セラピストは仕事上、お客様へマッサージする機会が多くあります。
指の痛みに悩んでいる人はいませんか?
体重を上手く利用したマッサージができていないと、指に大きな負担がかかってしまうことも……。
指の痛みを感じたときに適切な対処法・予防法を知っていれば、より良いコンディションでお客様にサービスを提供できますよ。
そこで今回は、指の痛みへの対処法と予防法をチェックしましょう。
筋疲労をそのままにしておくと、炎症リスクも高まってしまいます。
ちょっとしたコツで、お客様と一緒に楽しみながらマッサージできるので、ぜひ試してみてくださいね。
- セラピストが指の痛みを感じたときの対処法
- 指の痛みをストレッチで和らげよう!
- 指の痛みを予防するにはどうしたらいい?
- そもそも、強めの施術は本当に必要?
- 身体に無理のない働き方ができる求人は「パスキャリ」で
セラピストが指の痛みを感じたときの対処法
セラピストになりたての新人さんに多いのが、指に強い痛みを感じること。
対処しないままにしておくと、筋疲労が溜まって炎症状態になってしまうかもしれません。
痛みを感じたときに備えて、正しい対処法を学びましょう!
1.アイシング
指の痛みを感じたら、氷嚢や氷水で患部を冷やすアイシングがおすすめです。
トータルでかかる時間は20分程度。
保冷剤を用意しておけば、スムーズにアイシングできますよ。
まず、痛みを感じる部位を包み込むようにして20分程度冷やしましょう。
その際、次のような感覚の変化を感じながら行うのがポイントです。
・2分~3分後:冷たく感じ、感覚がなくなる
・10分後:冷たさよりも温かさを感じる
・15分後:深部が血管の収縮が始まることで冷える
・20分以上経過:再び感覚がなくなってくる
・アイシング終了
2.テーピングを行う
テーピングの種類は以下の通りです。
用途に当てはまるものを使用するといいですよ。
ドラッグストアや薬局で購入できる場合が大半です。
アンダーラップ | 擦れやすい部位への使用がおすすめ デリケートな皮膚の人にも最適 |
キネシオテープ | 伸縮性があるテープ筋肉サポートを目的としており、筋肉に沿って貼るタイプ |
ホワイトテープ | 伸縮性がないテープ 関節を固定できる |
テーピングで炎症部位を固定することで、負担を軽くできます。
カラフルなものもあるため、お店のコンセプトや雰囲気に合わせて使い分けるといいかもしれませんね。
3.サポーターを使用する
痛みを感じる指の中でも、特に親指や手首が強く痛むときはサポーターを使用しましょう。
職場だけでなく、自宅でも使うようにすれば外部の刺激から1日中守れます。
防水タイプもあるため、水仕事をするときに使用する予定がある人は防水タイプを選ぶといいですよ。
指の痛みをストレッチで和らげよう!
ストレッチも指の痛みへの対処法として効果が期待できます。
血流を良くすることで、痛みが和らぐだけでなく、心もリラックスできるでしょう。
セラピストがリラックスできれば、お客様もリラックスできる雰囲気を作れますよ。
手の指のストレッチ
痛みがあるときは、指曲げストレッチに取り組みましょう。
指の根本から取り組むことが大切です。
ストレッチ後は血流が良くなり、指が暖かくなる変化を感じられます。
手のひらを指で押さえながら行うストレッチの手順を以下にまとめました。
1.手のひらを上に向ける
2.ストレッチする側の手のひらを反対側の手の親指で軽く押す
3.手のひらを押さえたまま、最初に中指を曲げ、他の指も順に曲げていく
4.血流が良くなり、指先が暖かく感じられるまで行う
指の付け根を意識して取り組むことが大切です。
押さえる位置は手のひらの真ん中よりも少し高め、指の付け根よりも指1本分くらい下を目安にしましょう。
場所を選ばず気軽にできますよ。
休憩時間にすると、心も身体もリフレッシュできるかもしれませんね。
肘のストレッチ
マッサージを長年仕事としていると、指だけでなく肘に痛みを感じることも。
肘が痛むと身体を動かしにくくなります。
そのため、マッサージするときも無理をしたり、思い通りにマッサージできなかったりすることもあるでしょう。
そんなときは、肘曲げストレッチに取り組みましょう。
1.90度に片方の肘を曲げる
2.反対側の手で肘を押さえる
3.押さえている手の指を折り曲げた肘にあてる
4.指がはまるくぼみを見つけて押さえる
5.曲げていた肘を伸ばし、再び曲げる
6.5.を何度か繰り返す
肩甲骨のストレッチ
何度もお客様に施術を繰り返すことで、肩甲骨もガチガチになってしまうセラピストも珍しくありません。
施術の合間にストレッチに取り組めば、首から肩甲骨にかけての緊張がほぐれやすくなり、気分もスッキリするでしょう。
以下の手順に沿って試してみましょう。
1.耳の高さくらいまで両肩を上げる
2.溜め息をつくように息を吐きながら肩の力を抜く
3.お腹に手を当てて深く深呼吸する
4.息を吸ったときにお腹が膨らみ、吐いたら凹むか確認する
5.1~4を意識しながら10呼吸程度続ける
力を抜いて肩をストンと下に落とすことで、緊張でこわばった肩甲骨周辺の筋肉をほぐしましょう。
息を吐いたり深く深呼吸したりと、呼吸を組み合わせると上手にリラックスできますよ。
指の痛みを予防するにはどうしたらいい?
セラピストであれば誰もが通る道である指の痛み。
予防法はいくつかあります。
正しく取り組むことで、身体への負担を軽減が期待できるでしょう。
紹介するのはシンプルなものばかり!早速今日から取り組んでみましょう。
指の力に頼らず体重を乗せる
マッサージは、自身の体重を上手く利用して施術するのがポイントです。
指の力ばかりに頼っていては、何度も施術を続けるのは厳しくなります。
圧力をかけたい部分に自分の重心となる「へその辺り」を近づけ、体重を乗せましょう。
訓練を繰り返せば、体重をかける際に姿勢を保つ役割を果たす筋肉も鍛えられます。
手全体を使うようにする
マッサージをするときは、握力だけを使用するわけではありません。
把持(はじ)といって、第一関節や第二関節は曲げずに、手全体を使ってマッサージする技術です。
マスターするには訓練が必要。
自身の太ももで練習するといいですよ。
手の筋肉が鍛えられ、指の関節が安定することで、手を傷める機会も少なくなります。
また、どのようにお客様がマッサージされるか確認できるのもポイントです。
繰り返すことで、手のフォームも自然とできてきます。
そもそも、強めの施術は本当に必要?
強い施術をお客様から求められるというセラピストも珍しくありません。
しかし、強すぎる施術には身体にダメージを与えたり、誰にでも向いているものでなかったりと懸念点はたくさんあります。
ここでは、目指すべき施術のあり方を確認しましょう。
強い刺激はダメージになることも
強くマッサージしてもらったほうが気持ちいいというお客様もいますよね。
コリがほぐれたように感じてもそれはニセモノです。
実は、筋繊維や毛細血管が傷付いている可能性が!
人間の身体は、刺激から守る仕組みを備えています。
そのため、間違えたほぐし方をすると痛みを感じないほど悪化してしまう場合もあるので注意しましょう。
高齢の人・骨の弱い人に強い施術はNG
強めの施術は、骨の弱い人・高齢の人・体力のない人にはできません。
このような人達にぴったりな施術は、ゆっくり時間をかけて指圧する方法。
強い指圧でのマッサージは、ときにお客様の身体を痛めてしまうリスクがあるため避けます。
強すぎない施術であれば副交感神経が働いて、お客様もリラックスできるでしょう。
指圧すべきポイントの見極めが重要!
指を痛めず喜ばれるマッサージは、ゆっくり時間をかけてコリをほぐすことです。
強い指圧の施術は、お客様の身体を傷つけてしまいます。
同時に、セラピストの指の感覚も鈍くなってしまう可能性も。
マッサージ本来の効能を生かすためにも、指圧のポイントを見定めることを優勢しましょう。
身体に無理のない働き方ができる求人は「パスキャリ」で
セラピストとして正しい施術方法をマスターするまでは、強い指の痛みに悩まされるかもしれません。
そんなときは、ストレッチをしたり、指圧ポイントに注意したりするのがおすすめです。
セラピストは身体が資本です。
無理のない範囲で働きたい人は、自分が希望する求人条件は何かをチェックしてみましょう。
これからセラピストとして働きたいなら、就職・転職をトータルサポート可能なパスキャリの利用が近道。
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