ホテルスタッフの経験者は、ホテルの仕事に憧れて就職した方が多いのはないでしょうか。しかし、実際に就業した後で、夜勤や長時間労働によって生活サイクルが不規則で、激務の割には給与面で不満があるなどの理由で、転職を検討している方もいらっしゃるかもしれません。
また、新型コロナウィルスの影響で、今後の先行きが見えず、転職を検討しなければならない立場の方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、ホテルスタッフからの転職に成功する方法について紹介します。
- ホテルスタッフの注目スキルとは
- ホテルスタッフから転職する為のおすすめの職種
- ホテルマンの転職で有利と注目される営業職とは
- ホテルマンと営業職の共通点
- ホテルスタッフからの転職を成功させるためのコツ
- パスキャリならホテルスタッフからの転職を相談できる
ホテルスタッフの注目スキルとは
「ホテルスタッフからの転職は、上手くできるだろうか?」と悩んでいませんか?ホテルスタッフから転職を考えた時には、まずはホテルスタッフ経験者として身についているスキルに自信をもつことが大切です。
培ったスキルを活かせる業界や職種はありますので、しっかりと自分のスキルを見直してみることからはじめましょう。ホテルスタッフ経験者に備わっているとされる、注目される仕事のスキルを紹介します。
ビジネスマナーとコミュニケーション力
ホテルスタッフの仕事は、フロント業務やベルボーイ、ドアマン、ルームサービスなども含めて、お客様と接する接客を前提とした仕事がほとんどです。
日々の業務で客様と接し、お客様の御困りごとを伺い、対応することで、コミュニケーション力とマナーが備わっていることでしょう。
お客様に対して、マナーをもって対応できるということは、言葉遣いや所作も含まれます。
フランクすぎず、常に細かい気配りやホスピタリティーを持って、お客様に対応できるスキルは、どのような業界の転職先でも注目される役立つスキルといえます。
電話対応とパソコンスキル
ホテルスタッフの仕事の中でもフロント業務、管理業務などに携わってきた方は、予約や精算、情報管理などで、パソコン端末での処理といった事務的な業務も経験されているはずです。
また、お客様からの電話の問い合わせに対して、適切な敬語を使い対応できるスキルも、社会人としての基本スキルとして注目されます。
語学力
フロント業務やコンシェルジュの仕事を経験した方は、語学力を備えている方が多いのではないでしょうか。
宅配便の受付や、タクシーの手配、レストランの予約など、海外のお客様を相手に対応してきた語学力と対応力は、他の業界の語学力が求められる仕事で通用するスキルといえるでしょう。
トラブル処理能力
ホテルスタッフの仕事はトラブル処理が多い仕事です。フロントスタッフに限らず、宴会スタッフも含めてホテルスタッフのどんな職種でも対応が求められます。
例えば、予約のトラブル、客室の設備についてのトラブル、お客様からのクレームなど、様々なトラブルに冷静に対応をしてゆくスキルが求められます。
ホテルスタッフとして経験を積み、マナーをもってお客様と接しながら、冷静にトラブルに対して対応できる能力は、どのような業界でも注目されるスキルといえるでしょう。
ホテルスタッフから転職する為のおすすめの職種
ホテルスタッフからから異業種への転職でおすすめの職種の例をいくつか紹介します。
あくまでも希望によりますが、比較的転職しやすい職業の一例として紹介します。
転職におすすめの職種1:コールセンターオペレーター
ホテルスタッフからの転職は、クレーム対応やトラブル処理、そして語学力のスキルが役に立つコールセンターのオペレーター職がおすすめです。
ホテルスタッフとして、多くのお客様に接してきた経験の中で、クレームに対して冷静に対応できる力は貴重な即戦力となりますし、電話の相手が何を伝えようとしているのかをヒアリングしながら対応できるコミュニケーション力も役立ちます。
語学のスキルがある方は、外国語対応のコールセンターオペレーターの道もあります。コールセンターの仕事は比較的希望の時間帯を選べる職場が多く、規則的な生活をしたいと思っている方には特におすすめです。
転職におすすめの職種2:人材業界のコンサルタント業務
派遣会社や転職エージェントで、転職希望者と面接を行うコンサルタント業務という職があります。
商品ではなく人を動かし、人と接する仕事という意味では、ホテルスタッフと共通点があります。
面接は節度をもった、ビジネスマナーが要求されるため、人に対する上品なマナーを持った対応力や、コミュニケーション力といったスキルが注目されます。
転職におすすめの職種3:営業職
ホテルスタッフから転職する職業で、最も多い職種が営業職といわれています。
接客業というお客様と接する仕事という共通点があり、ホテルスタッフとして培ったビジネスマナーを活かすことができます。
営業職は謙虚に相手の話を傾聴するスキルも必要なため、お客様からの要望やクレームなどに謙虚に取り組んできたホテルスタッフのコミュニケーション力は、まさに営業職に求められるスキルとして注目されます。
また、ホテルスタッフとして電話やメール対応、パソコンを使った経験も役立ちます。
そして、営業職は、深夜の仕事がないため、規則正しい生活を送ることもできます。
ホテルマンの転職で有利と注目される営業職とは
ここで、ホテルスタッフからの転職で一番多い営業職とは、どんな仕事なのかについて、世相の背景をふまえて解説します。
ホテルスタッフとして培ったコミュニケーション力を活かすという点において、転職できる可能性が高い職種といえます。
営業には外回りの訪問営業と外回りのない内勤営業があります。
ホテルスタッフとしての経験があれば、対面での営業の資質と、電話やメールでの対応といった内勤営業の資質の両方が備わっているとみなされ、営業職の採用側からはキャリアが注目されます。
そして、新型コロナウィルスの影響で、ホテル業界や観光業界がダメージを受ける中、人と対面しない内勤営業であるインサイドセールスがにわかに注目を浴びており、需要が高まっています。
インサイドセールスとは
新型コロナウィルスの影響で注目されているのが、非対面の内勤営業スタイルであるインサイドセールスです。
非対面といっても、今まで対面で行ってきた、商品やサービスについての説明や質疑応答などを、インサイドセールスは、オンライン上でWEB会議ツールや営業支援ツールなどを使って行います。また電話やメールなどでも、時間をかけてコンサルティングも含めて営業活動を行います。
ホテルスタッフで培ってきた、コミュニケーション力と、マナーを持った対応は、インサイドセールスに必要なスキルとして注目されることでしょう。
カウンターセールスとは
同じ内勤営業のスタイルに、カウンターセールスがあります。携帯電話ショップや旅行のカウンターショップなどで、だれもが利用したことが多いのではないでしょうか。
旅行業界もまた、新型コロナウィルスの影響を受けた業界ではありますが、今後規制緩和となれば、需要が伸びて来る可能性があります。ホテルスタッフとして培った、コミュニケーション力と、旅との関わりの知識が注目され、採用には有利となる可能性があります。
また、最近のカウンターセールスも、オンラインでお客様からの相談に対応するケースが多くなっています。
ホテルマンと営業職の共通点
ホテルスタッフから営業職への転職しやすい理由としては、そもそも求められる資質に多くの共通点があることと、ホテルスタッフとして培ったスキルがそのまま営業に活かせる、ということがあります。
ホテルスタッフと営業職に求められる資質の共通点
営業職とは、そもそもは顧客相手の接客業の要素が強い仕事です。
そのため、基本的に接客が好きな人が向いているという大きな共通点があります。
そして、ホテルスタッフと営業職の資質の共通点としては、人と話すことが好きで明るい性格であること、相手が求めていることを察知できること、負けず嫌いで打たれ強いこと、があげられます。
ホテルスタッフの仕事は、お客様の様の要望に答えなければなりませんし、時には、わがままなお客様の要望に応えていかなければならないため、忍耐力や辛抱強さを持っているといえます。
営業職もまた、お客様に断られたりすることに対して、ある程度辛抱強さが必要となります。
その反面、お客様に喜んで頂けるという喜びもまた共通点であり、そこにやりがいを見出す方も多いです。
そのまま営業職へ活かせるスキル
ホテルスタッフは、お客様が欲しがっているものやサービスを即座に察知するスキルが高いといえます。「何に困っていて、何を求めていて、どうしてほしいのか」という相手の気持ちを察するスキルは、営業職へ即活かすことができるスキルです。
対面でも非対面でもどちらでも必要な営業職に求められるスキルで、電話越しの相手との会話の中でも活かされます。
また、ホテルスタッフは、気配りに長けているだけでなく、礼儀正しく、所作がきれいで丁寧、ホスピタリティーがある、という素晴らしい要素があり、そのような側面も、営業職に求められる要素であるといえます。
ホテルスタッフからの転職を成功させるためのコツ
ホテルスタッフの仕事は、フロントスタッフだけではなく、ホテルの部屋を清潔に整えるハウスキーピングの仕事や、レストランスタッフ、広報や管理部の仕事を任せられる場合もあります。
転職先の仕事で求められるスキルがマッチするかについては、誰もが不安に感じるかもしれませんが、転職を成功させるコツを紹介します。
未経験でも可能な業種を選ぶ
ホテルスタッフから異業種へ転職するには、未経験者を受け入れる業種・職種を選ぶと成功しやすいでしょう。
未経験者可能の求人に応募すれば必ず採用になるということではありませんが、求人数が多い分チャンスが増えるはずです。
未経験業種・職種の求人が多い業界は、サービス・外食業、不動産・建築、営業職、事務職などです。
特に営業職はホテルスタッフから転職している人の割合も多く、転職が成功しやすい職種と言えます。
自分のスキルに合った仕事を探す
ホテルからの転職を成功させるには、自分のスキルに合った仕事を探しましょう。
転職する際には、前職での経験も活かして転職先で何ができるのかを見られます。
自分のスキルに合っている仕事だとアピールしやすいので、アピールできるスキルを見つけ、スキルを活かせる仕事を探しましょう。
ホテルスタッフとして経験してきたスキルがどこまで通用するのか、心配な方は、転職エージェントのキャリアカウンセラーに相談するのが良いでしょう。
経験やスキルからのアピール方法を工夫する
ホテルスタッフの経験しかないからと、はじめから異業種への転職をあきらめる必要はありません。
ホテルスタッフはコミュニケーション力や接客力など、ほかの業種で必要とされる高いスキルを持っていることを自覚し、上手く面接でPRすることも大切です。
自分のスキルに見合った転職先相談ができるエージェントを探す
ホテルスタッフから転職しようと思った時、自分だけの力で転職するのは、時間と労力的に大変なエネルギーを要します。
そんな時、信頼できる転職エージェントのキャリアカウンセラーの力を借りることをおすすめします。
今の自分のスキルは、募集の企業に通じる可能性があるかどうかをある程度見極めてアドバイスをしてくれるだけで、転職活動の効率は違ってきます。
しらみつぶしに数打てば当たるような方法では無駄な時間や労力が無駄になってしまいます。
ホテルスタッフからの転職相談に強い、転職エージェントを見つけましょう。
パスキャリならホテルスタッフからの転職を相談できる
ホテルスタッフからの転職を検討している方は、培ってきたスキルを見直すことで、転職への道は開けることでしょう。人によって今すぐ転職を希望している方もいらっしゃるかもしれません。
自分のスキルが転職先にマッチするかは、転職エージェントのキャリアカウンセラーに相談することが一番の近道で、時間の節約にもなります。
パスキャリなら、キャリアカウンセラーが、スキルや強み、長所を見つけ出し、転職活動のサポートをしてくれます。
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