マッサージを中心に施術するセラピストの場合、経験やスキルによっては身体の不調が生じることもあります。
セラピストを目指す人にとって、セラピストの実情は気になりますよね。
そこで今回は、セラピストの抱えている悩みについて紹介します。
セラピストの悩みとその解決方法が分かることで、セラピストデビュー後の職業病対策につなげられるますよ。
- セラピストの悩み(1):腱鞘炎・腰痛
- セラピストの悩み(2):手荒れ
- セラピストの悩み(3):収入
- セラピストの悩み(4):将来性
- セラピストはやりがいもいっぱい!
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セラピストの悩み(1):腱鞘炎・腰痛
マッサージを中心に行う多くのセラピストを悩ませているのが、腱鞘炎や腰痛といった関節の痛みです。
セラピストとして長く働き続けたい人は、早い段階から腱鞘炎・腰痛への対処法や、負担の少ないマッサージ方法を取り入れて予防しましょう。
施術でダメージを受けることがある
ボディマッサージを中心に行うセラピストの場合、施術の際に力を使う場面が多くあります。
強めの圧でのマッサージをリクエストされたり、お客様の身体がコリ・ハリのひどい状態だったりすると、力を入れて施術しなければなりません。
このように力加減が強めの施術を繰り返していると、セラピストの身体に腱鞘炎や腰痛と言った不調が生じることもしばしば。
特に、自身の身体への負担を抑えられる施術方法を知らない新人セラピストの場合、腱鞘炎や腰痛になりやすい傾向があります。
解決方法(1):サポーターの活用
手首を何度も背屈(手の甲側に手首を曲げること)させたり、力をかけたりすると、腱鞘炎になる可能性があります。
最大圧を弱める、手首を90度以上背屈させないといった対処法も大切ですが、サポーターを使うと手首の負担を軽減できますので活用してみてください。
〈用意するサポーター〉
・リストラップ:手首の負担を抑える役割があり、ウェイトトレーニングなどで使われることが多いアイテムです。
・手首用サポーター:手首用サポーターの中でも、リストバンドタイプのものを選びましょう。
〈サポーターを使った対処法〉
1.はじめにリストラップを装着します。装着時に手首を掌屈(手のひら側に手首を曲げること)させると、より負担が軽減されます。
2.次に、リストラップの上から手首用サポーター(リストバンドタイプ)を装着します。手首用サポーターの装着時も、手首は掌屈させた状態のまま動かさないようにしましょう。手首に巻き付け、固定すれば完成です。
2種類のサポーターを重ねることで、よりしっかりと固定でき、手首の負担を減らすことができます。
また、サポーターのサイズは手首の周囲の長さに合わせて選びましょう。
サイズ選びで迷ったときには、大きいサイズの利用をおすすめします。
リストラップの上から巻く手首用サポーターは、大きめのほうが巻きやすくズレにくいですよ。
解決方法(2):体重を利用する
手首や腰への負担を減らすには、手や腕の力だけで無理に圧をかけないことが大切です。
そこで、自重を使って圧をかける技術を身につけましょう。
自重を利用した施術でのポイントは、人間の重心の位置(へその下あたり)と加圧したい部分(お客様の身体)を近づけることです。
加圧したい部分に両手をのせ、両手にへそを近づけていくと、手や腕に力を入れ過ぎることなく十分な圧をかけられます。
ただし、自重を使ってお客様が気持ちいいと感じる程度に加圧するには、何度も練習しなければなりません。
しかし、コツを習得できれば自分の身体への負担も減らせますよ。
セラピストの悩み(2):手荒れ
セラピストの施術内容にはさまざまなものがありますが、手技を駆使するメニューがほとんどです。
腱鞘炎や腰痛などの悩みと同様、手荒れも多くのセラピストを悩ませています。
過度な手洗いで肌荒れに
お客様の身体に直接触れる職業柄、セラピストは手を清潔な状態に保たなければなりません。
そのため、勤務中は頻繁に手を洗います。
ですが、何度も手を洗っているうちに手の油分が失われて肌荒れに。
さらに、手が荒れていると自身が不快感や痛みを覚えるだけでなく、お客様の肌も傷つけてしまいます。
とはいえ、衛生上の観点から手洗いの回数を減らすことはできないですよね。
入念なケアで手荒れを予防することが欠かせません。
解決方法:ハンドクリームなどでお手入れ
肌荒れの対処法として効果的なのはやはり保湿。
施術中や業務時間内にハンドクリームなどで入念に保湿しましょう。
特に冬場は乾燥しやすいので、こまめなハンドケアが大切です。
そのほかにも、以下のような対策もありますよ。
・食器洗いなど、水に触れる家事ではゴム手袋を着用する
・衣類に触れる際は手袋をはめる
・就寝前の保湿ケアを欠かさない
お客様の身体に触れたときの肌触りは、施術の質に大きく関わる要素です。
業務時間内の保湿ケアに加えて、日常生活の中でもできる限りハンドケアを心がけましょう。
セラピストの悩み(3):収入
サロン勤務のセラピストの場合、デビュー直後の収入が少なかったり、収入が安定するまで時間がかかったりすることもあります。
収入に悩まされずセラピストとして活躍するには、自分に合った給与形態のサロンを選ぶことが大切です。
デビュー直後は収入が少なめ
歩合給(完全歩合制)を導入するサロンでは、セラピストごとの指名数が収入に大きく影響します。
十分な施術スキルがあって指名を集められるセラピストなら、歩合給のサロンでも収入アップを目指せるでしょう。
しかし、新人セラピストの場合、歩合給のサロンでは収入が少なくなりがち。
また、指名数によって収入が変動するため、ある程度リピーターが固定されるまでは収入が安定しにくいのも事実です。
解決方法(1):固定給のサロンにする
歩合給以外に、固定給を導入するサロンも数多くあります。
固定給のサロンでは、指名数に関係なく固定の給料を毎月受け取ることができますよ。
セラピストとしての経験が少なく指名数をなかなか増やせない人は、まず固定給のサロン勤務から始めてみましょう。
固定給のサロンで実力がつき、指名数が増えてきたら、歩合給のサロンに移ることも可能です。
解決方法(2):資格を取る
収入をアップさせるには、スキルアップを目指すことも有効です。
サロンによっては、民間資格の取得を後押ししていたり、サロンと提携するスクールに参加してキャリアアップを目指したりできるケースがあります。
セラピストとして優遇される資格を取得すれば、キャリアアップを目指した転職活動の際も強みとしてアピールできますよ。
セラピストの悩み(4):将来性
施術に体力が必要なセラピストは、「年齢を重ねても続けられるかな……」と将来に不安を感じるかもしれません。
しかし、施術スキルが重要視されるセラピストは、年齢に関係なく続けられる職業なんですよ。
年齢を重ねても続けられるのか不安
ボディマッサージを中心に施術するセラピストは、日々の業務が体力勝負。
さらにスキルを磨いていく必要があるため、専門的な知識や技術を日々勉強していく気力も求められます。
20代・30代のうちは体力や気力をある程度カバーできるものの、年齢を重ねても同じようにセラピストを続けられるか、不安に感じる人もいますよね。
サロンによっては20代・30代のセラピストが中心に活躍していることが多いという実態も、将来性に不安を感じる要素のようです。
解決方法:そもそも年齢は関係ない!
お客様は施術スキルを重要視しますから、実はセラピストの年齢はあまり関係ありません。
実際に、幅広い年齢層の人がセラピストとして活躍しています。
むしろ「経験豊富なベテランセラピストの方が、良質な施術を期待できる」と感じるお客様も多数。
ベテランの需要は大きいですよ。
セラピストは技術さえあればサロンやお客様に求められる技術職。
セラピストとしての技術を一度身につければ、転職や復職がしやすいのも強み。
確かなスキルさえあれば、将来的に講師になるという選択肢もありますよ。
セラピストはやりがいもいっぱい!
セラピストには、職業病と言える身体の不調が生じたり、収入や将来に不安を感じたりする人がいるのも事実。
こうした悩みに注目すると大変な職業だと感じるかもしれません。
しかし、やりがいを感じられる場面も多いのがセラピストという職業の大きな魅力です。
直接喜んでもらえる
セラピストはお客様との距離がとても近く、感謝や喜びの声を直接伝えてもらえることが多い職業です。
お客様に喜んでもらえると、日々の努力が報われた実感を得られ、これからも努力を続けようと思えますよね。
お客様の笑顔は、セラピストを続けるうえで大切な「やりがい」です。
癒しの環境で仕事ができる
サロンの施術スペースは、音や空間・香りなどによってお客様の心身を癒せるよう、整備されています。
落ち着いた環境で、セラピスト自身も安らぎながら仕事に取り組めることも魅力のひとつ。
施術によっては体力も必要ですが、適度にリラックスしながら働くことができますよ。
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セラピストには、特有の身体の不調や収入面などさまざまな悩みがある一方で、少し工夫をしたり、自分に合ったサロンを選んだりすれば解消できます。
セラピストとして無理せず収入アップを目指す人には、パスキャリの利用がおすすめ。
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「経験が浅いので固定給のサロンを希望している」「年齢を重ねていても活躍できる店舗がいい」など、細かい希望条件も相談できますよ。
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