「転職するといっても、まったく新しい業種に飛び込むなんて無理だし」と思っていませんか。
実は未経験でもトライできる職種は意外とあります。
そのひとつがエステティシャンです。
そこで今回は、エステティシャンとはどのような仕事なのか、どうすればなれるのか、どのような人が向いているのか、など詳しくご説明します。
華やかでスマートなイメージが強いエステティシャンですが、その実状を知ることで職業選択の幅も広がります。
美容に関心がある方なら、自分の新たな転職先候補となるかもしれませんよ。
- エステティシャンの仕事とは
- エステティシャンに必要な資格とは
- エステティシャンに向いている人とは
- エステティシャンの心構え|髪型や服装の身だしなみ
- エステティシャンの年収ややりがい
- エステティシャンの求人や転職【Q&A】
- エスティシャンになるならパスキャリが近道!
エステティシャンの仕事とは
よく聞くおしゃれな職業に「エステティシャン」があります。
美容に興味がある人なら憧れる職業のひとつですが、技術職のため転職ではハードルが高すぎると感じる方もいるでしょう。
就職してから「こんなはずでは……」と後悔しないよう、エステティシャンという職種をきちんと理解しておきましょう。
エスティシャンとは
エステティシャンというと身体や顔をマッサージしているシーンをよく目にしますが、マッサージ師ではありません。
外見上の悩みを改善するために、全身の美容ケアを行う職業がエステティシャンです。
言葉の元になっているのはフランス語の「エステティック」で、美学という意味があります。
単にマッサージをするということではなく、お客様の心身の状態に合わせたケア方法を選び、美に結び付く方法で施術する技術者ということになります。
エステティシャンの1日の仕事内容
エステティシャンは、担当したお客様に関わる業務を一貫して行うことがほとんどです。
そのため仕事は多岐に渡ります。
まずはカウンセリング。
お客様の状態をしっかりと見極めたうえで最適な施術プランを提案します。
お客様が納得されたら契約業務を行います。
クレームなどがないよう、丁寧に説明してから契約書を作成することも大切な仕事です。
次に施術。
一番重要な仕事です。
お客様に継続して利用してもらうためには、確かな技術でケアを行わなければなりません。
また、施術しながらお客様の状態を確認します。
オプションケアや自宅で使用できるケア商品を提案し、販売へとつなげる営業も必要です。
お客様のいない時間には、サロン内の清掃や消毒、施術器具や備品の準備、ケア販売商品の管理などを行います。
美を扱う職場であるため、きれいな状態を保つことは必須です。
エステティシャンの職種と種類
- フェイシャルエステ
- ボディエステ
- 脱毛
- スパエステ
- 訪問エステ
- ブライダルエステ
フェイシャルエステやボディエステでは、素肌の状態を向上させるもの、顔や身体のラインを整える施術などがあります。
脱毛は光脱毛やワックス脱毛など、さまざまな先進技術が使用される現場です。
スパでは、リラクゼーションとスペシャルケアを求めるお客様がエステを利用されます。
そのため、特別感のある演出やクオリティの高い技術が必要になります。
訪問エステのお客様は、さまざまな事情から自宅での施術を望まれる方です。
サロンとは違い、必ずしも施術しやすい環境ではないため機転や対応力が求められます。
ブライダルエステは、結婚式までの限られた期間内にお客様を美しくするケアです。
お肌や体毛、ドレスから出る二の腕やデコルテのケアなど、ベストな状態で結婚式を迎えるためのプログラムを組みます。
エステティシャンに必要な資格とは
エステティシャンに転職したいと思っても、何を準備すればよいのかわからない人もいますよね。
エステティシャンに転職したいなら、必要な資格や条件をきちんと押さえておくことが必要です。
実務経験がなくても努力は信用につながります。
エステティシャンに必要な資格と条件を詳しく見てみましょう。
エステティシャンになるには資格は不要
エステティシャンは国家資格ではありません。
美容師や医師のように、法律上要求される職業資格ではないということです。
ただし、一部の脱毛サロンでは医師免許が必要な場合もあります。
医師免許を必要とするようなサロンは、医療機関として登録されているのが特徴です。
一般的なエステティシャンは資格が必要ありませんので、学歴も不要となります。
実際、多くのエステティシャンは高卒です。
とはいえ、接客をともないますので常識や基本的なマナー、お客さんをリピートさせるスキルが求められます。
エステティシャンになりたいなら資格取得が近道
国家資格はありませんが、取得しておくと有利な民間資格や国際資格はあります。
これらの資格は「エスティシャンの検定」という意味合いが強く、エステティシャンとしての施術スキルを推し量るものです。
認知度が高い資格を3つご紹介します。
- 一般社団法人日本エステティック協会「認定エステティシャン」
- 一般社団法人日本エステティック業協会「AEA認定エステティシャン」
- 一般社団法人CIDESCO-NIPPON「ビューティー・セラピー・ディプロマ」
上の2つは、エステティシャンを目指している初心者に向けです。
CIDESCOの資格はより高度な技術を習得したい方、国際的に活躍したい上級者向けの資格になります。
資格によって難易度は異なりますが、取得しておくと就職に有利なだけでなく、報酬アップにもつながる-可能性もあります。
エスティシャンの資格を取る方法
資格を取得する方法は、その資格によって異なります。
一番多いのは、資格試験を主催する団体の認可を受けた学校に通うことです。
その学校で、必要な知識だけでなく実務経験も積むこととなります。
通信講座を使えば、仕事をしながらでも資格を取得できます。
例えば、ユーキャンには「美肌スペシャリスト」や「パーソナルリンパケアリスト」という資格の通信講座があります。
すき間時間を使って勉強することで、キャリアアップの準備ができるのが魅力です。
エステティシャンになれるのは何歳まで?
エステティシャンには年齢制限がありません。
やる気次第でいつまでもできます。
中には若いエステティシャンだけを募集するサロンもありますが、年齢に関わりなく受け入れているサロンもたくさんあります。
なぜなら、美容に対するシニア世代の関心は年々高まっており、同世代のエステティシャン需要も増えているからです。
ただし、エステティシャンの仕事は心身に負担がかかります。
美を提供する職業ですので、疲れた顔で接客するわけにはいきません。
長時間の立ち仕事などがつらくなってきたときが引退のサインです。
エステティシャンに向いている人とは
「資格も要らない、年齢も関係ない」となれば、誰でもなれるかといえば決してそうではありません。
エステティシャンにはやはり向き不向きがあります。
向いていなければ、なれたとしても続かないでしょう。
エステティシャンとして大切なことは、コミュニケーション能力と美への関心、そして体力です。
それぞれ具体的に解説していきます。
コミュニケーション能力が高い人
エステは接客業です。
お客様の話に耳を傾け、悩みや要望をしっかり引き出したうえでベストなケアを提案していかなければなりません。
どんなに技術があっても、お客様としっかりコミュニケーションが取れなければリピートを獲得できないばかりか、クレームの原因にさえなってしまいます。
お客様としっかり会話のキャッチボールができる、コミュニケーション能力の高い人がエステティシャンには向いています。
美容に興味がある人
エステを利用する人は美容への関心が高い人です。
そのようなお客様の信頼を得るためには、自分自身が美容に関心をもっていなければなりません。
美容法やコスメの技術は日々進歩しています。
興味をもって常に新しい情報を取り入れ試していている人は、お客様に提供できるアドバイスも豊富です。
情報のキャッチが早いエステティシャンには関心が集まりやすく、リピート率にもつながります。
逆に、美意識がないとお客様の悩みに共感することもできないでしょう。
人を喜ばすのが好きな人
エステティシャンにとっての成果は、お客様の笑顔です。
エステで受けた施術のおかげで「コンプレックスが解消した」「自分に自信がもてるようになった」と話すお客様の笑顔は、エステティシャンにとって最大の喜びにつながります。
人の喜びを一緒に喜べる人は、「もっと喜ばせたい」「次もきてね」と向上心がある人です。
このような人は、エステティシャンという仕事を長く続けていける素質があります。
お客様から笑顔がないと、満足してもらえていない証拠です。
リピートしてもらえる可能性が低いので、必然と業績にもつながってしまいます。
体力がある人
華やかでスマートな印象のエステですが、仕事内容はかなり重労働です。
一日中立ちっぱなしということもあります。
お客様の体格によっては、力の要る施術もあるでしょう。
エステティシャンは体力がなければ務まりません。
また、お客様に気持ちよく施術を受けていただくためには、いつも笑顔でいなければなりません。
体力だけでなく、心のタフさも求められます。
エステティシャンの心構え|髪型や服装の身だしなみ
エステティシャンは、美を提供する仕事です。
しかし、エステティシャンの美しさは自分の好みを押し付けるものであってはなりません。
大切なのは、お客様が気持ちよく施術を受け入れられる空間になっているかということです。
では、その視点で身だしなみを考えてみましょう。
身だしなみはしっかり整える
髪型や服装など、身だしなみはよく整えられたものにします。
身だしなみはエステティシャンとしてのモラルを表します。
きちんと洗濯された清潔感のある服装は必須です。
施術の邪魔にならないよう、髪型はシンプルにまとめましょう。
髪色はできるだけ清楚でナチュラルな色を選びます。
金髪や派手な色のカラーリングは、エステティシャンにはふさわしくありません。
メイクはヌーディーに
きちんとメイクをして、自分を美しく見せることはとても大切です。
ただし、濃すぎるメイクやすっぴんは避けましょう。
お肌の美しさをサポートするエステティシャンとしては、健やかな素肌を印象付けるヌーディーなメイクが正解です。
ベースクリームやファンデーション選びをしっかりして、厚塗りにならないよう気を付けます。
ポイントメイクも控えめがおすすめです。
ネイルは基本NG
エステの施術中に、爪で顔や身体に傷をつけてしまったら一大事です。
お客様が身体をゆだねているということは、信頼の証です。
その信頼に応えるためにも爪は短く切り、角がないよう手入れしておかなければなりません。
ネイルは基本NGです。
また、ハンドケアも怠らないようにします。
荒れた手では、お客様の顔や身体をやさしくマッサージすることはできません。
エステティシャンにとって「手」は財産です。
お客様が安心できる肌心地になるよう、自分の手にも注意を払う必要があります。
エステティシャンの年収ややりがい
エステティシャンへの転職を考える場合に気になるのは、やはり収入です。
現実問題として、生活を成り立たせていけるのか解説します。
技術系の職業なので、モチベーションと体力さえ保てれば長く続けられます。
多くのエステティシャンがこの仕事を続ける理由についても考えてみましょう。
エステティシャンの収入や将来性
エステティシャンの月収は、20万円ほどが相場です。
とはいえ、勤め先によってボーナスの有無、給与形態などに違いがありますので、きちんと事前に確認しておきましょう。
エステティシャンは経験を積めば積むほど、知識や技術が増していきます。
多くのお客様から信頼されるようになると、勤め先での評価も高くなります。
歩合制を取り入れているサロンでは、自分の腕ひとつで収入を大きく増やすことも可能です。
独立という将来図さえ描けるでしょう。
エステティシャンのやりがい
エステティシャンの仕事は、美容のパーソナルトレーナーとしてお客様の満足度を上げていくことです。
施術を続けることでお客様のお肌や体型だけでなく、メンタルにも大きな変化をもたらします。
きれいになって自信をつけてくると、自ずと表情が生き生きしてくるものです。
お客様と向き合って成果を共に実感するときこそ、大きなやりがいを感じることでしょう。
リピーターとなってもらった際には、信用を得た喜びもあります。
多くのエステティシャンがやりがいとしているのは、「お客様の笑顔」です。
エステティシャンの求人や転職【Q&A】
エステティシャンの転職活動を始めるとなると、求人数や難易度などが気になる人もいるでしょう。
エテティシャンに転職するためのツボを押さえておけば、つぎのステップに進む勇気もわいてきます。
ここでは、エステティシャンとして就活する場合に知っておくべきポイントをQ&A形式で紹介します。
Q.エステティシャンの仕事場は見つけやすいですか?
エステ業界の求人は安定性があるのが魅力です。
エステティシャンは国家資格を必要としないため、未経験者を受け入れているサロンもあります。
パスキャリでは、専任のアドバイザーがサポートしますので未経験でも安心です。
美容業界の求人を多く取り扱っていますので、出産などでブランクがあったとしても再就職をあきらめる必要はありません。
エステティシャンは年齢に関係なく活躍できるのが特徴です。
働き方に不安があっても、就職後までパスキャリがサポートします。
Q.応募時の志望動機には何を書けばいいですか?
注目するのは、エステティシャンになろうと思ったきっかけです。
自分がエステ利用して実際に感じたことや、エステについて勉強する中で気付いたことなどを志望動機に含めると、本気度が伝わります。
専門的知識がなくても、美容への関心ごとでもいいでしょう。
パスキャリでは、専任アドバイザーがあなたの魅力を発掘し、転職活動に必要なスキルをレクチャーします。
専任アドバイザーは、面接にも同行するので対応策に悩む必要はありません。
Q.面接時の服装はリクルートスーツですか?
エステティシャンの採用面接では、品位と清潔感がチェックされます。
服装はフォーマルなスタイルのものを選びます。リクルートスーツであれば、何の問題もありません。
転職の場合には、落ち着いた色味のスーツを選ぶことで品格を印象付けられます。
特に職場でも守る必要がある、髪型やメイク・ネイルは重要なポイントです。
エステティシャンとしてのモラルを意識した身だしなみで挑みましょう。
面接の前にハンドクリームを塗って、健やかな手をアピールすることも効果的です。
Q.タトゥーがあってもエステティシャンになれる?
タトゥーがあってもエステティシャンになっている人はいます。
ただし、タトゥーの入っている部位・大きさ・柄、そしてサロンによって異なります。
例えば、ユニフォームで隠れるところにあるタトゥーが問題になることはありません。
また、小さくてキュートな柄のタトゥーは許容してくれるサロンもあります。
パスキャリでは、アプローチする企業様の事情を把握していますので、応募の際にアドバイスできます。
タトゥーがある人は、パスキャリの専任アドバイザーにご相談ください。
エスティシャンになるならパスキャリが近道!
パスキャリでは、なりたい職業のために何社も面接を受けることはありません。
専任のアドバイザーが、履歴書の書き方から面接同行までしっかりサポートするため平均1.5社で内定がもらえます。
何社も渡り歩く必要がないので、確実に適した職場にいくことが可能です。
特に美容系の求人には自信があります。
エステティシャンを目指す人はぜひご相談ください。
未経験でも安心してエステティシャンへの一歩を踏みだせるよう、パスキャリが全面的に応援します。