。 目覚めたら「インドに行かなきゃ」って。 ヤマシタ (スピード感がすごい…) 松本さん あ、で、丁度その時、三島由紀夫の本を読んでたんですよ。 ヤマシタ …。 (どうなるんだろうこのインタビュー…) 松本さん そこに「あなたがインドに行くのではない、インドがあなたの元へ来るのである」って書いてて。 あ、俺だって納得したんですよね。 でも1人はさみしいから誰かと行きたいなって思って。 だけど、「インドが来た」人としか行きたくない。 だから、「インド行かない?」って言って「いいっすね!」と言ったやつらは、全員不合格にしました。 「ああ、誘われるの待ってた気がします」って言った後輩だけ、連れて行きました。 ヤマシタ 理不尽…。 でもタイミングはすごいですよね。 松本さん まあ、向こうから来たんで。 ヤマシタ …。 松本さん その時バイトしてた雑貨店でも、目に入る商品にやたら「made in India」って書いてて、やっぱ向こうから来たって実感したんです。 追いインド的な。 それまで全然インドに興味なかったし、なんなら初海外でしたから。 ヤマシタ まさに呼ばれた…(やばい、洗脳されそう) 松本さん そんな感じです。 で、数か月インドにいて帰国して。 同級生が就職する年になって、自分もそれに倣ったって感じです。 キャリア選択の動機は「知らない世界に入りたかった」「フィーリングで」 ヤマシタ たしか… テレビの報道番組の制作スタッフとウェブディレクターを経験して、今の仕事(ウェブライター)に就いたんですよね。 なんでこのキャリアに? 松本さん うーん…まず制作スタッフは、特殊な世界で面白そうって思ったから。 自分テレビ見ないんで、なんにも分かんない状態で。 フィーリングですね。 ウェブディレクターも、今までと違う世界を見てみたかったから。 色んなアプローチで発信できるというのも魅力でした。 ヤマシタ フィーリング…。 でも、「違う世界を見たい」っていう気持ちはよく分かるかも。 オリラジあっちゃんも唱える下積み不要論。彼の場合は… ヤマシタ テレビからウェブへ変わったのは、どうして…? 松本さん 報道の制作会社を辞めたあと、ラジオとか報道以外の番組をやっているディレクターに誘われてたんですけど… でも、下積みスタートだったんです。 俺、下積み嫌なんですよ。 だから断って、また別の世界へ…ウェブに飛び込みました。 ヤマシタ 下積み不要論…! オリエンタルラジオの中田敦彦さんもおっしゃっているけど… 松本さんはなぜ、不要だと? 松本さん 「技を盗む」とかって、あんまり効率良くないんじゃないかなって思って。 あと、ずっと同じところで修行を続けるって、同じような人間が出来上がりそうだな…と。 ずっと同じところで修行を続けるって、同じような人間が出来上がりそう ヤマシタ それで、ウェブディレクターに。 松本さん はい。 あと、テレビの制作してたときに思ったんですよ。 ディレクターって、柔軟性がある仕事なのかもって。 ヤマシタ どういうこと…? 松本さん 思い込みがないからこそできる、新しい発想があるんですよね。 色んな知識はいるんだけど、カメラマンや音声さんほど特化してないじゃないですか。 だから、ディレクターって自分の色を出せるなと思って。 実際、ディレクターによって番組のカラーって変わる。 最高に、インディー・ロックっすよね。 (松本さんは大の音楽好きです) 2回目の転職。そのトリガーは、ある想いから ヤマシタ そこは、どうして辞めたんでしょう。 松本さん BtoBで、あんまり自分の色出せなかったんですよね。 クライアントの意向が強くて。 そこが、楽しさや醍醐味でもあったんですけど。 あと忙しすぎて、自分の時間が取れなかったんです。 友だちや家族、恋人と過ごす時間も大切にしたくなって。 仕事に活かす勉強をする時間がなかった、というのもありますね。 ヤマシタ 仕事に活かす勉強? 松本さん 周りには優秀なクリエイターたちがたくさんいて、その人たちからいい刺激を受けていたから、もっと深掘りしたくて。 でもその時間が取れないジレンマですね。 自分が思っていた以上に、面白い仕事だったんです。 ヤマシタ なるほど… 今の会社に来たのは、何が決め手だったんでしょう。 松本さん フィーリングで。ここに決めました。 面接に来たら、いい意味で面接官に圧迫感が全くなくて。 ああ、なんか良さそうって思って。 ※「フィーリング」が多発していますが、あとで回収するので何卒最後までお付き合いください! 直感で決めるのが、一番気持ちいい ヤマシタ あんまり迷わない性格なんですか? けっこうバッサリ決断しますよね。 それも、フィーリングで。 松本さん そうですね。迷わないです。 迷っても、意味ないんじゃないかなって。 選ばなかった方に進んだらどうなったかなんて、誰にも分からないから… 考えても仕方ないと思うんですよね。 あと直感で決めるのが一番気持ちいい。 ヤマシタ 直感。 松本さん あ、でも。 直感って、勘ではないです。 ヤマシタ 直感は、勘じゃない…? 松本さん はい。 直感って、今までの経験に基づいて瞬時に出された、判断なんじゃないかなって思うんですよね。 だから、自分は直感を信じてます。 ヤマシタ 自分のこれまでの積み重ねとそのときの考えが、瞬時にまとまる結果だと。 松本さん そうじゃないかと…思います。 ヤマシタ 当たります? 松本さん ほぼ当たります! 俺が言うフィーリングっていうのも、直感のことで。 直感でも迷いに迷っても、多分同じものを選ぶと思うんですよね。 迷えば迷うほど、後悔の材料が増える ヤマシタ 迷ってたくさん考えた方が納得できる、っていう人も多いのかなと思うんですけど… 松本さん 自分は、迷えば迷うほど後悔の材料ができると思っていて。 直感は、勘じゃない。迷えば、後悔の材料が増えていく。 ヤマシタ 後悔の材料? 松本さん 迷うと、それだけ取捨選択をするじゃないですか。 で、「やっぱりあっちにしとけば良かったかな」って少しでも思うと… それが後悔になるんですよね。 迷うと、選び損じた量が多くなる。それが後悔なんじゃないかなって。 ヤマシタ (え、なんかすごく納得できるかも…) 松本さん そもそも、選んだらもう戻れないんだから、納得できるように動くしかない。 松本さん ごちゃごちゃ考えて迷うと、逃げる理由も増えていくんですよね。 たとえば、やりたいことがあるのに「やらない」人って多いじゃないですか。 ヒカキンがめちゃくちゃ稼いでて、それをたたいている人のほとんどは、動画の撮影さえしてないんじゃないかな。 ヤマシタ たしかに… 松本さん やったらできるかもしれないことを、「やらない」んです。 やればいいのに… ヤマシタ でもやらなくて、文句を言う。 そういう人、多いかも。 松本さん 今の若い人って… まあ、自分も若い方に入りますけど、仕事を「耐えてやってる」人がものすごく多い気がするんです。 ガマンなんですよ。 でもそれって… ヤマシタ 時間がもったいない? 松本さん ダサいですよね。 松本さん じゃあやらなきゃいいじゃん、って思う。 ヤマシタ でもそれを辞めて好きなことをするのが難しい… 松本さん 難しい理由を、作っているだけですね。(バッサリ) 難しい理由を、作っているだけですね。(バッサリ) ヤマシタ (本当に20代…?) 直感は勘じゃない、の意味が分かった気がします。 キャリアを直感で選ぶって聞くと適当なようだけど、そうじゃないんですよね。 松本さん 「自分は」ですけど、そう思いますね。 目指す人物像、憧れる人 ヤマシタ そんな松本さんがこれから目指す人物像ってありますか? 尊敬するビジネスマンとか。 松本さん いないです。 憧れる人、いないです。 ヤマシタ うん…そんな気がしてました… じゃあ、こんな人にはなりたくない!というのは… 松本さん 口だけの人ですね。 行動と言動が伴っていない人は、かっこ悪いなって思います。 口だけっていうのは、シンプルに、バレますよね。 口だけっていうのは、シンプルに、バレますよね。 ヤマシタ 力強い言葉(と視線)をありがとうございます… ヤマシタ 経歴をたどりながら伺った、松本さんのキャリア・仕事観。 同世代に刺激となる考え方や言葉をたくさん伺えたと思います。 ありがとうございました! インタビューを終えて… 下積みは要らない直感は、勘じゃない迷えば後悔の材料が増える口だけは、シンプルにバレる などなど… 今キャリアを積んでいる最中だからこそ出てくる、リアルな視点と考え方をたっぷり語ってくださった松本さん。 このインタビューをお読みの方のなかには、 「20代後半に差し掛かり、キャリア選択や自分がやりたいことで、悩んでいる」 という方も、多いのではないでしょうか。 もしかすると、答えは意外と、シンプルかもしれないですよ。 インタビュー記事一覧へ パスキャリTOPページへ

2022.05.11

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