「働きやすさ」は、就職先を探すときの条件として、重要なポイントのひとつです。
自分のライフスタイルにあわせて無理なく働きたいですよね。
エステティシャンを目指している人の中には、ほかのエステサロンに転職したい人やエステティシャン未経験者、エステティシャンに復帰したい人などさまざまな状況の人がいるでしょう。
そこで今回は、エステティシャンの働き方について詳しく解説します。
エステティシャンは働き方によって就職先が選べる職業です。
どのような働き方ができるのかチェックしておきましょう。
- 雇用形態で選ぶエステティシャンの働き方
- 給料形態で選ぶエステティシャンの働き方
- 働く場所で選ぶエステティシャンの働き方
- 将来のゴールにあわせて選ぶエステティシャンの働き方
- 転職でエステティシャンの道を開拓するのもあり!
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雇用形態で選ぶエステティシャンの働き方
「働きやすさ」で仕事を選ぶ際に、雇用形態に注目する人もいるでしょう。
エステティシャンの雇用形態は、5種類の中から選べます。
自分のライフスタイルにあわせた雇用形態が選べるのはうれしいですよね。
ここでは、雇用形態について詳しく見ていきましょう。
正社員で働く
正社員は、エステサロンを経営している企業の就業規則に従ってフルタイムで雇用される契約方法です。
一般的な働き方ですが、メリットとデメリットがあります。
きちんと把握しておかなければ、就職した後で「働きにくい」と感じてしまうかもしれません。
自分に合う働き方かどうかチェックしてみてくださいね。
正社員で働く1
メリット
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・収入が安定する
・キャリアアップが期待できる ・福利厚生や保険、年金がつく ・社会的に信用が高くなる ・産休や育休が取得しやすく、職場復帰しやすい ・転職に有利 |
デメリット
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・勤務時間が固定
・支店があるサロンだと移動のリスクがある ・企業責任があるため残業や休日出勤がある ・非正規雇用の人たちのしわ寄せがくる ・得意やジャンルがそのサロンに固定されてしまう ・すぐに辞められない ・ノルマが非正規よりも厳しい ・経験、経歴が重視される傾向 |
アルバイト・パートで働く
アルバイト・パートは、働く時間や曜日を自分で決められる雇用契約です。
エステティシャン未経験の人の中には、アルバイトやパートから徐々に経験を積む人もいます。エスティシャンの専門学校へ通学しながら実務を学んでいる人もいるようですよ。
アルバイトやパートで働くメリットとデメリットを確認してみましょう。
正社員で働く2
メリット
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・未経験でも採用率が高い
・自分のプライベート時間を確保しやすい ・エステティシャンとしての適正が確認できる ・スキルが認められると正社員へのチャンスがある |
デメリット
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・収入が少ない、安定しない
・ボーナスや保険がない ・土日や繁忙期の出勤が多くなる ・解雇されやすい ・社会的な信用度が低い |
派遣で働く
派遣会社に登録して、希望にマッチングするエステサロンで働く方法です。
派遣されるエステサロンによって仕事内容が異なります。
派遣会社の中には、エステティシャン専門の会社もありますよ。
派遣のエステティシャンとして働くメリットとデメリットは次のとおりです。
正社員で働く3
メリット
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・派遣会社が企業との間に立ってくれる
・派遣会社が就労環境をサポートしてくれる ・自分にあう仕事かどうか判断できる ・労働時間や条件を自分で選べる ・自分が希望する条件のエステサロンで働ける ・企業を渡り歩くことで実力がつく |
デメリット
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・一定のスキルや実務経験が求められる
・仕事の範囲が決まっている ・収入が不安定 ・3年以上同じエステサロンで勤務できない ・スキルや経験で給料が決まる |
独立して働く
エステティシャンとしての経験や技術に自信がある人は、独立して働くという選択もありますよ。
エステサロンの開業には、特別な資格などは必要ありません。
エステティシャンとしての腕に自信がある人は、自分のエステサロンを開業してもいいでしょう。
ただし、独立開業にも、メリットとデメリットがあります。
決断する前に確認しておきましょう。
正社員で働く4
メリット
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・自分の理想のサロンを作れる
・収益をコントロールできる ・人材を選べる ・自由に働ける |
デメリット
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・大きな資金が必要
・エステティシャンの知識以外に経営知識が必要 ・経営者として労働時間が長くなる ・税金の義務が発生する ・利益がないと運営維持できない |
業務委託で働く
エステサロンを経営している企業と雇用契約を結ぶのではなく、特定の業務を提供して成果報酬をもらう形です。
仕事を獲得するには、エステティシャンとしての明確な技術力や経験がより求められます。
業務委託でエステティシャンとして働くときでも、メリットとデメリットはあるので、きちんと把握しておきましょう。
正社員で働く5
メリット
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・仕事の分量を自分で決められる
・得意な業務だけできる ・自分のペースで働ける ・働いた分だけ収入になる |
デメリット
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・労働基準法が適用されない
・自分で仕事を探す手間がかかる ・正社員と比較して福利厚生などはない ・給与が不安定 ・確定申告を自分でする必要がある |
給料形態で選ぶエステティシャンの働き方
給料形態も就職先を選ぶ際の重要なポイントです。
エステティシャンの給料形態には「固定報酬制」と「歩合制」の2種類があります。
どちらの給料形態が自分にあうのかを考えてみましょう。
ここでは、固定報酬制と歩合制について詳しく見ていきます。
固定報酬制で働く
毎月、決まった一定の金額の給料をもらえる給料形態が「固定報酬制」です。
変動なく毎月給料が保証されているので、安心感がありますよね。
固定報酬は、基本給と各種手当てを含めた合計額です。ただし、毎月変動する残業代や出張代などは別途至急されるのが一般的。
固定報酬制のメリットとデメリッは以下のとおりです。
正社員で働く6
メリット
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・給料が一定
・残業代がプラスされる ・給料計算がラク |
デメリット
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・基本給が上がりにくい
・評価が反映されにくい ・仕事へのモチベーションが下がりやすい |
歩合制で働く
歩合制は、エステの施術回数や業績によって金額が変動する給料形態。技術力や経験が直接報酬に影響します。
自分が働いた分だけ給料をもらえるシステムなので、たくさん稼ぎたい人に向いています。
ただし、中には向いていない人もいます。
歩合制のメリット・デメリットを確認して適正を見極めましょう。
正社員で働く7
メリット
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・働いた分だけ収入が増える
・モチベーションが上がる ・短期間で高額報酬になるケースもある ・実力が目に見える |
デメリット
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・毎月の給料額が不安定
・無理をしやすい ・仕事をストレスに感じることもある ・残業代がつかないこともある |
働く場所で選ぶエステティシャンの働き方
エステティシャンの働く場所は、エステサロンですよね。
エステサロンといっても、個人経営のエステサロンや宿泊施設内にあるエステサロンなどたくさんあります。
働く場所を自分で選べるのもエステティシャンという仕事の魅力のひとつです。
ここでは、どのような場所で働けるのかを紹介します。
小規模サロンで働く
小規模サロンは、スタッフの人数が少なく、アットホームな雰囲気が特徴です。
オーナーの経営理念がダイレクトにサロン運営に影響するので、オーナーとの相性が重要。
小規模エステサロンで働くメリットとデメリットは次のとおりです。
正社員で働く8
メリット
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・施術以外の業務も任せてもらえる
・お客様との距離が近く、細やかなサービスの提供が可能 ・自分の要望をとおしてもらいやすい ・スタッフ同士が仲良し |
デメリット
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・給料が低い傾向
・業務が多い |
チェーン店で働く
チェーン店は安定した運営力による経営が特徴。
ブランド力があり、転職の際に有利になる場合もあります。
チェーン店で働くメリットとデメリットは、次のとおりです。
正社員で働く9
メリット
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・研修が充実している
・キャリアアップしやすい ・設備が充実している ・ブランド商品に詳しくなれる |
デメリット
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・ノルマがある傾向
・店舗移動がある ・施術以外に物販もする必要がある ・スタッフ間で派閥があることもある |
ホテルで働く
ホテルや旅館などの宿泊施設内に併設するエステサロンもありますよね。
スパサロンと呼ばれることも。
特に高級リゾートホテルなどに併設してあるエステサロンでは、接客クオリティの高さが求められます。
ホテルや旅館などに併設したエステサロンで働くメリットとデメリットは次のとおりです。
正社員で働く10
メリット
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・リゾート地で働ける
・質の高い施術スキルを学べる ・リピーターを求めないので営業業務が少ない ・海外のエステ技術を学べることもある |
デメリット
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・ホテルのランクによってクオリティの高いサービスを求められる
・語学力が必要 ・お客様が少ない ・身だしなみに厳しい |
ブライダル施設で働く
結婚式に向けて美容のトータルサポートを行うのが、ブライダルエステサロンです。
ドレスから露出する部分のケアだったり、シェイプアップしたり見栄えよくするお手伝いをします。
そのため、幅広い施術メニューを取り扱っているところがほとんど。
ブライダルエステサロンのメリット・デメリットは以下のとおりです。
正社員で働く11
メリット
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・結婚式というゴール設定があるのでやりがいや達成感を感じられる
・決められた期間で花嫁の全身をきれいにしなければならないので、スキルや知識が身につく ・カウンセリング力やプランニングスキルが向上する |
デメリット
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・施術期間が決まっているのでストレスやプレッシャーを感じる
・覚えるメニューが多い ・要望をまとめるのが大変 |
化粧品会社で働く
デパートに出店しているブースやイベント、化粧品会社が直営しているエステサロンで働くエステティシャンもいます。
化粧品会社で働くメリットとデメリットについてみていきましょう。
正社員で働く12
メリット
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・デパートで働ける
・ブランドの一員になれる ・コミュニケーション能力やカウンセリング力が身につく ・自社製品の新商品をいち早く試せる |
デメリット
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・高いスキルを求められる
・ノルマがある ・新商品が出るごとに知識をつける必要がある ・ブランドルールや研修が厳しい |
訪問エステで働く
小さいお子様がいたり、外出できる時間が少なかったりする人のために、特定の場所に出張して施術を行うのが訪問エステになります。
訪問エステで働くメリットやデメリットは次のとおりです。
正社員で働く13
メリット
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・人間関係に悩まない
・訪問場所にあわせた対応力が身につく ・コミュニケーション能力が身につく |
デメリット
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・荷物を持って移動しなければならない
・お客様のプライベート空間なので逆に緊張する |
将来のゴールにあわせて選ぶエステティシャンの働き方
将来のゴールを決めておくことも働き方のひとつです。
キャリアアップや独立など自分のゴールを決めることで、仕事へのモチベーションもアップしますよ。
エステティシャンには、どのような将来のゴールがあるのか見ていきましょう。
キャリアアップを目指して働く
エステサロンの店長やエリアマネージャーなどのキャリアアップを目指す人もいるでしょう。
売り上げを管理したり、集客アップを考えたりしてより運営側に携わる業務です。
スタッフの管理や指導も含まれます。
確実にキャリアアップを狙いたい人は、キャリアアップ制度があるエステサロンを選びましょう。
長期で働ける環境が整っているところがおすすめですよ。
独立を目指して働く
独立して自分のエステサロンを開業するというゴールがある人もいるでしょう。
エステティシャンとしての施術技術や、接客スキルが身についていることが前提です。
自分のエステサロンが持てるので、自分の理想のエステサロンづくりができますよ。
ただし、エステティシャンのスキルのほかに経営能力も必要です。
エステサロンの中には、独立開業を支援する制度が整ったエステサロンもあります。
きちんとスキルと知識を身につけて独立できるのでおすすめです。
インストラクターを目指して働く
経営業務やそれにともなう事務仕事が苦手だと感じる人は、インストラクターを目指してみてはどうでしょうか。
コミュニケーション能力が高く、人に教えることが好きな人におすすめの道です。
自分のエステティシャンとしてのスキルや技術力、知識を追求できる職場や研修制度が整っている職場で働くといいでしょう。
転職を前提に働く
転職を前提にして働くこともひとつの働き方。
転職をすることで、経験や技術を積み重ねられますよね。
キャリアアップや、より理想の職場を見つけられるチャンスにもなりますよ。
転職先を選ぶ際には、今までの経験が活せること、スキルを向上させることができること、働きやすい好待遇であることを意識するといいでしょう。
転職を前提として働くのであれば、職場選びが重要です。
転職でエステティシャンの道を開拓するのもあり!
自分が働きやすいと感じる環境には、個人差があります。
自分の経験したことのない働き方が自分にあう場合もありますよね。
まずは、どのような職場環境が自分に合うのか、どのような働き方が適正なのかを知ることが重要です。
転職をして、自分にあった働き方を探すこともひとつの方法でしょう。
経験してみないとわからないこともあります。
そして、サロンごとに習得できる技術も異なるでしょう。
転職をしながらエステティシャンの道を開拓することも選択肢に入れておくといいですよ。
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正社員・アルバイト・業務委託、安定した固定給だったり、やればやるだけ収入になる歩合制だったりと、エステティシャンにはさまざまな働き方があります。
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