営業と聞くとあなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?
- ・ 仕事がキツそう
- ・ やりがいがありそう
- ・ 人脈が広がるイメージ
- ・ 成績次第でたくさん稼げそう
- ・ 体力がないと厳しそう
人によっていろいろなイメージがあるでしょう。営業と一言でいっても、さまざまな種類があります。今回の記事では、その中の一つである法人営業について詳しく紹介します。
やりがいや年収についても解説しているので、営業職に興味がある人は参考にしてみてください。
- 法人営業とはどんな仕事?
- 法人営業のやりがいとは?
- 法人営業に向いている人の特徴5つ
- 法人営業に向いていない人の特徴3つ
- 自分の強みがわからない人は転職エージェントを活用してみよう
- 法人営業に必要なスキルとは?
- 法人営業の給料や年収はどのくらい?
- まとめ
法人営業とはどんな仕事?
簡単に説明すると法人営業とは、企業を対象に自社のサービスや商品の営業活動をする仕事です。ほかに個人営業というものがありますが、こちらは個人が対象になります。
どちらも自社の商品を売るということに変わりはありません。しかし、売る対象が異なるため扱う商材や求められるスキルに違いが出てきます。
法人営業は個人営業に比べて扱う金額や規模が大きい傾向にあり、個人営業とは違ったむずかしさや、やりがいを感じることができるでしょう。
法人営業をさらに分類すると大きく2つに分かれます。「新規開拓営業」と「ルート営業」です。
新規開拓営業
新規開拓営業とは、まったく取引のなかった企業に対して営業活動を行なうことです。営業対象の企業をリスト化し、アプローチを行なっていきます。
アプローチの方法はメールや電話のほかに、飛び込みで行なうことも。1から関係を築く必要があるので、最初はまったく相手にされずに落ち込むこともあるかもしれません。
しかし少しずつお客様との関係を構築し、成約が取れた時には大きなやりがいを感じることができますよ。
ルート営業
ルート営業は、すでに取引がある既存の顧客に対して営業活動を行なう仕事です。取引先企業の店舗や事務所を訪問し、新商品やサービスの案内をして購入や利用を促します。
例を2つ挙げてみましょう。
【既存顧客に自社のシステムを利用してもらっている場合】
システムに新たな機能が追加したことを案内し、グレードアップを検討してもらうためのアプローチや商談をします
【大手ディスカウントストアが顧客だった場合】
店舗を巡回し、担当者に新商品を紹介して売り場を確保してもらったり、すでに店頭に並べられている自社商品に試供品やノベルティをつけて販促活動を行ないます。
法人営業のやりがいとは?
企業を対象とした法人営業の仕事。ほかの営業に比べてどのようなやりがいがあるのでしょうか?2つに分けて解説します。
スケールの大きい仕事に挑戦できるチャンスがある
前の章でも少し触れましたが法人営業は、扱う商材の金額や規模が大きい傾向にあります。
個人営業は一般的に個人が消費する物を取り扱うので、規模はそこまで大きくないですが、法人相手ともなると億を超える金額を取引することも。
扱う商材にもよりますが、大口の取引も珍しくないので会社の利益に大きく貢献できるチャンスもあるでしょう。
ほかの職種や独立などのキャリアアップも!
法人営業として実績を積むことによりコミュニケーション能力をはじめ、企画力やプレゼン力などさまざまなスキルを学べるでしょう。
法人営業を通してこれらのスキルを得ることにより、さまざまなキャリアアップを狙うことができます。
社内で管理職につくのも一つですし、スキルを活かしてコンサルティング業など別の職種への挑戦も可能です。また、人脈を活かして独立するなどキャリアは無限大です。
選択肢がたくさんあるので、ぜひ自分にあったキャリアプランを考えてみてくださいね。
法人営業に向いている人の特徴5つ
やりがいや魅力がたくさんある法人営業。ここでは特に向いている人の特徴を紹介します!ちなみに口下手でも全然問題ないので安心してください。
大きな仕事に挑戦したい人
規模が大きな仕事に挑戦したい人は、法人営業に向いているでしょう。取り扱う商材にもよりますが、法人営業は億を超える取引に携われるチャンスがあります。
金額や規模が大きい分、責任感やプレッシャーが大きくなる可能性も。しかし、それを乗り越えて契約が取れた時の喜びは非常に大きなものになります。
誰もが知る有名施設や、大手企業に自社の商品やサービスが利用された時には、大きな自信や誇りにつながるでしょう。
経営センスを磨きたい人
法人営業に必要なのは、コミュニケーション能力だけではありません。どうしたら自社商品の良さを伝えられるか、相手は何を求めているのかなどを分析する能力や、経営戦略を立てるスキルが必要になります。
時にはライバル企業をリサーチしたり、既存顧客について勉強したりすることも。そのため、自然と経営に関する知識やスキルが身に着いていきます。
将来起業や独立をしたい人、経営に携わる仕事をしたいと思う人は、まず法人営業の仕事からはじめてみてはいかがでしょうか。
人と関わることが好きな人
人と関わることが好きな人も法人営業に向いている人の特徴です。
そう聞くと、「人と関わることが好きだから法人営業に興味はあるけれど、口下手だから自分は向いていない」とあきらめてしまう人もいると思います。
しかしあきらめる必要はありません。確かに営業とは相手に物を売る仕事なので、商品説明は必要です。しかしそれ以上に重要なのが「聞く」ということ。
相手の話を聞き、ニーズを十分引き出したうえで商品を提案することが大事なので、口下手かどうかは関係ありません。人と関わることが好きで話を聞くことが苦でなければ、法人営業に向いているといえるでしょう。
誠実な対応ができる人
時間や約束を守ることは、社会人の基本としてどの職種にも求められることですよね。
特に営業は相手との信頼関係が重要な仕事なので、約束を守ることはもちろん誠実な対応が求められます。
契約したいあまり無理な要求を受け入れてしまったり、無責任なことを言ってしまったりすることで、あとから大きなトラブルに発展しかねません。
最悪の場合、企業から信頼を失い取引が白紙になってしまうことも。
マメな連絡はもちろん、正直に伝えるなど誠実な対応ができる人が、法人営業として重宝されるでしょう。
気持ちの切り替えが早くできる人
残念ながら自社の商品やサービスに自信があっても、相手企業からは受け入れてもらえないこともあります。1日に複数のアポイントをこなさなければいけないこともあります。
予想に反して契約が取れなかったり、アポイントの結果が悪かったりすることもあると思います。それが原因で上司に怒られてしまうこともあるでしょう。
結果を分析して反省し次に活かすことは大切です。そのときは落ち込んでしまうこともあるかもしれません。しかしずっとそれを引きずっていると、せっかくのチャンスも逃してしまいます。
いつまでも暗い気持ちに引きずられずに次へ切り替えることができる人は、法人営業に向いているでしょう。
法人営業に向いていない人の特徴3つ
法人営業は誰でもチャレンジすることが可能です。しかし、人にはどうしても向き不向きがあります。ここでは、法人営業に向いていない人の特徴を紹介しますので参考にしてみてください。
数字を追うことが苦手な人
ほとんどの営業職は目標数字というものがあります。いわゆるノルマです。
好調なときもあれば、ノルマに届かないこともあるでしょう。ノルマを達成できずに、大きなプレッシャーを感じることも。
「次はノルマに届くようにがんばるぞ!」「次はこんな戦略を立てて数字を目指そう」などと、達成できなかったことをバネにできる人は法人営業に向いています。
しかし、大きなストレスを感じるようであれば向いていないといえるでしょう。
決まった仕事をコツコツとしたい人
法人営業はさまざまな企業と関わります。企業によって対応方法やアプローチなどの戦略は異なりますし、時間や行動も不規則になりがちです。
そのため決まった時間に決まった仕事をコツコツしたいと考える人は、法人営業は向いていないでしょう。
営業に興味はあるけれどコツコツと仕事をしたい人は、営業事務など営業をサポートする仕事に挑戦してみると良いかもしれません。
見た目を気にしない人
人は第一印象が大切です。訪問してきた営業が、ヨレヨレのブラウスにボサボサの髪だったら相手はどう思うでしょうか?
服装はもちろん髪型や手指、口臭や靴先など自分では気づかれていないと思っている部分も相手にはわかってしまうものです。
どんなにすばらしい企画やプレゼンだったとしても、不潔な印象では成約もむずかしいでしょう。
周りの人にどう見られているか気にしない人、身だしなみに気を配れない人は、残念ながら法人営業には向いていないといえます。
自分の強みがわからない人は転職エージェントを活用してみよう
法人営業に挑戦してみたいけれど、向いているのか自分だけでは判断できないという人も多いと思います。
仕事してみて「こんなはずじゃなかった」となってしまうのは避けたいですよね。
そんなときは、転職エージェントの利用をおすすめします!
専門のキャリアアドバイザーが、あなたのキャリアプランや経験を丁寧にヒアリング。あなたの強みを引き出し、あなたに合う求人を紹介してくれます。
ぴったりな法人営業の求人に出会えたり、新たな自分の強みがみつかったりするかも!
法人営業に必要なスキルとは?
法人営業は未経験でもチャレンジできる職業で、特別な資格は必要ありません。さまざまな経歴を持った人が挑戦しています。資格は必要ないですが、持っていると役に立つスキルを3つ紹介します。
コミュニケーション能力
営業をするうえで欠かせないコミュニケーション能力。これまで解説したなかにもあった誠実さや聞く力は、このコミュニケーション能力です。
ほかにも相手の立場に立った対応や、わかりやすく物事を説明する力もコミュニケーション能力に分類されます。
過去にサービス業や接客業をしていた人は、自然に身についている人も多いです。法人営業へ転職を目指す場合は、コミュニケーション能力を学んでおくと良いでしょう。
プレゼンテーション能力
プレゼンテーション能力も法人営業に活かせるスキルです。プレゼンテーション能力と聞くと、うまく説明することだと考える人も多いでしょう。
しかしそれだけではありません。自分のなかではうまくできたプレゼンテーションだと思っても、相手がそれを求めていなければ独りよがりになってしまいます。
大切なことは相手と信頼関係を築き、相手が何を求めているかを理解したうえでプレゼンテーションすることです。
事務処理やスケジュール管理能力
営業に必要なスキルと聞くと、はじめにコミュニケーション能力を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、資料作成など雑務も多いのが法人営業です。そのため、事務処理などOAスキルも役に立ちます。
また、アポや商談を効率よくこなしていくためのスケジュール管理能力も求められるでしょう。
法人営業の給料や年収はどのくらい?
法人営業はどれくらい稼げるのか気になる人も多いでしょう。平均年収はどのくらいなのか、ほかの営業職の年収とあわせて紹介します。
法人営業の年収は平均で447万円!
法人営業の平均年収は447万円です。しかし、実際には業界や取り扱う商材、営業成績によって大きく幅があるので、あくまでも目安として考えておくのがよいでしょう。
ほかの営業職の平均年収は以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
個人営業 | 424万円 |
内勤営業・カウンターセールス | 366万円 |
引用元:
ほかの営業に比べると、法人営業の年収は高い傾向にあります。これは、取り扱う商品やサービスの規模が高いことが理由の一つとして考えられるかもしれませんね。
がんばりによっては年収1,000万円超えも目指せる!
売上実績や、成約件数によって大きく差が出る法人営業の仕事。平均は447万円でしたが、がんばりしだいでは大きく稼ぐことが可能です。
なかには年収1,000万円を超える人も!
最初は思うように稼げなくても、実績や経験を積むことにより大きく稼ぐチャンスがあるのが法人営業の魅力です。
まとめ
法人営業の仕事内容や必要なスキル、年収などについて解説しました。法人営業は大変なことも多いですが、年収が高い傾向にあり、やりがいも大きい仕事です。
学んだスキルを土台にしてキャリアアップも狙えるので、営業に興味がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
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