エステティシャンは「美のお手本」として、いつもきれいにしておかなければなりません。
でも、「きれい」には好みもありますよね。
エステティシャンの「きれい」は自分の好みではありません。
お客様の好み、お客様の目線で「きれい」を実践していかなければならないんです。
そんなエステティシャンの身だしなみにはどんな決まりがあるのでしょうか。
そこがしっかり分かっていれば、面接でも安心ですよね。
エステティシャンを目指すあなたに知っておいていただきたい、エステティシャンの身だしなみを大解説します!
- エステティシャンの身だしなみの3大重要ポイント
- 【手元の見だしなみ】エステティシャンにとって「手」は命!
- 【髪の見だしなみ】エステティシャンらしくしっかり整える!
- 【メイクの見だしなみ】エステティシャンはナチュラルが基本!
- 【服装の見だしなみ】エステティシャンは清潔感が大事!
- 臭いや香りにも気を付けよう!
- エステティシャンの身だしなみは面接から見られている?!
- パスキャリなら身だしなみやマナーを学びながら就活できる!
エステティシャンの身だしなみの3大重要ポイント
どんな仕事にも「ふさわしい身だしなみ」というものがありますよね。
選んだ仕事・職場にあった身だしなみをするのは最低限のマナーです。
エステティシャンの場合には、ほかの仕事以上に身だしなみが大きな意味をもっています。
美容を扱う仕事ですから。
では、具体的にどのような身だしなみがエステティシャンには求められているのか、大切なポイントを3つ押さえておきましょう。
1:清潔感
1つ目のポイントは「清潔感」です。
エステティシャンは、お客様の顔や体を触る仕事。
お客様が安心してエステティシャンに身をゆだねられるよう、清潔で気持ちのいい身だしなみを心がけましょう。
「清潔」と「清潔感」は同じようでいて、少し違います。
たとえば、きちんと洗濯した洋服は「清潔」ですよね。
でも、しわだらけだったり色がところどころあせていたりしていると「清潔感」がありません。
「清潔感」はお客様が感じ取る印象のことなんです。
「清潔感のあるエステティシャンだな」とお客様に思ってもらうためには、清潔プラス色や形、香りにまで気を遣わなければなりません。
2:華美でないこと
きれいなエステティシャンに担当してもらうと、きれいになりたいというモチベーションも上がりますよね。
ですから、服装だけでなくメイクや髪型も美しさの感じられるものでなければなりません。
でも、自分好みのメイクや髪型ではなく、お客様が好感をもつようなスタイルにすることが大切ですよ。
特に、濃すぎるメイクには気を付けましょう。
やりがちなのが「アイメイクが強すぎる」「チークが濃い」というメイクです。
奇抜なカラーコンタクトや、ビビットな口紅も自分を目立たせ過ぎてしまいます。
主役はお客様ですから、控えめな美しさを意識してメイクしましょう。
3:イメージを大切にする
お客様がエステティシャンに求める理想はどんなものだと思いますか? 上品で知性があり、責任感をもって対応してくれる、そんなエステティシャンではないでしょうか。
そんな印象をお客様にもってもらえる身だしなみを心がけましょう。
人の印象は目に見える情報で左右される部分が大きいそうです。
せっかくいい腕をもっているのに見た目で損をしてしまうなんて、残念ですよね。「
もう一度この人にお願いしたい」とお客様に思っていただけるような印象を残すためにも、理想のエステティシャン像を思い描いてから身だしなみチェックをしてみましょう。
【手元の見だしなみ】エステティシャンにとって「手」は命!
では、エステティシャンの身だしなみを細かく見ていきましょう。
まずは手です。
エステティシャンの手はお客様に直接触れるとても重要な部分です。
お客様に不快感を与えることなくリラックスしていただくためにも、きちんと手入れをしておきましょう。
ポイントは「美しさ」と「仕事に適した状態」です。
具体的なお手入れの方法をご紹介します。
ガサガサな手はNG
エステティシャンの手が荒れていてガサガサだったらどうですか? 見た目の印象が悪いだけでなく、触られても違和感がありますよね。
お客様の肌に傷を付けてしまうことだってあるかもしれません。
反対に、なめらかでしっとりした手でマッサージされると、心地良くリラックスして施術を受けられます。
そんな気持ちのいい手で施術するためには、毎日のお手入れが欠かせません。
水仕事の後にはこまめにハンドクリームを塗ります。
1日1回は顔のお手入れと同じように、化粧水や乳液・オイルなどでお手入れしてあげましょうね。
ついでにマッサージをして血流を良くすることも効果的です。
爪は短く、ネイルはナチュラルに
エステティシャンとして働きたいなら爪を伸ばすことはできません。
長い爪でお客様の肌に傷を付けてしまっては大変です。
短くしていても切りっぱなしではダメです。
やすりをていねいにかけ、角がないようにしておきます。
ネイルは原則禁止のサロンがほとんどです。
OKであってもナチュラルなものにしておきましょう。
厚みが出るものや突起物のあるネイルアートなどはお客様の身体を扱うエステティシャンにはふさわしくありません。
ネイルアートが好きな人はオフの日に楽しんでくださいね。
【髪の見だしなみ】エステティシャンらしくしっかり整える!
ヘアスタイルひとつで人の印象は大きく変わります。
ここでは、エステティシャンらしいスタイルであるために押さえておくべきポイントをご紹介します。
アレンジができるヘアスタイルなら、オンとオフで切り替えられて便利ですよ。
髪色は暗めのトーンを選ぶこと
エステティシャンに必須の身だしなみポイントは「清潔感」「華美過ぎない」「イメージを大切にする」という点です。
髪色を選ぶ際にも、このポイントをしっかり押さえておきましょう。
「清潔感」からするとメッシュはNG、「華美過ぎない」ということで派手なカラーリングも良くありません。
となると、黒や控えめな茶髪がベストです。
難しいのは茶髪の色味です。
勤めるサロンによってお客様の層や、打ち出すイメージが違ってきます。
その「イメージを大切にする」色味で濃さを選んでいけばいいかもしれませんね。
ボブやショートヘアのアレンジ術
短いヘアスタイルは施術の際にも邪魔にならないため、エステティシャンには都合のいい髪型です。
ただ、きちんと手入れをしていないと粗野な印象を与えてしまうことになります。
お手入れは忘れずに!
ボブスタイルの場合、前髪の長さや髪質によってうつむくたびに髪の毛が顔にかかってしまうかもしれません。
施術の際には邪魔にならないよう、ヘアピンで留めておくといいですよ。
ショートヘアは「かっこいい」印象ではなく、「きれい」な印象になるようワックスやオイルで品よくセットしましょう。
ミディアムヘアのアレンジ術
ミディアムヘアは女性らしい長さですが、施術の際にはお客様に髪の毛が当たってしまいます。
できればアップスタイルがおすすめですが、長さが足りないのであればサイドをまとめるハーフアップがいいでしょう。
サイドの髪をたばねると顔の印象が明るくなるだけでなく、後ろの髪が流れてくるのを防ぐこともできて一石二鳥。
長さが足りないならヘアピンなどを上手に使ってサイドをまとめましょう。
ロングヘアのアレンジ術
ロングヘアの場合には、必ず髪をまとめましょう。
エステティシャンが一番よくするまとめ髪は夜会巻きです。
上品で美しい夜会巻きは、エステの特別感を一層引き立ててくれます。
ただ、夜会巻きにはテクニックが必要です。
上手にできないと施術中にくずれてきたり、ルーズな印象を与えたりしてしまいます。
時間がかかってもていねいに仕上げていきましょうね。
コツは、まとまりを良くするため全体にワックスをなじませてから始めることです。
こうしておけば形がきまりやすくなりますよ。
最後はスプレーでしっかり固めます。
【メイクの見だしなみ】エステティシャンはナチュラルが基本!
メイクは一番気を遣うところです。
美しくありながら「華美過ぎない」ナチュラルメイクが基本です。
ただし、ナチュラルメイクと薄化粧とは違います。
ナチュラルメイクというのは、自然な美しさが感じられるメイクのこと。
「美のお手本」であるエステティシャンは、素肌美人に見えるナチュラルメイクを心がけましょう。
素肌をきれいに見せるメイク技
まずはファンデーション(土台)を考えましょう。
エステティシャンのメイクでは、きれいな素肌感が一番大切です。
お肌のコンディションが悪いとお化粧のノリも良くないので、スキンケアは入念に行います。
下地を使って肌全体のムラをなくしたら、コンシーラーで気になるポイントをカバーしましょう。
目の下など皮膚の薄い場所に厚く塗ると色ムラの原因に。
コンシーラーの色は肌色より少し暗めのトーンを選びましょう。
ファンデーションはツヤ感のあるリキッドファンデーションがおすすめです。
下地で十分ツヤ感が出ている場合にはパウダーファンデーションでもOK。
ポイントメイクで健康的に
透明感のある素肌にポイントメイク(アイメイク・チーク・リップなど)をすると、一層魅力的ではつらつとした印象になります。
特に眉毛は重要ポイントですので、お忘れなく。
ポイントメイクは肌色やパーツの大きさなどによってベストな方法が変わってきます。
自分にあったやり方をよく研究しましょうね。
ウォータープルーフでメイク崩れ防止
エステティシャンの仕事は重労働です。
施術で汗をかいてしまうこともよくあります。
せっかくのナチュラルメイクが崩れてしまわないよう、メイク崩れしにくい化粧品を選びましょう。
特に、アイブローやアイライナー・マスカラが崩れて目がパンダになったり、眉毛がなくなったりしたら悲惨です。
ウォータープルーフなど汗や水に強い商品を使ってくださいね。
【服装の見だしなみ】エステティシャンは清潔感が大事!
エステティシャンは服装や履物、アクセサリーなど身につけるものにも気を配ります。
ほかの身だしなみと同じく、「仕事のしやすさ」と「お客様に与える印象」を考えて選びましょう。
サロンによってルールが異なるので、サロンの考えを尊重することも大切です。
身につけるものにまで行き届いた気遣いは、お客様にしっかりと伝わりますよ。
シワやシミがないようにする
ほとんどのサロンではエステティシャンの制服を用意しています。
白やベージュなど清潔感のある明るい色のものが多いようです。
ですから、こまめに洗濯・アイロンがけをして、いつもきれいにしておきましょう。
汚れはもちろん、汗染みや臭いがあってはお客様に失礼です。
暑い季節には代えを用意しておくことをおすすめします。
足元は動きやすく滑らないもの
ヒールのあるパンプスはとても魅力的ですが、長時間立ちっぱなしの仕事となるエステティシャンには不向きです。
仕事でしっかり結果を出せるよう、動きやすく疲れにくい靴を選びましょう。
エステではクリームやオイルを使用する施術も多く、床が滑りやすくなっていることもあります。
滑りにくいタイプの靴があればなおいいですね。
アクセサリーは大きさに注意
アクセサリーについてはサロンによってきまりがあります。
アクセサリーOKの場合でも、施術の邪魔にならない控えめなサイズのものを身につけましょう。
施術で直接お客様の肌に触れる手元のアクセサリー(指輪や腕時計)は外しておくのがマナーです。
臭いや香りにも気を付けよう!
お客様に気持ちよく施術を受けていただくためには、臭いにも気を付けなければなりません。
エステは密室で行うため、施術中の不快な臭いは出ていきません。
そのせいでお客様が離れてしまうなんてことになれば、本当に残念ですよね。
では、どんな臭いに気を付けなければならないのか、どのように気を付ければいいのか考えてみましょう。
汗の臭いは不快にさせてしまう
まず気を付けなければならない臭いは「汗の臭い」です。
施術中には汗をかくことも多いので、あらかじめ対策を練っておかなければなりません。
施術の合間には、こまめに制汗剤やボディーシートを使用しましょう。
汗の臭いを抑える柔軟剤で洗濯している人もいますよね。
施術後は忘れずに換気し、空気を入れ替えましょう。
強い香水はリラックスを妨げる
見だしなみのひとつとして、香水を身につける人もいるでしょう。
しかし、香水の香りが強すぎると人を不快にしてしまうことがあるのです。
お客様がリラックスできるよう、香水は付けないか、ごく控えめにしておきましょう。
また、香水にかぎらず、強い香りのするものはできるだけ避けます。
気を付けるのは、ボディーソープやシャンプー・柔軟剤などです。
香りは個人個人いいと感じるものが異なります。
エステティシャンの身だしなみは面接から見られている?!
エステティシャンの身だしなみにはお客様への心遣いが表れています。
面接官は、希望者がそのことを理解しているかどうかを確認したいと思うものです。
ですから、面接時の身だしなみは特に重要なポイントとなっています。
身だしなみの大切さが分かっていないエステティシャンを雇ってしまうと、サロン自体の評判を落とすことになってしまいます。
反対に、品が良く気遣いのある身だしなみはサロンの格を上げてくれます。
面接官が身だしなみに注目している理由が分かりますよね。
パスキャリなら身だしなみやマナーを学びながら就活できる!
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