営業という仕事を調べていくと、さまざまな営業手法や種類があることがわかります。
その中の一つであるテレマーケティング。
言葉は聞いたことあるけれど、具体的にどのような仕事内容なのかピンとこない人も多いのではないでしょうか?
今回はテレマーケティングの具体的な仕事内容について解説します。やりがいや魅力、年収についても解説しているので、仕事選びの参考にしてみてくださいね。
- テレマーケティングとは?具体的な仕事内容について解説!
- インバウンド営業とアウトバウンド営業の違いとは?
- テレマーケティングで活かせるスキルや経験は?
- テレマーケティングのやりがいや魅力とは?
- テレマーケティングの年収はどのくらい?キャリアアップは?
- テレマーケティングに向いている人はどんな人?
- まとめ
テレマーケティングとは?具体的な仕事内容について解説!
まずテレマーケティングがどのようなものなのか知っていきましょう。さまざまな営業手法を知ることで、自分にぴったりな仕事を見つけやすくなりますよ。
テレマーケティングとは電話やメールを使ったマーケティング手法
テレマーケティングとは、その名のとおり電話を利用したマーケティング手法のことです。
電話ではなく、メールを使用する場合もあります。
マーケティングには「販売戦略」や「広告宣伝」など、さまざまな定義がありますが、一言でいうと「売れる仕組みを作ること」です。
つまりテレマーケティングは、電話やメールを使って顧客のニーズを把握し、商品の販売促進を行なう活動になります。
テレマーケティングの具体的な仕事内容
電話やメールを使って自社の商品やサービスの販売促進をしていくのが主な仕事です。そう聞くとテレアポと同じなのではと思う人もいるでしょう。
確かに両方とも電話を使って商品の販売促進を行なうので広い意味では同じですが、仕事内容には明確な違いがあります。テレマーケティングの業務の一部がテレアポと考えるとわかりやすいです。
テレアポは商談のためのアポイントを取ることが主な業務です。対象はこれまで取引をしたことのない新規の顧客がほとんどでしょう。
一方テレマーケティングは、アポイント獲得や商品案内に加え、顧客のニーズを調査したり、成約後のサポートを行なったりまでが業務です。そのため新規顧客に加えて既存顧客も対象となります。
転職してみたら思った業務と違ったということにならないように、両者の違いはしっかりと理解しておくことがおすすめです。
テレマーケティングにはインバウンドとアウトバウンドがある
次の章で詳しく解説しますが、テレマーケティングにはインバウンドとアウトバウンドがあります。2つの方式は特徴が異なりますので、こちらの違いも理解しておきましょう。
インバウンド営業とアウトバウンド営業の違いとは?
ここではインバウンド営業とアウトバウンド営業について詳しく解説します。2つの手法を理解することで、よりテレマーケティングについての理解が深まりますよ。
インバウンド営業
インバウンド営業とは、簡単にいえば受信型の営業スタイルです。
広告などで商品に興味を持ち、問い合わせてきたお客様に対して、案内したり成約に結び付けたりできるよう活動していきます。商品に興味を持っている人が相手なので、販促活動はしやすいでしょう。
また、すでに商品を購入してくれたお客様からの問い合わせや、サポートもインバウンド営業の仕事です。ときにはクレームを受け付けることもあります。対応次第で顧客満足度にも違いが出てくるので誠実さや丁寧さが求められる仕事です。
アウトバウンド営業
一方、アウトバウンド営業は発信型の営業スタイルです。リストなどをもとに見込み客に電話やメールで販促活動を行ないます。先ほど解説したテレアポは、アウトバウンド営業に含まれます。
こちらから積極的にアプローチしていくので、営業の基本とも言われますが、ろくに話を聞いてもらえずに断られてしまうことも多い手法です。
まずは相手の警戒心を解くことからはじまるので、インバウンド営業に比べて成約が難しい手法ではありますが、自分自身で顧客を開拓できるというメリットもあります。
自分でダイレクトに商品の良さを伝えていく仕事をしたいと思う人は、アウトバウンド型の営業スタイルが合っているでしょう。
どちらか迷った時には転職エージェントに相談してみよう
いざ転職サイトでテレマーケティングの求人を調べてみても、インバウンドなのかアウトバウンドなのかわからないこともあると思います。
テレマーケティングと記載してあったのに、実際にはテレアポだったということも。企業によって微妙に表現が混同していることもあるので、仕事内容はよく確認することが大切です。
仕事内容をしっかり把握したうえで企業に応募したいと考えている人は、転職エージェントの利用がおすすめ。
求人票だけではわかりにくい詳細な仕事内容や、職場の雰囲気も転職エージェントを利用すれば知ることができます。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
テレマーケティングで活かせるスキルや経験は?
テレマーケティングは、さまざまなスキルや経験が役に立ちます。
あなたの持っている経験やスキルは、もしかしたらテレマーケティングで大いに役立つかもしれません。
販売や接客の経験
テレマーケティングは接客や販売と同様に、お客様と接する仕事です。
言葉遣いや商品の説明力など、販売や接客を経験したことで身に着いたスキルはテレマーケティングでも役に立ちます。
また、テレマーケティングは電話が主です。販売や接客で電話対応が多かった人は、自身のバックグランドを最大限に活かせるでしょう。
事務処理スキル
テレマーケティングでは、電話対応をしながらパソコンを操作することも多い仕事です。
そのためWordやExcelなどのOAスキルやタイピングスキルがある人は有利でしょう。
スキルがなくてもできるテレマーケティングの仕事もありますが、事務処理スキルを持っていることでさらに仕事の幅が広がりますよ。
コミュニケーションスキル
テレマーケティングは、お客様のニーズを的確に汲み取って迅速に対応できるかが重要な仕事です。
具体的なコミュニケーションスキルの例を挙げます
- ・ 相手が話しやすい雰囲気を持って聞ける
- ・ 相手に合わせたモノの伝え方ができる
- ・ 相手と適切な距離を保つことができる
- ・ 自分の意見を適切に伝えられる
これらのコミュニケーションスキルを持っている人は、テレマーケティング業界で重宝されるでしょう。
テレマーケティングのやりがいや魅力とは?
テレマーケティングは厳しさや大変さもありますが、それ以上にやりがいや魅力が多い仕事です。ここではやりがいや魅力を3つにわけて紹介します。
未経験でもチャレンジできる
テレマーケティングの仕事に特別な資格は必要ありません。マニュアルが用意されている仕事が多いため、未経験からチャレンジできる求人が多くあります。
パソコンを操作することも多い仕事ですが、簡単な操作であることが多いのでパソコンスキルに不安がある人でも安心。
また、ブランクOKな求人が多めなので、産休明けで仕事復帰を目指している女性にもおすすめです。
テレマーケティングではコミュニケーションスキルや営業スキルが身に着くので、キャリアアップを目指したい人は、テレマーケティングから始めて実績を積むことをおすすめします。
ライフスタイルのバランスを取りやすい
営業職は拘束時間が長かったり、休みがなかったりするイメージが強い人も多いと思います。
テレマーケティングは営業職に含まれますが、ほかの営業職に比べて短時間勤務やパート勤務などさまざまな形態の求人が多めです。
残業時間が少なく、オンとオフをしっかりわけられることも多いので、自分のライフスタイルに合った働き方を実現しやすいのが魅力。オンとオフがはっきりしていれば、家事との両立もしやすいですよね。
営業に挑戦してみたいけれど、プライベートの時間もしっかり取りたいと思う人におすすめの仕事です。
お客様から感謝の言葉をもらえることも!
テレマーケティングの一番の魅力ともいえるのがお客様からいただく感謝の声。
顔の見えない相手との会話なので、相手の気持ちを汲み取ったり、ニーズを把握したりすることは、はじめはむずかしいかもしれません
しかし、お客様にぴったりの提案ができたときや、お客様の悩みを解決できたときに「ありがとう」と言われたら、これまでの苦労が飛ぶほど嬉しくなります。
何度かやりとりを繰り返すうちに「あなたでよかった」と言ってもらえることも。お客様からありがとうと言われるたびに自信がついていくでしょう。
テレマーケティングの年収はどのくらい?キャリアアップは?
テレマーケティングはどのくらい稼げるのか気になる人も多いでしょう。ここではテレマーケティングの年収と、その後のキャリアアップについて解説します。
テレマーケティングの平均年収は312万円
テレマーケティングの平均年収は312万円でした。ただし、これはフルタイムで働く社員の場合です。
パートやアルバイトでも求人が多いテレマーケティングですが、時給制だと時給1,000円から1,500円程度が相場になります。
また、インセンティブがあるかどうかによっても収入が変わってきます。自分はどのくらい稼ぎたいのか、どのくらいの時間働けるのかを明確にし、求人に応募する際はよく調べてから応募するようにしましょう。
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実績を積めば年収アップも!
テレマーケティングは他の営業に比べると平均年収は低めです。しかし実績を積めばキャリアアップも可能な仕事です。
キャリアプランの一つとしては、社内で管理職など上の役職に昇進すること。昇進すれば組織をまとめる機会もでてくるでしょう。
組織をまとめる立場になれば、マネジメントのスキルも求められるようになってきます。責任は大きくなりますがこれまでとは違ったやりがいや楽しさ、年収アップも狙えるでしょう。
テレマーケティングで培ったスキルを活かして年収の高い業界や職種にチャレンジするのもよいですね。コミュニケーションスキルや営業スキルは、さまざまな業界で重宝されるスキルなので、コツコツと実績を積めば仕事の幅が広がるでしょう。
明確なキャリアプランを立てることで、仕事のモチベーションも上がります。
テレマーケティングに向いている人はどんな人?
未経験からチャレンジできるテレマーケティングですが、向いている人と向いていない人がいます。しかし向いていないと思ってもあきらめる必要はありません。
慣れれば改善できることも多くあります。テレマーケティングに挑戦してみたい人は、向いている人の特徴をぜひ参考にしてみてくださいね。
誠実に対応できる人
テレマーケティングするうえで、誠実な対応は欠かせません。良い話ばかりでデメリットをまったく伝えない、いい加減な態度では、お客様からの信頼は得られません。
それどころか企業全体のイメージが下がることも。自分は企業の顔であることを自覚し、誠実な対応を意識しながら仕事に取り組める人はテレマーケティングに向いているでしょう。
思いやりを持って相手の話を聞ける人
テレマーケティングは話し上手な人が向いていると思われがちですが、実は聞き上手な人が向いています。
なぜなら問い合わせがきたら、まずは相手がなにを知りたいのか明確にすることが大切だからです。ニーズがわからなければ適切な対応はできません。
質問や共感を交えながら相手のニーズを的確に把握できる人は、テレマーケティングでどんどん活躍できるでしょう。
日頃から、相手は何を伝えたいのだろうと意識しながら聞くようにすると、聞く力が身に着きますよ。
向上心を持っている人
テレマーケティングはたくさんの人を相手にします。そのため、得られる反応も様々です。
「今回は失敗してしまったけど、次はこの部分を改善してみよう」「感謝してもらえるような対応を目指そう」などと向上心を持って取り組める人は、テレマーケティング向きと言えます。
企業によってはノルマがありますが、向上心を持って取り組める人は結果を出すのも早いでしょう。
気持ちの切り替えを早くできる人
テレマーケティングをしていると、感謝の言葉以外にクレームや無理な要求を言われることもあります。様々な人と話をするので、そのようなストレスはテレマーケティングをするうえではどうしても避けることができません。
そのようなときにも冷静に対処することが求められますが、ときには落ち込んでしまうことも。しかし、気持ちの切り替えを早くできる人はストレスを抱え込まず、自分の気分を上げることが上手です。このような人もテレマーケティングに向いているといえるでしょう。
ハキハキと話せる人
テレマーケティングでは相手の顔が見えない状態でやり取りします。そのため電話口ではハキハキと聞き取りやすく、やわらかい雰囲気で話すことが求められるでしょう。
ボソボソ小さい声では、伝えたいことを相手に理解してもらえません。ハキハキした話し方は聞き取りやすく、テレマーケティングに向いています。
自分の話し方に自信がない人は、自分のしゃべりを録音して聞くのがおすすめです。最初はボソボソとした話し方だったとしても、繰り返すうちにハキハキと話せるようになりますよ。
まとめ
テレマーケティングの仕事内容や魅力について解説しました。テレマーケティングは資格も不要で未経験からチャレンジしやすい仕事です。
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