転職活動する上で私たちがよく見ている求人広告。Web媒体やフリーペーパーなどに載っている求人広告を参考に、転職活動を進めたことがある人は多いと思います。
この求人広告を作るために日々動いているのが求人広告営業です。しかし求人広告営業は勤務環境が厳しく、離職率が高いという話を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回は求人広告営業の離職率と離職理由について解説します。求人広告営業を目指す人のために失敗しない会社選びのポイントも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 最新版!求人広告営業の離職率はどのくらいなのか?
- 求人広告営業の離職率が高い本当の理由
- 求人広告営業になりたい!女性目線から見た会社選びのポイント
- 求人広告営業を経験することで得られるもの
- まとめ
最新版!求人広告営業の離職率はどのくらいなのか?
現在の求人広告営業の離職率はどのくらいなのでしょうか。求人広告営業という分類で正確なデータは公表されていませんが、総務省によると広告業の業種分類は「学術研究,専門・技術サービス業」に該当します。
厚生労働省の新規学卒者の離職状況を参照すると、学術研究,専門・技術サービス業に就職した新卒者(大卒の場合)の3年以内の離職者は33.7%でした。
そして第二新卒者を対象にしたアンケートによると、前職が営業だったという人が約3割にのぼることが分かりました。
参考元:
もちろんすべての人が求人広告営業というわけではありませんが、業界的にも職種的にも離職率が高い傾向にあるので、求人広告営業も離職率が高いと推測できます。
求人広告営業の離職率が高い本当の理由
離職率が高いと、営業職の場合「仕事が大変」「ノルマがきつい」という理由にフォーカスされがちです。確かにそのような理由から退職する人も多くいるのは事実でしょう。しかし必ずしもネガティブな理由だけではありません。
精神的にも体力的にも大変
精神的にも体力的にも大変で辞めたというのは一番よく聞く離職理由です。求人広告営業の仕事内容は大まかに次のような流れになります。
- 1 採用したい企業(見込み客)を探してアポを取る
- 2 採用状況などのヒアリングや商談
- 3 受注後に求人広告の作成
- 4 広告掲載後のアフターフォロー
アポを取るためには飛込み営業を行なうこともありますし、広告作成には締め切りが伴います。この日々の業務をこなしていく中で、お客様から冷たい対応をされることも多く、締め切りに間に合わせるための残業も重なることから心身共に続けられずに、離職していく人が多い傾向にあるようです。
特に子供を持つ女性はこのような環境の場合、仕事を続けることが大変かもしれません。
社内コミュニケーション不足
確かに拘束時間が長い、お客様からの対応が冷たいなどで続けるのが辛いというのは離職理由の一つとして納得できます。しかし新卒3年以内に辞めた人の理由を調査すると次のようなことが分かりました。
【どうすれば退職を回避できたと思うか】
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|
上司との良好な関係 | (上司からの)適切な叱られ方 | 労働時間の改善 | 給与面の改善 | 同僚との良好な関係 |
28.2% | 22.6% | 20.0% | 16.9% | 6.7% |
参考元:
営業職の離職理由にフォーカスされることが多い労働時間の改善を上回り、上司との関係を離職理由に挙げている人が全体の約5割となっています。
求人広告営業も、仕事そのものが大変で辞めるというわけではなく、業界特有の忙しさからくるコミュニケーション不足が本当の離職理由である人が実は多いのかもしれません。
仕事を通じて本当にやりたいことが見つかるから
離職率が高いとネガティブな理由がフォーカスされがちですが、決してそうではありません。
求人広告業界で働いていると、様々な業界を知ることができます。実際に働いている人から業界の実情など話を聞くことで、これまで考えてもみなかった新たな世界に惹かれる人もいるでしょう。
様々な業界に携わり選択肢の幅が広がることで、自分の本当にやりたいことが見つかり、転職する人も多くいます。他の業界よりも転職者が多いのは、このようなポジティブな理由もあるのです。
求人広告営業になりたい!女性目線から見た会社選びのポイント
様々な業界に関われる求人広告営業は、営業という仕事を通して視野を広げたい女性にとって、とても魅力的な仕事です。しかし環境によっては辛く感じ辞めざるを得なくなってしまうこともあります。
ここでは、女性営業として求人広告業界で働いたことがある筆者が、女性目線から見た会社選びのポイントを紹介します。
福利厚生が充実している会社を選ぼう
働く会社は福利厚生が充実している会社を選ぶのがおすすめです。女性は結婚や出産などで家事育児との両立を求められることも多くあります。
長く続けたいならば、産休・育休制度、休みが取りやすい、時短勤務制度などの福利厚生が充実している会社を選びましょう。
ただし求人情報には育休制度・産休制度ありと記載しているが、実際には取得実績がないということあります。そうなるといざという時、周りの理解が得られず取りづらいこともあるので、実績があると尚良いでしょう。面接などでしっかり確認するのがおすすめです。
女性が多く活躍している会社を選ぼう
女性が多く活躍している会社もおすすめです。営業部門となると男性ばかりの部署であることも多いでしょう。そのような場合は女性特有の悩みを相談しづらい環境であることも多く、働きにくいと感じることがあるかもしれません。
しかし女性が多いということは男性ばかりの職場に比べて、女性が働きやすい環境や、相談できる雰囲気ができている可能性が高いです。
子供が熱を出して早退しなければならないなどの事態でも、理解を得られやすく安心して働けるでしょう。
転職成功のカギは転職エージェント
働きやすい職場のポイントはお分かりいただけたでしょうか。しかしネットに記載されている求人情報では、職場環境や詳細な雰囲気まで知るのは正直難しいでしょう。
そこで活用してほしいのが転職エージェントです。転職エージェントで扱う求人は、直接職場を見学したり、採用担当者と話をしたりしていることも多いので、詳細な雰囲気や環境を教えてもらえます。
女性に特化した転職エージェントであるパスキャリは、アドバイザーはすべて女性です。女性ならではの目線で会社の情報を包み隠さず教えてくれるので「入社したら思っていた雰囲気と違った」などを防ぐことができます。転職成功のカギは、自分に合う転職エージェントの活用だといっても過言ではないでしょう。
求人広告営業を経験することで得られるもの
求人広告営業は、締め切りに追われる、飛び込み営業しなければならないなど大変なこともありますが、業界で働いたからこそ得られることもたくさんあります。ここではたくさんある中の4つを紹介します。
様々な業界に関する知識
求人広告で扱う業界はメーカー、食品、ITなど様々です。多くの業界と関わっていく中で、業界の仕事内容やビジネスの仕組み、業界の現状を知る機会もたくさんあるでしょう。
営業活動のために、その業界について学ばなければならない時もあります。その中には将来の目標や、キャリアアップのための転職に役立つ情報があるかもしれません。
また女性は結婚に伴う転職や、出産による退職を余儀なくされることもあるでしょう。様々な業界やそれに関する職種の知識がなければ、視野が狭いままで転職活動することになり、限られた範囲の中で「なかなか良い条件の仕事が見つからない」となることも少なくありません。
しかしそれらの知識があれば、仕事の選択肢も広がります。業界の内部事情を知ることで、以前よりも良い職場や労働環境を見極められるようになり、より良い職場に出会えるチャンスも増えるでしょう。
様々な立場の人との出会い
多くの業界に携わるということは、それだけ人との出会いのチャンスもたくさんあるということです。長く続けていれば経営者や、業界に長く携わり精通した人と出会うこともあるでしょう。
そのような人との出会い、関わっていくことは、これまでとは違う視点や考え方を学ぶチャンスでもあります。働きながら、自分以外の立場の人の視点や、考え方を学べるのは求人広告営業の大きなメリットと言えるでしょう。
コミュニケーションスキル
求人広告営業として利益を上げていくために大切なことは、顧客のニーズを満たせるかどうかです。そのためには、ニーズを上手に聞き出す必要がありますが、そこで必要なのがコミュニケーションスキルです。
「聞く」「相手の立場に立って考える」「わかりやすく伝える」などがコミュニケーションスキルに分類されますが、それらを最初から完璧にできる人はいません。
日々営業活動を積み重ね、トライ&エラーを繰り返していくことで、徐々にコミュニケーションスキルは鍛えられていくでしょう。
強いメンタル
仕事を始めたばかりの頃は、顧客の冷たい対応やノルマのプレッシャーが辛いこともあるでしょう。しかし長く続けていくと徐々に慣れていきます。
これは筆者の経験ですが、求人広告営業をやっていた当時、毎日100件以上のアポ取りを繰り返していました。アポが取れるのは1週間に1つか2つで心無い言葉を浴びせられることも多かったです。
しかし不思議なことに、ある時期を乗り越えると落ち込む頻度が減りました。上司から「その言葉はあなたという個人に言っているわけではなく、会社全体に向けていっている」という言葉をもらったのも大きかったかもしれません。
その後、異業種へ転職しましたが、その経験のおかげで少しのことで落ち込むことはなくなりメンタルが強くなったことを実感しました。当時は辛いと感じたこともありましたが、乗り越えることによって得られるものは大きいので、挑戦して後悔はありません。
まとめ
求人広告営業の離職率と離職理由、失敗しない選び方のポイントについて解説しました。データを見ると、業界的にも職種的にも離職率は高い傾向にあると推測できます。
しかし離職理由の視点から見てみると、コミュニケーション不足が上位にランクインしており、決して業界特有の仕事の大変さだけがすべてではないということが分かりました。つまりコミュニケーションが円滑な会社であれば、大変でも長く続けられる可能性があります。
女性は結婚出産などで、ライフスタイルがガラリと変わる可能性があります。求人広告営業に挑戦するのであれば、福利厚生が整っている会社や、女性が多く活躍している会社を選ぶのがおすすめです。
詳細な職場の雰囲気を知った上で転職をしたいということであれば、パスキャリをご活用ください。求人サイトには載っていない会社の情報を包み隠さず提供し、転職成功をサポートします。
キャリアアドバイザーは全員女性なので、女性ならではの悩みも安心して相談できます。サービスはすべて無料なので、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。