エステティシャンになりたいと考えている人の中には、未経験の人もいますよね。
業務内容について具体的に知らない人もいるかもしれません。
そこで今回は、エステティシャンの業務内容を詳しく紹介します。
エステティシャンを目指すなら、業務内容を把握しておいたほうが、自分に合った職場を探しやすくなりますよ。
- エステティシャンの業務内容:施術
- エステティシャンの業務内容:その他
- エステティシャンの業務の流れ
- エステティシャンができない業務内容
- エステティシャンとその他の職業との業務内容の違い
- エステティシャンを目指すならパスキャリにご相談を!
エステティシャンの業務内容:施術
エステティシャンの経験がなくても、エステティシャンといえば施術がメインの仕事と知っている方がほとんどですよね。
とはいえ、エステで行う施術メニューは多岐にわたります。
特定の施術を専門とするサロンもあるので、「フェイシャル」「ボディ」「脱毛」それぞれの施術内容について紹介しましょう。
フェイシャルエステ
フェイシャルエステは、顔から首までを集中的にケアするエステです。
お客様の肌質に合った施術を行うために、施術前にはカウンセリングを行います。
サロンによって取り扱うメニューは異なりますが、主なフェイシャルエステの施術内容は以下のとおりです。
ホワイトニング | ・美白に効果的な美容液やローションを使用 ・お客様の肌トラブルに合わせた施術メニュー ・マッサージによるリラクゼーション効果あり |
ケミカルピーリング | ・専用の薬品を使用して古くなった表皮や角質を除去する ・肌のターンオーバーを促す作用 ・毛穴のつまりを改善する効果が期待できる |
リフティング | ・ハンドマッサージによってハリを出す ・顔のたるみやシワの解消が期待できる ・小顔にも効果的 |
光フェイシャル | ・特殊な光をターゲットだけに照射して肌トラブルを改善に導く ・シミやソバカスの原因となるメラニン色素、赤ら顔の原因となる毛細血管にダメージを与える ・ニキビの原因となるアクネ菌の殺菌効果 ※フォトフェイシャルは主にクリニックでの施術 |
イオン導入 | ・肌に微弱な電流を流して美容有効成分をイオン化させて肌の奥へと浸透させる ・肌の内側から健やかな肌に導く ※クリニックとサロンでは機器・目的・資格が異なります |
ボディエステ
ボディエステは、身体全体をケアするエステです。
ハンドマッサージで筋肉をほぐし血行を促進させることで、老廃物の排出を促す効果が期待できます。
主なボディエステの施術内容は以下のとおりです。
オイルマッサージ | ・アロマオイルを使用したマッサージ ・身体のコリをほぐしてリラックス効果が期待できる |
軽擦法 (けいさつほう) | ・マッサージをする部位に手を当てて軽い力で皮膚をさする ・血行を促す効果が期待できる ※按撫法(あんぶほう)とも呼ばれています |
強擦法 (きょうさつほう) | ・親指と人さし指・中指を皮膚に当て、適度に圧力をかける ・軽擦法とセットで行う ・こり固まっている筋肉を温めるのが目的 ※按捏法(あんねつほう)とも呼ばれる |
脱毛
脱毛とは、気になる部位の体毛を除去する施術です。毛が生える周期や量はお客様ごとに異なるので、しっかりとしたカウンセリングが欠かせません。
脱毛する部位や肌のコンディションによっては肌へダメージを与える恐れがあるので、注意が必要です。主な脱毛メニューは以下のとおりです。
光脱毛 | ・光の照射熱で毛根にダメージを与える脱毛法 ・肌のメラニン色素へ直接働きかけて毛根だけにダメージを与えることが可能 ・再生能力を弱めることで少しずつ毛が生えにくくさせる ※サロンで永久脱毛はできない |
ワックス脱毛 | ・専用のワックスを使用しての脱毛法 ・温めたワックスを脱毛したい部分に塗り、冷え固まったら一気にはがす ・光脱毛では反応がない産毛の処理も可能 ・1回の施術で広範囲脱毛できるので手軽で即効性あり |
エステティシャンの業務内容:その他
エステティシャンは、施術以外にもたくさんの業務があります。
たとえば、施術で使用するリネン類の洗濯もエステティシャンの業務内容の一部です。
エステティシャンを目指している人は、その他の業務についても詳しく知りたいですよね。
ここでは、エステティシャンの施術以外の業務内容を紹介します。
カウンセリング
カウンセリングでは、施術に必要な情報をお客様から聞きます。
お客様がどのような目的でサロンに来店したのかを聞き出すことは重要です。
解決したい悩みやこうなりたいという目標がわかれば、お客様に合った施術やプランが提案できますよね。
また、生活習慣の改善や自宅でできるケアに関してアドバイスすることもカウンセリング業務の重要な役割のひとつです。
初めてサロンに来たお客様は、施術内容や料金システムについて詳しく知りたいでしょう。
カウンセリングを通して、お客様のさまざまな疑問を解決できます。
契約書を交わしたり、次の施術予定を決めたりすることもカウンセリングの業務。
お客様が安心して施術を受けられる第一歩がカウンセリングですよ。
営業や販売
ホームケア化粧品を提案して販売することも、エステティシャンの業務です。
施術の中には、自宅でケアを続けることで、より効果が高くなったり持続したりするものもありますよね。
そのようなホームケア化粧品やホームエステ機器の導入を提案することが、エステティシャンの営業や販売業務です。
また、カウンセリングの中で、お客様が抱えているさまざまな悩みを聞くこともあるでしょう。
お客様が希望している施術以外でも悩みを改善できるメニューがあるなら、積極的に提案することも営業や販売につながります。
営業というと悪いイメージがあるかもしれませんが、親身になっておすすめすれば、お客様からも信用してもらえますよ。
ただし、取り扱う施術や商品はサロンごとに異なります。商品に関する知識を深めることも大切な仕事といえますね。
アフターフォロー
施術に来ていただいたお客様のアフターフォローも、エステティシャンの大切な業務です。
施術に満足しても、アフターフォローが不十分だとサロンに通ってもらえないかもしれません。
細やかなアフターフォローを心がければ、リピート率がアップしますよ。
具体的なアフターフォローの内容は、サロンで実施するキャンペーンやイベントの案内を送ったり、施術の効果やホームケア化粧品の使用感を確認したりすることです。
リピートしてもらうためには、お客様が来店していないときも細やかな気配りが必要なんですよ。
開店や閉店業務
サロンの開店や閉店業務もエステティシャンの仕事です。
たとえば、施術に使ったリネン類の洗濯や乾燥、ケア用品や化粧品の補充を行います。
販売するホームケア化粧品の在庫補充も重要です。
ほかにも、施術に使用する機械の消毒や点検も行わなくてはなりません。
開店や閉店業務には、サロンの清掃も含まれます。サロンは美容のトータルケアを行う場所です。
清潔感のある空間なら、リラックスして施術を受けられますよね。お客様の立場に立った空間作りを心がけましょう。
エステティシャンの業務の流れ
エステティシャンの業務は多岐にわたります。
そのため、出勤したら効率よく動かなければなりません。
エステティシャンの1日の業務の流れを確認してみましょう。
ここで紹介するスケジュールはあくまで一例です。開店や閉店の時間はサロンによって異なりますよ。
9:00 出勤
出勤したらサロンの清掃をし、予約のお客様の施術内容を確認します。
施術内容に合わせた機械やケア用品の準備もこの時間帯に行うのが一般的です。
9:30 ミーティング
注意事項や連絡事項を確認します。
情報の共有は、円滑な接客を行うために重要です。
10:00 開店
お客様の予約が入っている場合、カウンセリングをして施術を行います。
施術が終わったら、必要に応じてカウンセリングや営業、販売業務を行うサロンもあるようです。
その後、使用した施術ルームの清掃や片付けをします。
予約状況に合わせたスケジュールとなりますが、対応するお客様は1日3名~4名の場合がほとんどです。
19:00 閉店
すべてのお客様を見送ったあとは、サロンの清掃や翌日の予約の確認をします。
売り上げの確認と報告も閉店後に行う業務です。
サロンによっては、新しい機械や施術方法の研修を行うところもあります。
エステティシャンができない業務内容
エステティシャンは美容に関するプロですが、資格は必要ありません。
美容に関わることでもエステティシャンができない業務もあるので、注意が必要ですよ。
一般社団法人日本エステティック協会は、エステティシャンができない業務内容を禁止行為として示しています。
ここでは、エステティシャンができない業務について解説しましょう。
医師免許が必要な業務
医師免許が必要な施術の例として、レーザー脱毛が挙げられます。
レーザー脱毛は、医療用脱毛と呼ばれており、医師免許がなければ施術できません。
ほかにも、疾病の治療が目的の医療行為も、エステティシャンができない業務に該当します。
医学的観点から人体に危害を及ぼす施術や、及ぼす恐れのある施術はすべて該当するので覚えておきましょう。
美容師・理容師免許が必要な業務
美容師免許や理容師免許が必要な施術には、ヘアカット・結髪・化粧・顔そりなどがあります。
たとえば、「顔を中心に美しくして欲しい」というお客様に対してエステティシャンができるのは、フェイシャルエステまでです。
産毛を剃ったりヘアカットをしたりする行為は、美容師免許や理容師免許がなければできません。
(参考: 『一般社団法人日本エステティック協会|禁止事項』
エステティシャンとその他の職業との業務内容の違い
エステティシャンの業務内容を見ていくうちに、「あの仕事と似ているのでは?」と感じた人もいるかもしれません。
エステティシャンと何が違うのか気になる人もいますよね。
ここでは、その他の職業とエステティシャンの業務内容の違いについて詳しく紹介します。
エステティシャンとセラピストの業務内容の違い
エステティシャンもセラピストも国家資格は不要で、業務内容が明確に定義されていないのが現状です。
とはいえ、それぞれの仕事に全く違いがないわけではありません。
業務内容の違いは以下のとおりです。
エステティシャン | セラピスト |
---|---|
・ダイエットや美肌といった主に外見を美しくする施術を行う ・職場はエステサロンが中心 | ・自律神経を整える施術やリラクゼーション効果のある施術を行う ・身体の内面から心身を整える効果があり、医療現場や福祉の現場でも需要がある |
エステティシャンとマッサージ師の業務内容の違い
エステの施術には、ハンドマッサージがあります。
マッサージ師の業務内容とどう違うのか気になる人もいますよね。
大きな違いは国家資格の有無です。
それぞれの業務内容の違いを以下にまとめました。
エステティシャン | マッサージ師 |
---|---|
・国家資格が必要ない ・見た目を美しくすることを目的としたマッサージを行う ・職場はエステサロンが中心 | ・国家資格の「あん摩マッサージ指圧師」の取得が必要 ・身体の不調を改善することを目的としたマッサージを行う ・職場は治療院が中心。病院のリハビリテーション科や整形外科で働く場合もある |
エステティシャンと美容部員の業務内容の違い
エステティシャンの業務には、営業や販売があります。
同じように化粧品を販売する美容部員との業務内容の違いは以下のとおりです。
エステティシャン | 美容部員 |
---|---|
・フェイシャルエステやボディエステ、脱毛といった外見を美しくする施術を行う ・カウンセリングで美容に関する悩みを聞き取り、悩みに合った施術する | ・アイメイクやファンデーションといった化粧品を販売する ・カウンセリングで美容に関する悩みを聞き取り、悩みを解決する化粧品を販売する |
エステティシャンと整体師の業務内容の違い
整体の施術には、骨盤のゆがみの矯正やヒップアップ効果が目的の「美容施術」と呼ばれるメニューがあります。
エステティシャンもマッサージを行うので、どんな違いがあるのか気になる人もいますよね。
エステティシャンと整体師の業務内容の違いは以下のとおりです。
エステティシャン | 整体師 |
---|---|
・外見を美しくするためにマッサージを行う ・身体の外側に直接働きかけることを目的として施術をする | ・東洋医学を元に、手や指を使って施術する ・人間が持っている治癒力を引き出し、筋肉や骨格のバランスを正しく矯正する ・身体の内側から腰痛や肩こりを改善し、健康のサポートを行う |
エステティシャンを目指すならパスキャリにご相談を!
エステサロンの中には、フェイシャルエステやボディエステに特化した専門のサロンがあります。
施術以外にもホームケアの販売営業や、店舗の清掃や施術の準備などもエステティシャンの業務内容です。
転職先に求める条件は「得意な施術をメインにやりたい」「独立のために幅広く業務を学びたい」と人それぞれです。
パスキャリなら、条件に合わせて希望する業務内容の仕事が見つかりますよ。
パスキャリでは未経験OKの求人を多く取り扱っているほか、キャスパリ限定求人もあります。
また、キャリア・アドバイザーが履歴書の書き方や面接対策もサポートするので、ひとりで悩むことはありません。
スムーズに転職活動がしたい人は、ぜひパスキャリに登録してくださいね。