セラピストに憧れているけれど、調べてみるとなんだか大変そう……なんて、不安になることもあるかもしれません。
本気でセラピストを目指している人なら、なおさらセラピストを取り巻く実情が気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、仕事内容や待遇に関するセラピストの本音をまとめました。
現場で働く人の生の声から、「セラピストへの適正」を判断する材料に役立てくださいね。
企画上、ネガティブな話も多くなりますが、やりがいもたくさんあります!
- セラピストの仕事に関する本音
- セラピストの待遇に関する本音
- セラピストの人間関係に関する本音
- セラピストのお客様に関する本音
- セラピストはやりがいもいっぱい!
- セラピストに向いているのはこんな人
- 「企業の本音」も隠さず伝えます!セラピストの求人は「パスキャリ」で
セラピストの仕事に関する本音
店舗で働くセラピストは運営に関わる幅広い業務を任されますが、本業はお客様への施術です。
ですので、仕事の本音は店舗運営よりも施術に関する内容が多く集まりました。
ひとつひとつ紹介しましょう。
急な残業が発生しがち
お客様が遅刻したり、メニューに追加があったりと、スケジュールの変動で急な残業が発生することがほとんどです。
お客様を残したまま帰宅できませんし、店舗運営の業務は施術時間以外で行います。
サロン勤務のセラピストは、「施術+店舗運営業務」が求められるため仕方ないのですが、帰宅時間を読めないことがストレスになることも。
ハンドケアが大変
セラピストの施術は手が命!
手技が施術メニューの質を左右しますから、季節を問わずハンドケアは欠かせません。
しかし、いくらハンドケアをしていても、手荒れや乾燥に悩まされることもあります。
また、疲れているときは、ダメだと分かっていながら管理がおろそかになってしまうという声も。
ハンドケアの大変さを痛感する場面は多々あります。
室温が高くて汗だく
施術スペースでは、お客様に合わせて室温を調整します。
オイルマッサージを行う場合、お客様は施術用の紙ショーツ1枚なので、室温は約30度の設定に……。
30度近い室内で施術するのですから、とにかく汗をかきます。
汗で化粧は落ちますし、制服もぐっしょり。メニューや時間によっては、汗だくになりながらの施術になります。
セラピストの待遇に関する本音
どのような職業でも、待遇への本音は多くの人が気になる情報でしょう。
特にセラピストは、「サロンからのノルマの有無」に注目が集まります。
こちらの項目では、セラピストの待遇に関する生の声をまとめました。
スタートの給料はやや低め
セラピストは接客業でありながら、専門性の高いスキルが求められる技術職です。
経験年数は大きな指標のひとつになるため、どうしても低めの給料からスタートする傾向にあります。
未経験のアルバイトからのスタートだと、特にその傾向が顕著です。
しかし、低めの額からのスタートでも、スキルアップによって昇給を目指せます。
セラピスト関連の民間資格を取得したり、施術スキルを高めたりすれば、昇給だけでなく正社員雇用も視野に入ってきますよ。
サロンによってはノルマあり
セラピストをはじめとするエステ業界には、「販売や契約のノルマがキツそう」というイメージがあるかもしれません。
最近はノルマなしのサロンが増えていますが、中にはノルマを課している店舗もあります。
ノルマの有無は、サロンによって異なるのが現状です。
ただ、ノルマがあるサロンでは、売上に貢献したスタッフには相応のインセンティブを与えているところも。
セラピストとして自信がある人なら、あえてノルマがあるサロンを選んだ方が稼げるかもしれませんよ。
時間が厳しい
お客様の予約時間に合わせないといけませんから、セラピストには時間厳守が求められます。
お客様を迎えるための準備や、施術が終わった後の清掃などの業務は、「予約と予約とのすき間時間」に済ませる必要があります。
そのような時間配分で仕事をするため、混み具合によっては休憩時間が取れないことも。
セラピストの人間関係に関する本音
サロン勤務のセラピストの場合は、ほかのスタッフや店長との人間関係で悩まされるケースも……。
また、「スキルが高い人に人気が集まる」という、技術職ならではの厳しい現実の声もあります。
スタッフ間でお客様の取り合いに
施術スタッフは、お客様からの指名で決まります。
指名が集まるかどうかは、やはり施術スキル次第です。
経験年数が浅い新人スタッフの場合、どうしても経験豊富な先輩スタッフや店長にお客様が集中します。
かといって、何もしないでいると現実は変わりません。
新人時代はスキルアップを目指しつつ、足りないところは接客などでカバーする努力が必要です。
派閥争いに巻き込まれる!?
派閥争いは性別を問わず起こりえますが、「女性社会のサロンでは特にギスギスする」という声を聞きます。
しかしそれは一昔前の話で、最近では減っているどころか、ほとんど耳にしなくなりました。
むしろサロン業界は、同性・同年代のスタッフと楽しく働けるというメリットが注目されています。
互いに悩みを相談しやすいですし、情報交換もしやすいでしょう。
時には施術で疲れた身体をお互いに癒せることも。
セラピストだからこそ、同僚といい関係を築きやすい業界ではないでしょうか。
疑問や悩みを持ち込まれることが多い
セラピストの仕事において、お客様からのギモンや悩みに対応することは喜びと共に一定の挑戦も伴います。
お客様が抱える状況や感情は多岐にわたり、それに適切に対応するためには深い専門知識や洞察力が求められます。
お客様の悩みに寄り添い、共感しつつも、的確なアドバイスやアプローチを提供することが求められます。
一方で、どのような悩みにも単純な解答があるわけではなく、お客様の背景や感情に敏感に反応し、適切なガイダンスを行うことが必要です。
悩みや疑問に対応する際には、お客様の声に耳を傾け、適切なアプローチを選ぶための臨機応変さや洞察力がセラピストにとって欠かせないスキルと言えるでしょう。
このようにセラピストの仕事に対する本音は実は多岐に渡ります。
セラピストのお客様に関する本音
セラピストは「施術中はリラックスしていただきたい」という気持ちから、施術や接客で最善を尽くしています。
お客様と真剣に向き合っているからこそ、お客様のリアクション次第で悩んだりショックを受けたりすることも……。
要望はハッキリ伝えて欲しい!
セラピストに遠慮されているのか、マッサージの力加減など施術に関する要望をあまり口にしないお客様もいますよね。
しかし、セラピストにとっては、「ご要望はハッキリと伝えていただきたい」というのが本音。
それが適切な施術につながるからです。
また、お客様の要望がセラピストの体力温存につながるケースもあります。
力いっぱい頑張って施術した後になって、「ちょっと力が強かった」なんて指摘されるとガックリ。
「施術中に言ってくだされば」というのが、セラピストとしての正直な気持ちです。
プライベートな会話はほどほどに
フレンドリーで会話好きなお客様の中には、セラピストのプライベートに立ち入った質問をしてくる人もいます。
「何歳?」「恋人は?」「結婚予定は?」「子供は?」といった質問から、最終的には非常に細かなことまで聞かれることも。
プライベートな質問はできるだけ控えてほしいというのが本音です。
圧強めのリクエストはつらい
施術メニューは同じでも、お客様の好みに合わせてマッサージの力加減を変えます。
しかし、「圧が強めのリクエストは少ない方がうれしい」というのが正直なところ。
強い力加減でのマッサージは体力を多く消費しますし、お客様のコリがひどいと1回の施術でヘトヘトになることも。
喜んでいただきたいので精一杯やりますが、コンディションによってはつらく感じるときもあります。
セラピストはやりがいもいっぱい!
セラピストは、大変な仕事だけどたくさんのやりがいがあります。
お客様から感謝されたり、日々の頑張りが収入や活躍の幅の拡大につながったりと、モチベーションを維持しやすい仕事。
ここでは、セラピストのやりがいをまとめて紹介しましょう。
人に喜んでもらえる
「セラピストをしていて良かった」と思える瞬間は、何といってもお客様から直接感謝されたときです。
接客業全般にいえるやりがいではありますが、「楽になった」「すっきりした」などと笑顔で言ってもらえるとうれしいものです。
やる気がみなぎり、「明日も頑張ろう!」という気持ちになれますよ。
頑張り次第で収入アップ
セラピストは、美容の専門家として時代の流れに取り残されないよう、常に成長し続けなければなりません。
知識を増やすことはもちろん、接客や施術のスキルも向上させる必要があります。
それには相応の努力が必要ですが、頑張り次第では指名が増えて収入アップにつなげられます。
将来的には独立も可能!
サロン勤務で確かなスキルを習得すれば、将来的には独立・開業も可能です。
自宅の1室を施術スペースにしたり、出張スタイルでお客様の元に出向いたりと、サロン勤務よりも自由度が高い働き方を目指せます。
独立・開業後に活躍できるかどうかは個人のスキル次第ですから、無事お客様をゲットできれば経営者としての自信にもつながりますよ。
セラピストに向いているのはこんな人
職業ごとに向き不向きがあるように、セラピストにも適性があります。
接客や施術で人を癒す仕事だからこそ、セラピストの適性として挙げられるのはフィジカル面からメンタル面までの幅広い要素です。
誰とでも仲良くなれる人
セラピストとして活躍するには高い施術スキルが求められますが、接客業である以上「人当たりの良さ」「コミュニケーション能力の高さ」などの対人スキルも必要です。
そのため、誰とでも仲良くなれる人は、セラピストの素質があります。
「あの人が担当だと施術時間が楽しい」と好評を得て、将来は「指名が獲れる」セラピストになれるかもしれませんよ。
体力に自信がある人
セラピストは人を癒す仕事ですが、業務内容はハードで体力勝負なところもあります。
メニューによっては2時間程度の施術を行いますし、サロン勤務の場合には施術以外の店舗運営業務も任せられます。
お客様次第では退勤時間が読めず、体力に自信がない人は慣れるまで苦労するでしょう。
おもてなしが好きな人
おもてなしで人を喜ばせるのが好きな人は、言い換えれば相手を思いやる気持ちがあるということ。
それは、「お客様を癒す」ことが第一のセラピストには欠かせない能力です。
たとえ優れた技術で施術しても、お客様に合っていなければセラピストの独り善がりでしかありませんよね。
お客様の気持ちをくみ取った上で、臨機応変に対応できるスキルがセラピストには求められるのです。
人の話をよく聞ける人
人の話をよく聞ける人は、セラピストに適任です。
お客様に最適なサービスを提供するには、お客様の話や要望に耳を傾ける必要がありますよね。
先輩や店長の指摘をきちんと聞き入れる人は、成長が早いのが特徴です。
新人の頃だけでなく、ベテランになってからも大切な要素として心がけましょう。
「企業の本音」も隠さず伝えます!セラピストの求人は「パスキャリ」で
癒しを与えるセラピストは、決して楽な職業ではありません。
しかし、頑張るほどに成果が得られたり、ダイレクトに感謝の意を伝えてもらえたりと、さまざまなやりがいを感じられる職業でもあります。
現場で働く先輩の本音を知った上で、「それでもセラピストとして活躍したい」と望む人には、パスキャリの利用を強くおすすめします。
パスキャリでは、独自リサーチによる企業の実情を交えながら、ひとりひとりに最適な求人をご案内しています。
セラピストの求人も数多く取り扱っており、美容業界に精通したアドバイザーによる手厚いサポートも受けられます。
やりがいのあるセラピストの仕事にチャレンジしてみたい人は、ぜひパスキャリに登録くださいね。