お客様の身体の不調を改善してくれる職業のひとつに「セラピスト」があります。
セラピストの施術を体験して、実際に自分もセラピストになってみたいと思っている人もいますよね。
しかし、街中のサロンでマッサージをするセラピストや、病院でケガの治癒に努めるセラピストなどさまざまです。
そこで今回は、セラピストとはどういう仕事なのか詳しく紹介します。
セラピストのカテゴリーを見るだけでも、職種の幅広さを実感できますよ。
資格の種類によっても進路が異なるので、セラピストに興味がある人はチェックしてみてくださいね。
- 多岐にわたる「セラピスト」という仕事
- 特徴が異なる!セラピスト5つのカテゴリー
- セラピストは資格がないとなれない?
- 未経験者からセラピストになるための方法
- セラピストとして働くなら職場選びが重要!
- 職場の裏事情もしっかりチェック!セラピストの就職相談なら「パスキャリ」!
多岐にわたる「セラピスト」という仕事
セラピストと聞くと、どのような仕事を想像しますか。
セラピストにはさまざまな職種が含まれますが、根本的な意味や特徴を知らない人もいますよね。
ここでは、セラピストという仕事の役割を説明しましょう。
セラピスト本来の意味
セラピストは、治療や治療法という意味の英単語「therapy(セラピー)」が由来です。
therapistに接尾辞で「~する人」という意味の「-ist」をかけ合わせた言葉が「therapist(セラピスト)」となります。
直訳すると、治癒する人という意味です。
よく似た職業にカウンセラーがありますよね。
カウンセラーは、悩みがある人に助言によって心のケアをする人を指します。
心理的に働きかけますが、根本的な悩みを解決するのは悩んでいる本人。
一方のセラピストは、専門技術で心身の不調を治す人。
悩みに向き合うのは同じですが、対処法が異なります。
セラピストの仕事内容
セラピストの仕事内容について、漠然としていてよくわからないという人もいるでしょう。
セラピストとは、自分の専門知識を生かして人を身体面と精神面から癒すことです。
セラピストの中には、身体だけを癒したり、精神だけを癒したりとそれぞれを専門する職種も。
人を癒す仕事の総称が「セラピスト」であることを覚えておきましょう。
特徴が異なる!セラピスト5つのカテゴリー
セラピストという仕事にはたくさんの職種がありますが、シンプルに5つのカテゴリーに分類することができます。
セラピストを目指している人は、自分が目指しているセラピストがどのカテゴリーに分類されるのか確認しましょう。
ボディケアを行うセラピスト
名前のとおり、身体をケアすることで癒すセラピストです。
お客様の身体に触れてマッサージをしたり、ボディの悩みを改善に導いたりします。
ボディケアを行うセラピストをいくつか紹介しますね。
・エステティシャン:美容に関する悩みやコンプレックスに向き合います
・ヨガ:呼吸と瞑想でリラックスさせて症状を緩和させます
・柔道整復師:手術や投薬を利用せずにケガを治療します
・リフレクソロジスト:足手のツボを刺激する反射療法で体の不調を和らげます
エステティシャンやヨガもセラピストの職種に含まれると知って、驚いた人もいるのではないでしょうか。
いずれも、身体の悩みやコンプレックスを理想の形にすることで癒してくれるセラピストですよ。
メンタルケアを行うセラピスト
人の精神面を癒し、サポートをするのがメンタルケアのセラピストになります。
心の病に対する心理療法もセラピストの仕事のうちのひとつ。
メンタルケアを行っているセラピストの一部を紹介します。
・カラーセラピスト:色が持つ効果を日常生活に取り入れて精神コントロールします
・臨床心理士:医療の面から患者さんの心の悩みや問題へアプローチします
人の心はとてもデリケートです。
自分でコントロールできることもあれば、人のサポートがないとコントロールできないこともあります。
メンタルケアに即効性はありませんが、継続することで効果が期待できる分野ですよ。
リラクゼーションケアを行うセラピスト
リラクゼーションケアを行うのもセラピストの仕事です。
リラクゼーションケアとは、さまざまな方法で患者さんをリラックスさせ、抱えているストレスを軽減させる効果があります。
リラクゼーションケアと聞くと、エステティシャンを想像する人もいるかもしれませんが異なるカテゴリーです。
・アロマセラピスト:植物精油の成分効果を利用してトリートメントをします
・ミュージックセラピスト:音楽によるリラクゼーション効果を利用してケアします
医療ケアを行うセラピスト
医療ケアを行うセラピストは、医学の面から疾患の治癒を目指します。
医療ケアを行う職業の一部が下記です。
・はり師・きゅう師:針やお灸を使用して人が持っている自然治癒力を高め、病気の予防も行う
・理学療法士:人間の運動機能を回復させます
・作業療法士:日常の応用動作機能を回復させます
医療ケアを専門に行うセラピストには、国家資格が必要な職業がほとんどです。
無資格では法に触れてしまうので、医療系を目指す人は資格取得できる進路を選ぶ必要がありますよ。
その他のセラピスト
「ボディ系」「メンタル系」「リラクゼーション系」「医療系」どれにも属さないセラピストもあります。
・フードセラピスト:食事療法や栄養療法をとおして心身の不調を整えます
・ハーブセラピスト:ハーブの効能を利用して内外から不調を整えます
管理栄養士とフードセラピストの仕事内容が一緒だと勘違いする人がいますが、両者は異なる職業です。
管理栄養士は、栄養指導や栄養管理などを行う職業で国家資格が必要。
フードセラピストは食育を重要視しており、資格も民間の資格です。
セラピストは資格がないとなれない?
セラピストを目指す上で、資格が必要かどうかは重要です。
セラピストによっては、資格取得が必須条件のものもあります。
自分が目指す職種によって資格が必要か不要か異なるので、事前に確認しておきましょう。
ここでは、セラピストに必要な資格について紹介します。
必要資格はセラピストの種類によって異なる
すべてのセラピストで資格が必要になるわけではありません。
国家資格が必要な職種もあれば、民間資格が必要な職種、資格が必要ない職種もあります。
自分がどの職種のセラピストを目指しているかで必要になる資格は異なるので、チェックしておきましょう。
資格が必要な場合、資格取得のために経験や学歴が必要になることもあります。
資格が必要なセラピストを目指している人は、資格取得の条件も重要ですよ。
国家資格が必要なセラピスト
一部ではありますが、国家資格が必要とされているセラピストの職種を紹介します。
以下のようなセラピストを目指しているのであれば、国家資格が必要です。
・作業療法士
・理学療法士
・鍼灸師
・柔道整復師
国家資格を所有していると、保険治療ができます。
患者さんの金銭面の負担を軽減することができるので集客に効果的ですね。
国家資格は、技術や知識が一定レベル以上あるとことを国が認めているという証明にもなります。
国家資格の取得は難しいといわれていますが、取得すれば国から職業的な地位を守ってもらえる特別な資格ですよ。
民間資格が取得できるセラピスト
セラピストの職種によっては、民間資格が必要になる場合もあります。
団体や企業によって試験が実施され、認定されると資格がもらえるのが民間資格です。
民間で行っている資格なので、知名度の差や取得の難易度に差があります。
民間資格が必要なセラピストの職種は次のとおりです。
・アロマセラピスト
・臨床心理士
・アニマルセラピスト
・森林セラピスト
・ヨガセラピスト
・カラーセラピスト
資格を持っていると、一定水準の知識と経験があることをアピールできます。
キャリアアップや独立を視野に考えている人は、職種に関係する資格は取得しておいたほうがいいでしょう。
未経験者からセラピストになるための方法
セラピストの経験がない未経験者の場合、どのようにセラピストになればいいのか分かりませんよね。
セラピストになりたい人のために、未経験者からセラピストになる方法を紹介します。
大学や専門学校に通う
セラピストになる方法はさまざまですが、大学や専門学校に通うことで専門的知識や経験を積むことができます。
ただし、時間とお金がかかるのが難点。
すでに社会人となり大学や専門学校に通う時間がない人は、民間スクールや通信講座・独学などで学びましょう。
社会人であっても、セラピストになるための知識を身につけることは可能です。
セラピストへの夢をあきらめない心と努力の積み重ねで、セラピストへの道がひらけるでしょう。
未経験者OKの求人に申し込む
未経験者OKの求人に応募するのもひとつの方法です。
セラピストの職種によっては、無資格でもセラピストになれます。
憧れの職業に早くついて経験値を上げたい人は、未経験者OKの求人に申し込むのもいいでしょう。
セラピストには、未経験者かつ無資格OKの求人があります。
一例として、アロマセラピストは、無資格でも研修を終えたらセラピストとして働くことが可能です。
働きながら資格取得を目指したい人は、無資格でもなれるセラピストを選ぶのもいいですね。
セラピストとして働くなら職場選びが重要!
未経験者からセラピストになりたいと考えているのであれば、職場選びが重要です。
職場選びを間違えてしまうと、セラピストという職業についたあとで挫折するかもしれません。
未経験OKという条件の求人であっても、研修内容が経験者用になっていたり、十分な研修制度が設けられていなかったりする場合もあります。
未経験者用の研修があっても、研修への参加費用がかかることもありますよ。
求人情報を吟味し、就職試験を受ける企業の情報を集めましょう。
職場の裏事情もしっかりチェック!セラピストの就職相談なら「パスキャリ」!
セラピストという職業は、人の身体面と精神面を癒す職業であり、患者さんに深くかかわっていく職業です。
職種によっては国家資格や民間の資格が必要になる場合もありますよ。
セラピストにはさまざまな種類があるので、自分がどのようなセラピストになりたいかを考え、自分にあった職種を選びましょう。
パスキャリにはさまざまなセラピストの求人があり、未経験者に向いている求人もあります。
セラピスト未経験の人には、就職対策までサポートするので安心してくださいね。
企業情報も多くそろえているので、職場探しに失敗する確率も低いのが自慢です!
セラピストになりたい人は、パスキャリに登録をして憧れへの一歩を踏み出しましょう。