エステティシャンやセラピストの仕事に興味があるけれど、自分に向いているのはどっちだろう。
美容業界への就職や転職を考えているのなら、一度はこのように悩んだことがある人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、エステティシャンとセラピストの違いやそれぞれの仕事内容を比較していきます。
しっかり情報収集しておけば、自分に向いているのがどちらなのか見極められるだけでなく、憧れの美容業界で活躍するポイントも見えてきますよ。
- エステティシャンとセラピストの特徴
- エステティシャンの主な仕事内容
- セラピストの主な仕事内容
- エステティシャンとセラピストの違いを比較
- ぴったりの仕事探しはパスキャリで!
エステティシャンとセラピストの特徴
エステティシャンとセラピストは一見似ているようですが、実は施術方法には大きな違いがあります。
それぞれにどのような特徴があるか解説しますので、「こんなはずではなかった……」ということを防ぐためにもよく確認しておきましょう。
必要なスキルも合わせてご紹介しますので、実際に就職・転職を検討するときにも役立ちますよ。
エステティシャンとは
エステティシャンは、フェイシャルトリートメントやボディトリートメントなど、外見に関わるケアをメインに行い、お客様の美をサポートします。
「美しい肌を手に入れたい」「もっとスレンダーになりたい」などといったお客様の希望にあわせて、ハンドマッサージや美容機器による施術を行うのが特徴ですよ。
見た目を美しくすることに重点を置いた施術が多いので、美容に関する知識が必須。
エステティシャン自身も、一定の清潔感や美しさをキープしていることが望ましいでしょう。
お客様の身体に力を込める施術や刺激を与える美容機器もあるので、熟練した技術や安全性を担保するための練習も必要です。
接客を行うので、おもてなしの心も欠かせませんよ。
セラピストとは
セラピストは、お客様の気持ちや心に働きかけるような、内面的な施術をメインに行います。
アロマセラピーを中心に施術するセラピストも多く、自律神経を整えたりリラクゼーション効果のある施術を行ったりするのが特徴ですよ。
ハーブティの提供やヒーリングミュージックを流すなど、施術の時間以外もリラックスできる空間作りをしているサロンがほとんど。
施術前にはカウンセリングも行うので、お客様が安心できて心地よいと感じるコミュニケーションを取るスキルも必要になりますね。
癒しを求めて来店されるお客様が多いので、細やかな心遣いも大切です。
お客様の疲れた心と身体をリフレッシュさせてあげたい、という思いやりの心もセラピストには必要になります。
美や癒しを提供する仕事なのは同じ
エステティシャンもセラピストも、お客様に美や癒しを提供する仕事である点は共通です。
サロンによっては、内面を整えることで美やダイエットをサポートする施術を行うこともありますし、外見的な美しさを提供することで内面のケアを目指すこともありますよね。
ベースとなる施術方法は違いますが、とても関わりの深い仕事です。
エステティシャンの主な仕事内容
エステティシャンの主な仕事内容についてご紹介します。
具体的にどのような業務があるのかを知っておくと、イメージとのギャップをなくすことができますよ。
どのような施術を用意しているかはサロンによって異なるので、エステティシャンへの就職を希望する場合は、提供されている施術内容までリサーチしておきましょう。
美肌やエイジングケア
エステティシャンは、お客様の悩みに合わせて美肌に導く施術をする仕事です。
フェイシャルであれば、美白ケアや毛穴ケア・エイジングケアなどを行います。
小顔を目指す施術を取り入れているサロンも多くあるでしょう。
サロンによっては、ホームケア用品の販売営業もエステティシャンの仕事です。
ボディマッサージや痩身
ボディマッサージや痩身は、エステサロンの代表的なボディケアです。
オールハンドで行うか、美容機器を使用するかはサロンや施術の種類によって異なります。
エステティシャンのスキルによって差が生まれやすいケアでもあるので、高い技術が必要です。
美容機器を扱うので、安全に正しく使用するための知識も身に付きますよ。
脱毛
脱毛は、気になる部位の体毛を処理するお仕事です。
フェイスからボディ、デリケートゾーンまで含めた全身のケアを行うサロンが多いので、衛生に配慮した空間と施術が求められます。
男性やお子さんの脱毛を扱うサロンも増えており、ニーズの高い仕事といえますよ。
専用機器を扱いますが、研修を行えば未経験者でも習得しやすい技術です。
ブライダルエステ
ブライダルエステは、結婚式を控えた新婦様のケアを行う仕事です。
内容はフェイシャルからボディまで幅広く、数か月~半年かけて行う長期的なプランもありますよ。
結婚式の数日前に顔や背中、デコルテなどの除毛とお手入れを一度で行うケアも一般的です。
一生に1回の晴れ舞台をお手伝いする仕事なので、やりがいも感じられますね。
セラピストの主な仕事内容
セラピストの仕事はリラクゼーションを行うことですが、そのための手段はひとつではありません。
お客様の要望や状態に合わせた、さまざまな施術方法がありますよ。
中には専門的な知識が必要なものもあるので、転職を目指すならしっかりと内容を把握しておかなければいけません。
アロマトリートメント
セラピストの代表的な施術といえば、アロマオイルを使用したアロマトリートメントですね。
リラックス効果のある精油を用いて、身体をほぐすためのマッサージを行うのが一般的です。
強い力は加えず、あくまでリラックスを目的にした施術を行います。
どのアロマを使うかはお客様の悩みによって違うので、アロマに関する知識が必須。
ただし、働きながら学ぶこともできるので安心してくださいね。
リフレクソロジー
サロンによっては足ツボマッサージを行うリフレクソロジーや、頭のケアに集中したヘッドマッサージなどリラックス効果の高い施術を扱う場合もあります。
部分的な施術だけなので気軽に受けられ、時間も短くて済むのが特徴です。
強めの力加減を好むお客様もいるので、お客様の要望に合わせた臨機応変な対応が求められます。
カラーセラピーやフラワーセラピー
専門的なサロンでは、カラーセラピーやフラワーセラピーを用いた療法を行うこともあります。
「セラピー」は「治療」や「療法」といった意味を持つ言葉なので、癒し効果のある道具を使用して心理療法を行うことは、セラピストのお仕事の本質ともいえます。
お客様の心理に直接働きかける施術なので、確かな知識と経験が必要ですよ。
エステティシャンとセラピストの違いを比較
エステティシャンとセラピストについてより深く理解するため、両者の違いを比較して見ていきましょう。
それぞれの職業に就くための方法や、収入面まで詳しく解説していきますね。
向き不向きを把握しておくことも大切ですよ。
また、就職後のライフスタイルまで計画しておくと、早期離職をしてしまうという事態も避けやすいでしょう。
資格の違い
認知度が比較的高いエステティシャンの資格には、「認定エステティシャン」や「AEA認定エステティシャン」があります。
世界的に見ても高い技術や知識を持っていることを証明してくれる、「ビューティー・セラピー・ディプロマ」という資格もありますよ。
ただし、これらは国家試験ではなく民間試験です。
セラピストの場合は「スピリチュアルセラピスト」や「アロマテラピーアドバイザー」、国家資格の「臨床心理士」などの資格を所有している人が多い傾向ですよ。
エステティシャンもセラピストも、必ず持っておかなければならない資格はないという点は共通しています。
どちらも無資格でも始められますが、キャリアを形成していくためには、何らかの民間資格を取得していくのがおすすめです。
なる方法の違い
エステティシャンになりたいなら、エステティシャンの育成スクールに通ったり、養成講座を受講したりするといいですよ。
研修を受ける期間は場所によって違いますが、3か月~1年程度で修了できます。
ただし、資格が取得できるかどうかは、各スクールや講座によります。
セラピストも同様で、スクールに通うか講座を受講することで専門知識や技術、資格を身に付けるのが一般的です。
どちらも未経験から仕事をスタートする人もいますよ。
社内研修を受けながら知識や技術を学んでいくので、資格がなくても心配ありません。
エステティシャンになる方法とセラピストになる方法はほとんど同じです。
収入の違い
エステティシャンもセラピストも、どのようなサロンでどのような雇用形態で働くかによって収入が大きく変わります。
大手のエステサロンで正社員として働くなら、年収は300万円程度になるのが一般的です。
スキルアップを重ねることで、400万円前後まで収入をアップさせられるでしょう。
セラピストの場合も、正社員として働く場合は300万円~400万円程度の年収になることが多い傾向です。
収入面はエステティシャンと同程度といえますね。
どちらも個人経営のサロンで勤務する場合は収入の目安額が変わります。
経験者であったりスキルがあったりすれば有利な条件での雇用や転職を目指すことも可能ですよ。
待遇面の違い
エステティシャンの待遇は、基本給のみのサロンと基本給プラス歩合給のサロンがあります。
指名制を取り入れている場合は、個人の売上や成績によって待遇が向上していく職場もありますよ。
セラピストもエステティシャンと似ており、給与体系は基本給のみか基本給プラス歩合給という形を取っているサロンが多いでしょう。
お客様との相性が大切なため、指名を多くもらえる人気のセラピストは待遇がよくなる傾向ですよ。
どちらも休日はお客様が多いので、スタッフのお休みは平日をメインにしているサロンがほとんど。
待遇面の比較では、エステティシャンもセラピストも大きな差はないといえます。
技術職なので、がんばり次第で待遇が向上する点も同じですよ。
向き不向きの違い
エステティシャンはお客様に美を提供する仕事なので、施術や美容に関する知識だけでなく自分自身の管理も必要です。
痩身や美肌の施術を行うエステティシャンが肥満気味であったり、疲れてゆらいだ肌をしていたりすると、施術される側は少し不安になってしまいますよね。
自分自身の美しさにもこだわりつつ、お客様の美容やダイエットをサポートしたいならエステティシャンが向いています。
セラピストに向いているのは、お客様の悩みや疲れに寄り添って癒してあげたいという気持ちを持っている人です。
エステティシャンのように自らの美しさを追求する必要はさほどありませんが、リラクゼーションを目的としているので、安心できる雰囲気や清潔感は必要ですよ。
ぴったりの仕事探しはパスキャリで!
エステティシャンもセラピストもお客様に寄り添う仕事としては同じです。
どちらの仕事がいいか悩んでいる人は、ぜひパリキャスにご相談ください。
ほかでは聞けない業界の裏話までお伝えしましょう。
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徹底したサポートを行いますので、就職活動に専念できますよ。
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