「保育士を辞めて、異業種に転職したい。でも、保育士以外はやったことないし、転職できるのかな…」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
保育士は社会から必要とされ、非常に貢献度の高い仕事の1つです。しかし、ハードで収入も少なめのため、転職者が後をたちません。そんな保育士たちが転職を検討する理由を改めて詳しく解説しました。
また、保育士から異業種に転職する際のポイントと、転職先におすすめの職種もあわせて紹介しています。この記事を最後まで読むことで、転職理由を明確にして失敗のない転職をすることができますよ。
保育士から転職を検討している方はぜひ最後までお読みください。
保育士から異業種に転職するのは可能!
保育士から転職を考えた際に、まず気になるのは異業種への転職を可能なのか?と言う点ではないでしょうか。こちら、結論から申し上げますと可能です。保育士は仕事内容が特殊なため、そのまま直接活かせる職種は少ないですが、未経験歓迎の枠からであれば充分転職は可能なのです。
「保育士しかしたことがないから、一般企業でやっていけるか不安…」
このように考える人も多いかもしれませんが、保育士から一般企業に転職して活躍している方も多いため心配は要りません。
保育士が辛いと思う理由5つ
保育士が辛いと思う理由としては、主に次の5つが挙げられます。
●責任が大きい
●給料が少ない
●体力的に負荷が大きい
●人間関係が悪い
●保護者との関係が悪い
①責任が大きい
保育士の仕事は非常に責任が大きいです。子供の命を預かるので、いつも保育士は気を張っています。しかし、現場には最低限の数の保育士しか配置されていないことが多いため、負担に感じる保育士も少なくありません。
子供が保育中に怪我をしたらまず保育士の責任になりますので、いつ取り返しのつかない怪我をさせてしまうか心配でならない人も多いのではないでしょうか。子供の行動に目を光らせ、それでも発生する事故や怪我に責任を感じて耐えられなくなる人も多いです。
②給料が少ない
保育士の給料は一般的な会社員と比べて少なめの傾向にあります。2021年の保育士の平均年収は314万円でしたが、日本人の会社員全体の平均年収は463万円となっています。その差は100万円以上、決して少ない差とは言えません。
しかし、これは民間の保育園の場合。公務員保育士として働いている保育士はこの限りではありません。
参照元:求人ボックス
③体力的に負荷が大きい
保育士の仕事は体力勝負です。朝から元気な子供達の対応をし、お散歩に連れて行き、夏場は水遊び・プール。お昼ご飯は子供達と一緒に食べますが、ほとんどの場合ゆっくり食べている時間はなく、子供の介助をしながらの食事です。
昼食が終わったらお昼寝の時間ですが、お昼寝の時間は連絡帳の記入があります。保護者に本日の保育の様子を伝えなければなりませんからね。また、忙しい保育士の場合はプライベートのお休みまで使って保育で使用する制作物を作成していることもあるでしょう。当然、自主的に仕事を持ち帰っている分にのため給料が発生することはありません。
このように、現場によっては自主的なサービス残業もある環境。同時進行で行わなければならないことが大きい保育士は、非常に体力的負担が大きい仕事と言えるでしょう。
④人間関係で悩む
人間関係も転職検討理由として挙げられます。これについては保育士に限ったことではありませんが、一般企業と比べて、保育園は閉鎖的な空間のため、逃げられる場所がなく、結果として退職という手段を選ぶ人が多いのでしょう。また、業界として、年功序列があるため、年齢差がある保育士ともうまく仕事をこなす必要があります。
⑤保護者との関係が悪い
保育士が大変な理由として、保護者との関係性にも気を遣わなければならない点も挙げられます。国が定めている子供の人数に対して保育士を配置してはいるものの、なかなか全ての子供に平等に目をかけるのは難しい現状があるのです。
あっちでお友達と喧嘩、こっちでは転んで大泣き、向こうから子供が呼んでいる…など、一度に複数起きるアクシデントに対して、保育士は即座に優先順位をつけて対応しなければなりません。その中で、転んでしまった子を見過ごしてしまったり、お友達と喧嘩して噛まれた跡に気がつかないこともあるでしょう。
これらの事態に保育士が気が付かず、保護者に伝えないまま帰らせてしまって、帰宅後に保護者が子供の怪我を見つけた際には大きなクレームになるケースは少なくありません。保護者に対して過剰に気を遣わなければならない保育の現状に嫌気がさし、退職を検討する保育士も少なくありません。
保育士から異業種に転職する際の注意ポイント
それでは、保育士から異業種に転職する際にどういった点に注意すれば良いのでしょうか。保育士から転職する際に注意するポイントは主に次の2つです。
●民間企業と保育園はかなり風土が違うことがある
●未経験歓迎の仕事を選ぶ必要がある
それぞれ詳しく解説しましょう。
民間企業と保育園はかなり風土が違うことがある
短大や専門学校を卒業してそのまま保育士になった人は、転職後に保育園と一般企業の風土の違いに驚くことも多いでしょう。保育園では当たり前だったことが一般企業ではかなりのイレギュラーだったり、反対に保育園では許されなかったことが一般企業では当たり前のことも。
転職後は、このギャップに驚くかもしれないことを念頭に置いておきましょう。もし、一般的なマナーや対応に自信がなければ人材紹介に登録して面接から入社までサポートしてもらうことをおすすめします。キャリパスなら履歴書の作成から面接練習、入社までトータルでサポートしてくれるので、転職経験がない保育士でも安心して転職に踏み切ることができるでしょう。
未経験歓迎の仕事を選ぶ必要がある
保育士から異業種に転職する場合、職種にもよりますが保育士として築いたキャリアはほぼ一般企業では活かせないこともあります。そのため、未経験歓迎でイチから育てる仕組みが整っている企業・仕事を選ぶ必要があります。
「転職はしたいけど、自分にどんな仕事が向いているのかわからない」という方はキャリパスで適職をチェックみませんか。女性キャリアアドバイザーが、未経験から歓迎の職種紹介や面接対策を一緒に考えます。
保育士から転職する際におすすめの職種3選
続いて、保育士から転職する際におすすめの職種を3つご紹介します!保育士から転職する際におすすめの職種は次の3つです。
●営業職
●事務職
●販売・サービス業
これらの仕事のポイントは『未経験からでもチャレンジできる仕事』。どんな人に向いているのかも合わせて解説していきます。
営業職
営業職は未経験からチャレンジしても、努力と適性次第でいくらでも成功していける職種の一つです。ほとんどの場合特に必要な資格やスキル等はなく、人と円滑にコミュニケーションが取れる方なら全く問題ありません。多くの保育士の場合は、保護者や先生、子供達と円滑にコミュニケーションが取れるように努力した経験があるでしょう。その経験を活かして営業職で働くことができます。
☆上昇志向が強い方、稼げるようになりたい方にはピッタリです。
事務職
事務職は簡単なパソコンスキルがあれば未経験からでも十分にチャレンジできる仕事です。事務職も営業職と同様に社内・社外の人間とやりとりをすることが多いため、コミュニケーションスキルが非常に重要になってきます。子供達に明るい対応ができていた保育士なら、事務職でも活躍できるはず。比較的残業が少なめでお休みもしっかりとれるため、ライフワークバランスも良好です。
☆プライベートを大切にしながら安定して働きたい方にはピッタリです。
販売・サービス業
レストランのフロアスタッフやアパレルの販売など、販売・サービス業も保育士からチャレンジする転職先として向いています。採用ハードルが低く、未経験からの転職も歓迎している企業が多いため、保育士からでも目指しやすいでしょう。
お店によってはネイルや髪色が自由なことも多いので、今まで保育士として働く中でおしゃれを制限していた方は楽しく働けるはずです。
☆自分らしさを大切にしながら楽しく働きたい方にはピッタリです。
番外編:幼児教室の先生
保育士から転職する番外編の転職先として、幼児教室の先生もあります。「子供と関わった仕事がしたい。でも、保育士は疲れちゃった…」なんて方は幼児教室の先生になれば子供と関わりつつも、一般企業のような働き方ができるのでおすすめ。英語ができる人なら子供向けの英語教室も良いかもしれませんね。
失敗しない転職のコツとは?
保育士から転職する際に、誰しも「失敗したくない」と思うでしょう。失敗しない転職のコツは『自分の得意なことを活かして転職すること』です。憧れや条件だけで全く得意ではない分野の仕事を選んでしまうと、後々苦しい思いをすることになります。
そして、自分の得意分野を理解している人は良いですが、大体の人は自分の得意分野をよくわかっていないものです。自分の得意分野は見えづらいのです。そのため、転職に失敗しないように自分の得意分野を『見える化』するには、人材紹介を使うこと。客観的に自分のことを判断してもらう点が非常に重要です。
まとめ
保育士から異業種への転職は可能です。子供達の命を預かる立場として責任が大きく、また体力的にも負荷が大きい仕事です。それなのに相場よりも給料が低いケースが多いため、転職を検討する保育士も多いことでしょう。
もし、保育士から転職をするならパスキャリを利用すれば自分のことを客観的に判断して良いところをプッシュしてくれるため、転職に失敗せずに済みます。特に保育士になってから初めての転職の場合は、一般企業がどういったものなのかも合わせて教えてくれます。
転職は人生を左右するものです。少しでも失敗しないように、上手に人の手を借りながら新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。