技術職で華やかな印象のエステティシャン。
実は離職率が高い仕事といわれているんです。憧れと現実に差があると感じる人が多いみたいですね。
大切なのは、エステティシャンという仕事の特徴を知ること。
仕事の内容だけでなく、自分に向いているかどうかを理解すれば、エステティシャンとしてのキャリアを無駄にしないで済むでしょう。
そこでこの記事では、エステティシャンとはどのような仕事なのか、詳しく解説します。
- エステティシャンの5つの特徴
- エステティシャンの仕事内容
- エステティシャンに向いている人の特徴
- エステティシャンの仕事に向いていない人の特徴
- エステティシャンの職場の種類
- エステティシャンの仕事探しはパスキャリで!
エステティシャンの5つの特徴
美容系職業の代表格でもあるエステティシャンですが、どんな仕事なのかわからない人もいますよね。
ここでは、エステティシャンという仕事の5つの特徴を紹介します。
魅力的な部分と覚悟が必要な部分があるのは、どんな仕事でも同じ。
特徴を知った上でやりたいと思えるなら、ぜひエステティシャンを目指してみてください。
特徴1:人に喜んでもらえる仕事
サロンを利用するお客様の多くは、体型やお肌になんらかのコンプレックスを抱えています。
エステティシャンとは、お客様に寄り添いながら悩みに対する解決策を示し、一緒にゴールを目指す仕事です。
コンプレックスや悩みが解消されると、お客様の表情は変わります。
「お客様のきらきらした喜びの表情がエステティシャンとしてのやる気につながっている」と話す先輩エステティシャンも大勢いるんですよ。
エステティシャンの仕事は、決められた時間内で施術をこなすだけの単純作業ではありません。
お客様としっかりと向き合い、喜んでいただくことで成果を実感できる仕事です。
特徴2:将来性のある仕事
エステティシャンは技術職です。
一度スキルを習得すれば、長く活かせるでしょう。
結婚や出産で仕事を辞めても再就職しやすいので、ママさんエステティシャンも多いんですよ。
ライフスタイルに合わせた働き方ができるのもエステティシャンの魅力。
エステティシャンの仕事は、長時間労働なのに低賃金というネガティブなイメージがあるかもしれません。
実際、離職率が高いといわれています。
でも、エステ業界の労働環境は改善されてきたので安心してください。
2018年には厚生労働省からの指導もあり、人材育成に力を入れるようになりました。
努力次第でキャリアアップができますよ。
また、働きやすい職場環境作りや適切な労働時間を守ることによって、以前よりも長く働き続けられるようになっています。
特徴3:資格がなくてもなれる
エステティシャンになるには国家資格のような法的な資格が必要ないため、高卒でエステティシャンを目指す人や、他業種から転職する人も多いんですよ。
美容専門学校やエステティックスクールで基礎を学んでから就職する人もいれば、未経験で就職し働きながら技術を学ぶ人もいます。
自分に合った方法を選んでくださいね。
多くのサロンでは、未経験者を育てる研修プログラムを用意しています。
働きながら学ぶのは大変ですが、お金をかけずに技術を習得できるお得な方法といえるでしょう。
特徴4:年収は努力次第
エステティシャンの平均月収は、20万円~30万円と決して高くありません。
ただし、ボーナスやさまざまな手当が付くので、正社員なら年収は300万円~400万円ほどです。
チーフや店長、マネージャーになれば、月収だけでなくボーナスも高くなります。
また、多くのサロンでは「資格手当」や「目標達成手当」を採用しています。エステティシャンの技術レベルを証明する民間資格を取ったり、サロンの売り上げ目標に貢献したりすると付く手当です。
頑張り次第で年収をアップできますね。
特徴5:体力や忍耐が必要
エステティシャンは華やかな仕事と思われがちですが、意外と体力勝負の仕事なんですよ。
たとえば、エステの基本である施術。全身を使って長時間施術することもあり、かなり力が必要です。
さらに、予約が集中する日は何時間も立ちっぱなしということも。
想像以上にエステティシャンは体力の要る仕事なんです。
また、接客業なのでメンタルの強さも必要になります。
さまざまなタイプのお客様を相手にするだけでなく、クレームにも対応しなければなりません。
嫌なことを言われても疲れていても、いつも笑顔で受け答えする忍耐力が求められます。
エステティシャンの仕事内容
エステティシャンは技術職であると同時に接客業でもあるため、仕事内容は多岐にわたります。
具体的な内容を知れば、エステティシャンという仕事がより現実的になるでしょう。
ここでは、エステティシャンがどのような仕事をするのか紹介しますね。
エステティシャンの1日の流れ
お客様が利用しやすいように、サロンは長時間開けていることがほとんどです。
朝から夕方まで勤務する「早番」と午後から夜まで勤務する「遅番」のシフト制を採用しているサロンが多いようですよ。
「早番」担当の人は、サロンの準備から始めます。徹底した清掃、施術器具やタオルといった備品の準備が主な仕事です。
室内をおしゃれに飾り付けたり心地よい香りや音楽で演出したりと、細やかな気遣いも欠かせません。
始業前のスタッフミーティングでは、売り上げ実績や売り上げ目標を確認します。最近は特に、新型コロナウイルスに関する情報の共有も重要です。
その後、予約表とカルテで本日の予定を確認します。
空き時間には消耗品の発注や新しい器具を使った練習も行うので、やるべきことの多い仕事といえるでしょう。
日によって異なりますが、お客様対応は平均1日3件程度です。
業務報告や翌日の予定の確認をして1日の仕事を終えます。
「遅番」担当の人は、サロンの清掃をして仕事終了です。
カウンセリング
お客様対応には、カウンセリングがあります。
まずはカウンセリングについて見ていきましょう。
カウンセリングは施術の前後に行います。
お客様とコミュニケーションを取りながら悩みや要望を引き出し、それに合った美容プログラムを立てるのがカウンセリングの目的です。
また、実際に身体を触って悩みを確認することもあります。
悩みや目標だけでなく、「時間が取れないから短時間で済ませたい」「結婚式までに成果を出したい」といった要望も、美容プログラムに関わる大切なポイントといえるでしょう。
しっかりと意思を確認し、お客様とともに目指すゴールが決まったら、具体的なコースを提案します。
施術の効果について確認するのが、施術後のカウンセリングです。
家でできるお手入れを伝えながら、ゴールを一緒に目指す連帯感を高めます。
施術
サロンで行う施術は、主に「フェイシャルエステ」「ボディエステ」「脱毛」の3種類です。
さらに、フェイシャルエステとボディエステは、手を使う「ハンドエステ」と器具を使う「マシンエステ」に分かれます。
マシンエステは体力的には楽ですが、ハンドエステのほうがお客様の肌の状態をダイレクトに確認できるため、効果を出しやすいと感じるエステティシャンもいるようです。
エステ技術は日々進歩しており、常に新しい技術や知識を取り入れなければなりません。
勉強会に参加したりスタッフ同士で練習しながら情報を共有したりして、技術を磨くのもエステティシャンの大切な仕事ですよ。
また、施術を目的で分けると「美容・痩身」「健康・リラクゼーション」「ブライダルエステ」の3つになります。
リゾートホテルのエステで多く行われているのが、リラクゼーションプログラムです。
ブライダルエステは、結婚式までに効果を出すことを求められるトータルエステを指します。
受付
大きなサロンでは、受付業務のみを行う専門のスタッフがいます。
ただし、小規模なサロンの場合、エステティシャンが受付することがほとんどです。
受付はサロンの顔であり、電話を受ける声やお客様をお迎えする際の表情でサロンの印象は変わります。
明るく穏やかな笑顔、丁寧な話し方、品のよい身なりが大切なポイントといえるでしょう。
また、電話やインターネットによる予約は、業務がスムーズに回るよう調整します。
予約時に質問されることも多いので、料金やコースに関する知識も必要ですよ。
その他の仕事
エステティシャンの仕事には、施術やカウンセリングのほかにも、営業・集客・人材育成・売り上げ管理といったものがあります。
より多くの仕事を任せてもらえるようになれば、キャリアアップにつながるでしょう。
営業とは、サロンの商品や新しい施術コースをお客様に提案する仕事です。
お客様に納得して商品を購入していただくには接客技術が欠かせません。
サロンの中には、接客技術の研修をするところもあるようですよ。
集客方法のひとつとして、お客様に友達を紹介していただく方法があります。
お客様との間に信頼関係があれば、快く紹介していただけるでしょう。
また、チーフや店長になれば、スタッフの教育や売り上げのようなサロン全体に関わる仕事をします。
責任はありますが、やりがいのある仕事です。
エステティシャンに向いている人の特徴
資格不要でキャリアアップを目指せるエステティシャンですが、向き不向きがあります。
不向きな仕事は無理をしても長続きしません。
一方、美容とは全く関係のない仕事から転職した人が活躍する場合もあります。
ここでは、エステティシャンに向いている人の特徴を見ていきましょう。
接客が好きな人
お客様のやる気を引き出しながら、一緒に美しさを目指すのがエステティシャンの仕事です。
どんなに高い技術を持っていても、お客様とのコミュニケーションがうまくいかなければ信頼関係は築けません。
また、エステの現場では、お客様との何気ない会話が大切です。
雑談の中でお客様の生活スタイルや家族構成・性格や好みがわかれば、より現実的なアドバイスができたり、施術効果を妨げる原因を見極めたりできます。
悩みを共有しながら励ましてきたお客様がきれいになると、表情はどんどん変化していくでしょう。
お客様が喜ぶ姿にやりがいを感じる人なら、エステティシャンの仕事を続けられます。
「おしゃべりが好き」「モノではなく人と関わる仕事がしたい」という人は、エステティシャンに必要な素質を持っていますよ。
美容に興味がある人
エステティシャンはお客様にとって美のお手本です。
お肌がガサガサでだらしない体型のエステティシャンに好感を持つお客様はあまりいませんよね。
エステを利用するお客様は、美容への関心が高い人です。
美容のプロであるエステティシャンは、お客様以上に美容に関心がなくてはなりません。
美容技術は日々進歩しています。新しい施術方法やダイエット法・メイク術をプロの視点で話せれば、エステティシャンとしての信頼度もアップするでしょう。
常に美容情報を取り入れている人や実際に試している人は、エステティシャンに必要な第2の条件をクリアしていまよす。
体力がある人
施術の際には力が必要で、立ち仕事が多いエステティシャンは、体力がないと続かない仕事です。たとえば、痩身が目的のボディマッサージではかなりの指圧を使います。
力を抜けば効果が出ないため、エステティシャンにとってはハードな施術です。
また、常に美しくあり続けなければならないエステティシャンには、きちんと健康管理ができる意志の強さも求められます。
食事や睡眠・生活リズムを管理できれば、日々の疲れを解消しやすくなり、体型やお肌の調子にも表れるでしょう。
体力と自己管理できる精神力があるなら、ハードな仕事も続けられますよ。
エステティシャンの仕事に向いていない人の特徴
続いて、エステティシャンに向いていない人の特徴を紹介しましょう。
どんなに憧れがあっても、向いていなければいずれは壁にぶつかります。
諦めるのもひとつの方法ですが、向いていないポイントを克服することで、エステティシャンになるという夢を叶えられるかもしれませんよ。
向上心のない人
エステティシャンは、常に勉強が必要な仕事です。
美容業界の常識は日々変化しており、最新の技術を学んで仕事に活かさなければなりません。
向上心を持って美容に取り組んでいるエステティシャンは、お客様からも信頼されます。
また、接客技術や営業といった施術以外の勉強にも前向きに取り組めば、実績が形となって表れるでしょう。
「別に今のままでいい」「誰かがやってくれるでしょう」という姿勢では、やる気のある同僚から取り残されてしまいます。
常に学び続ける向上心がなければ、エステティシャンを続けるのは難しいでしょう。
人と話すのが苦手な人
エステティシャンは接客業です。
施術技術の高さも重要ですが、楽しく会話することも、「この人にまた施術をお願いしたい」と感じてもらえる要素のひとつなんですよ。
お客様から悩みや要望を引き出したり、上手に営業して商品を購入してもらったりするのに必要なコミュニケーション力は、働きながら磨くことができます。
ただし、人と話すのが苦手な人は、いくら技術を磨いてもエステティシャンを続けるのは難しいかもしれません。
会話がストレスになるなら、接客業ではなくほかの職種を考えたほうがいいでしょう。
エステティシャンの職場の種類
ライフスタイルや目指す目標によって自分に合った職場は異なります。
長く続けるつもりなら、職場選びも大切です。
エステティシャンの職場には、大手サロンと小規模サロンがあります。
ここでは、それぞれの特徴や魅力を比べてみましょう。
自分の将来像をイメージしながら選ぶといいですよ。
大手サロン
大手サロンは働く環境が整っているのが特徴です。
ほとんどのサロンでは受付や事務専門のスタッフを雇っているので、エステティシャンのメインの仕事である施術やカウンセリングに集中できます。
人材育成に力を入れていて、研修制度や資格取得支援を利用しながらキャリアアップできるのも大手サロンの魅力といえるでしょう。
トータルエステを行っているサロンも多く、幅広い知識や技術を学べます。
将来的には、管理職やトレーナーになって経営や人材育成に携わることも可能です。
幅広い知識を持つエステティシャンとしてキャリアアップを目指すなら、大手サロンが向いているかもしれませんね。
小規模サロン
小規模サロンはひとつの分野にしぼった専門エステを提供している場合が多いため、自分が得意な分野の技術や知識を深めていけます。
また、施術やカウンセリング以外に受付や事務といった業務もこなさなければなりません。
その分、いろいろなことが学べるので、将来独立を考えている人にとっては勉強の場になるでしょう。
アットホームな雰囲気の小規模サロンは、お客様とのコミュニケーションを大切にしているため、より親密な関係となります。
最初から最後まで担当したお客様の喜びが伝わってくれば、達成感も大きいですよ。
エステティシャンの仕事探しはパスキャリで!
人が好きで体力に自信があり、美容に関心を持っている人はエステティシャンに向いています。
エステティシャンとして働くなら、ライフスタイルや将来像に合ったサロンを選びたいですよね。
「未経験だし、まだ将来像が見えていない」という人におすすめしたいのが、パスキャリです。
パスキャリは美容業界に強い就職サポートエージェント。担当アドバイザーがぴったりの職場を紹介します。
パスキャリは単に職場を紹介するだけではありません。
しっかりとカウンセリングをしながらポテンシャルや気持ちを確かめ、それぞれに最適な働きやすい職場を見極めます。
未経験でエステティシャンを目指す人には、研修制度のしっかりとしたサロンを紹介するので安心してください。
美容業界経験者のカウンセラーが不安や疑問を解消しますよ。
パスキャリと一緒に、エステティシャンとしての新しい一歩を踏み出しましょう!