サロン系のようなリラクゼーション業界では、未経験でもセラピストを目指せる環境として研修を用意するケースが増えてきました。
セラピスト研修をするサロンが増えたからこそ、「セラピスト研修の内容は何だろう?」「きちんと研修を終えられるか心配」と疑問や不安を感じる人もいますよね。
そこでこの記事では、セラピストの研修制度や内容・注意点について分かりやすく紹介します。
サロンが実施するセラピスト研修に関する知識を得れば、未経験から最短でセラピストとして活躍できる可能性が広がりますよ。
- セラピストの研修の特徴
- セラピストの研修はおもに3パターン
- セラピストの研修で学ぶ内容
- セラピスト研修を受ける際の注意点
- セラピスト研修はきついって本当?
- 研修アリの求人が充実!セラピストになりたいなら「パスキャリ」へ
セラピストの研修の特徴
リラクゼーション業界では、採用後にセラピスト研修をする傾向が強くなってきました。
研修内容や期間は各サロンで異なりますが、セラピストの研修には共通する特徴があります。
はじめに、セラピスト研修の特徴について見ていきましょう。
未経験者でも技術が身につく
経験者だけでなく、未経験者でもセラピストとして活躍できるよう設けられている制度がセラピスト研修です。
セラピストに求められる技術や知識の習得が目的で、未経験の人でもプロになるための専門的な勉強ができます。
サロンによっては、研修終了後に認定資格が取得できるケースも。
資格があれば、転職する際に自分の強みとしてアピールできます。
将来的に活躍の場を広げたい人は、研修後に認定資格の受験が可能かどうかを条件にサロンを選ぶといいですよ。
期間は約2週間~1か月程度
研修期間はサロンによって異なりますが、約2週間~1か月が多く、研修に力を入れているサロンでも最長1か月以内であることがほとんどです。
非常に短い期間で知識や技術を習得する必要があるので、未経験者には相当な努力が求められます。
無料で受けられることがほとんど
採用後のセラピスト研修は、無料で受けられるケースがほとんどです。
そのような求人は、「無料研修制度あり」と記載していますよ。
個人で専門学校やスクールへ通うのもひとつの方法ですが、期間は年単位で、高い受講料を支払わなければなりません。
一方、無料で受けられるセラピスト研修は短期間でさまざまな知識や技術を身につけなければならないハードさがあるものの、経済的な負担はかなり抑えられます。
経験者は研修短縮されることもある
経験者と未経験者では研修で学ぶ内容が異なるので、経験者は研修期間が短くなることも。
経験者は前職で習得した経験や知識・スキルがあり、研修で学ぶことが少なくなる傾向があるからです。
一方、未経験者はセラピストとして必要な知識や技術、サロンの業務内容をゼロから習得しなければなりません。
覚えることは山積みですが、カリキュラムは全てクリアする必要があります。
セラピストの研修はおもに3パターン
サロンの専門分野によって細かな研修内容は異なるものの、実施方法はおもに3つです。
パターンによって学べる内容や期間に大きな差があるので、求人探しでは自分に合った研修が受けられるサロンを選びましょう。
1.サロンで研修を受ける
勤務先となるサロンで研修を受ける場合、短期間で指定のカリキュラムをこなすタイプが主流です。
カリキュラムの構成はサロンによって違いがあり、研修の修了に必要な合計学習時間や合計取得単位を目指します。
〈カリキュラムの具体例〉
・「1分野あたり1日2コマ(計3時間)の研修を10日間受ける」あるいは「ボディーマッサージ:○時間、カウンセリング:○時間」と、分野ごとに合計時間を指定するケース。
・「全20単位の履修(1単位=約3時間、1単位につき最低30分の復習必須)」と定める単位制。できるだけ早く研修を終えたい人は、研修シフトを自分で決められるのがメリット。
2.研修施設に通う
研修に力を入れているサロンの場合、提携している研修センターや民間スクールといった研修施設に通うタイプが主流です。
研修施設に常駐のプロのトレーナーから学科(授業形式で知識を学ぶこと)を受けたり、実技指導や練習を行ったりする内容がほとんど。
研修期間が1か月以上と長く、プロからの指導を受けられるので、サロンで働くために必要なスキルをしっかりと学べますよ。
3.受付などで働きながら学ぶ
セラピスト研修の中には、店舗運営の雑務に慣れつつ、セラピストとしての基礎的な研修に移るというステップを経るものも。
受付や清掃といった雑務をこなしながら現場の1日の流れや先輩セラピストの業務内容を知れるので、現場をイメージした上で研修が受けられるでしょう。
働きながら研修を受ける場合、研修はお客様がいない時間や閉店後に行います。
その分、期間が長くなりますが、研修期間も給料が支払われるのが魅力です。
セラピストの研修で学ぶ内容
セラピストの研修で学ぶ内容は、技術職であるプロのセラピストに必要な知識や実技といった専門分野です。
また、セラピストは接客業でもあるので、対人スキルや接客方法の指導も受けます。
ここでは、セラピストの研修内容について具体的に見ていきましょう。
解剖生理学の知識から実技まで
セラピストの施術に必要なスキルは、理論と実技の2つに分かれます。
お客様それぞれに合った適切な施術をするには、実技だけでなく理論や総合的な知識の習得が必要ですよね。
理論では、人体の構造や役割・仕組みが学べる「解剖心理学」をはじめ、「皮膚科学」「化粧学」といった施術メニューに必要な分野が学べます。
実技で習得するのは、理論を踏まえた手技やマッサージの方法など、実際の施術メニューで用いるスキルです。
接客や店舗業務
サロン勤務のセラピストの場合、お客様への施術だけが仕事ではありません。
受付や問い合わせ対応といった接客、お客様がサロンで快適な時間を過ごしてもらうための店舗業務もセラピストの仕事のひとつです。
適切な接客ができるように、言葉遣いや振る舞い、身だしなみといった接客マナーの指導を受けます。
店舗の清掃や施術前の準備など、店舗運営に必要な幅広い業務内容も一緒に覚えなければなりません。
セラピスト研修を受ける際の注意点
専門的な知識や技術を取得できるセラピスト研修は、未経験でもセラピストになりたい人にとってうれしい制度です。
しかし、中には思わぬトラブルが発生するケースも。
ここでは、セラピスト研修を受ける際の注意点について解説します。
研修中の給料
研修中は給料が支払われないケースが一般的なので、事前確認は必須です。
収入がなくても生活できるだけの貯金があれば、研修に集中できるでしょう。
特に未経験からセラピストを目指す人は、貯金があると安心ですね。
給料だけでなく交通費も支給されないことが多く、研修先には自費で行かなければなりません。
勤務先が近くても研修施設が遠ければ、負担が増えます。
研修中の給料の有無だけでなく、研修する場所についても確認しておきましょう。
研修途中のリタイア
サロンによっては、研修の途中で辞めると違約金の支払いを求められるケースがあります。
無料研修制度があるサロンでも同様です。
テキストや実技の練習で使う化粧品代・消耗品代と、セラピスト研修にはさまざまな費用がかかります。
無料なのは、将来店舗で働くセラピストを育てるための初期投資という側面があるからこそ。
研修内容や期間だけでなく、契約内容も入念にチェックしておきましょう。
セラピスト研修はきついって本当?
セラピストに必要な知識やスキルをゼロから身につける未経験者の場合、長くても1か月程度しかないセラピスト研修はきつく感じるでしょう。
ただし、研修でしっかりとスキルを習得すれば、現場デビューした後に役立ちますよ。
テストがあるので復習も必須
セラピスト研修では座学・実技ともに学ぶことが多く、知識の定着を確認するテストもあります。
復習を必須とするカリキュラムを設けるサロンもありますが、強制されなくとも復習は必要不可欠でしょう。
できる限り早くセラピストとして活躍したいなら、知識や技術を身につける復習は大切です。
きつめのほうが後はラク
研修内容がゆるかったり期間が短かったりすれば、研修自体は楽に終えられるでしょう。
ただし、研修で習得できなかった知識や技術は自力で補わなければならず、学ぶことがつらくなったり現場デビューに際して不安が生まれたりします。
みっちりと指導を受ける研修はきつく感じるかもしれませんが、現場に出た後のことを考えると「むしろ楽」です。
サロンデビュー後も日々学ぶことはたくさんあるので、研修中に学べることは研修中に定着させると後々自分自身の助けになりますよ。
研修アリの求人が充実!セラピストになりたいなら「パスキャリ」へ
リラクゼーション系セラピストに多い採用後の研修は、専門的な知識や技術を学ぶのに役立つ制度です。
研修の期間や内容には差があるので、自分に適したサロンを選びましょう。
未経験からセラピストに挑戦する人には、「未経験OK」「研修あり」とする求人募集が多いサロン系セラピストをおすすめします。
研修を受けながらサロンで活躍するプロのセラピストを目指したい人は、美容業界に強い転職・就職エージェント「パスキャリ」をご利用ください。
パスキャリでは、「未経験OK」「研修あり」といった独自の案件を多数保有。
業界経験者のアドバイザーによる手厚いサポートや的確な対策もあり、就職や転職活動を有利に進められますよ。