女性に人気の職業「セラピスト」。その収入が気になっている人もいますよね。
そこで今回は、セラピストの年収や給料の相場、同じセラピストでも収入に差がある理由を紹介します。
さらに、収入をアップしていく秘訣も解説しましょう。
セラピストとしてしっかり稼ぎながら働きたい、セラピストに転職したいという人は必見の情報が満載です。
- セラピストの年収・給料をチェック!
- セラピーのタイプで年収・収入は変わる
- 雇用スタイルによる給料の違い
- 固定給or歩合給?給与形態により収入が変わる
- セラピストの年収・給料アップの具体例
- パスキャリなら希望条件とのマッチングが◎
セラピストの年収・給料をチェック!
セラピーとは、「手術や投薬をともなわない治療」を意味します。
セラピストはセラピーを行う専門家ですが、その中にもたくさんの職種が含まれるため、年収や給料の平均は参考程度だと考えましょう。
一般的に耳にする平均年収は200万円~300万円で、月給だと16万円~22万円ほどと言われています。
セラピーは、「治療」と「癒し」どちらの目的で行うかによっても専門性が異なるのが特徴です。
国家資格・認定資格が必要なものや、実務経験のみで良いものなど必要なスキルもさまざま。経験やスキルによって収入に差が出るのが「セラピスト」です。
セラピーのタイプで年収・収入は変わる
セラピストの中でも収入が高めなのは、難しい技術や国家資格が求められる職種です。
同じ職種であっても、資格の有無や経験値・お客様からの評判などによって収入に差が出てしまうことも。
ここでは、代表的な職種でその違いを比べてみましょう。
アロマセラピスト
アロマセラピストは、天然のアロマオイルを使って心や身体の不具合を解消していく施術者やアドバイザーです。国家資格はありません。
年収の平均は200万円~300万円で、平均月収は15万円~16万円ほどです。
2018年度の調査によると日本女性の平均年収は293万円ですから、アロマセラピストはそれよりやや低い収入ということになります。
スキルのレベルを確認できる検定試験に合格したり、専門技術を習得している証となる認定資格を取得したりすると給与がアップすることも多くありますよ。
技術を磨くことが高収入への近道となるでしょう。
参考: 『国税庁|平成30年分民間給与実態統計調査結果について』
ハーバルセラピスト
ハーバルセラピストは、ハーブを使ったセラピーを行います。
こちらも国家資格はありません。
多くの人は検定資格や認定資格を取得した後、サロンのアロマセラピストや、ハーブショップやドラッグストアのアドバイザーとして働いています。
認定資格試験を主催する協会は認定校を指定していて、認定資格を取得すればそこで講師として働く道も開かれています。
講師として定期的に働くことができれば、年収400万円~500万円も夢ではありません。
リンパセラピスト
リンパセラピストは、リンパマッサージで身体の調子を整えてゆく仕事です。
リンパセラピストには国家資格がないため、治療を目的としたマッサージは行えません。
通常は検定や民間資格をクリアし、リラクゼーションやエステを目的としたリンパセラピーを行います。
リンパセラピストの平均年収は200万円~300万円、平均月収は16万円~30万円と幅があります。
中には、治療を行えるほかの国家資格を取得した後、リンパセラピーを学んで働く人もいます。
その場合は、高収入が見込めるでしょう。
理学療法士(国家資格)
理学療法士もセラピストの職種のひとつです。
身体機能の治療やリハビリ・機能低下の予防などをサポートする専門職で、医療現場には欠かせない職業。
国家資格を取得していなければできない仕事です。
職場は病院や介護施設・訪問リハビリテーションの事業所などで、児童福祉施設やスポーツチームで活躍する人もいます。
専門性が高く需要もあるため平均年収は400万円ほど、月収は21万円~26万円と高めです。
鍼灸師(国家資格)
鍼灸師は、国家資格の「はり師」と「きゅう師」両方の資格をもつ専門家です。
鍼と灸で身体のツボを刺激し、病気の治療から美容改善・維持やスポーツ選手のボディメンテナンスなどにも利用されています。
職場は鍼灸治療院だけでなく、エステサロン・スポーツジム・介護施設・医療施設など幅広く、独立する人も少なくありません。
働く環境が違えば給与にも差が出るため、平均年収は350万円~450万円、月収は18万円~30万円と幅があります。
柔道整復師(国家資格)
柔道整復師は、骨折や脱臼などを手術せずに治療する専門家です。
身体の造りや機能を熟知した上で、治療を目的にケアするため国家資格が必要になります。
整骨院や介護施設・福祉施設・医療施設で働いたり、スポーツトレーナー・パーソナルトレーナーとして働いたりと活躍できる場は多数。
最近では、美容業界やヘルスケア業界からも注目されている職業です。
平均年収は300万円~400万円ですが、独立開業する人の中には年収1,000万円を超す人も珍しくないと言われていますよ。
雇用スタイルによる給料の違い
セラピストの仕事は多岐にわたり、職種によって収入に差があります。
雇用スタイルによっても異なるので、自分の望む働き方と収入のバランスをしっかりと考えることが大切ですよ。
アルバイト・パート
セラピストの仕事をする人の中で、アルバイトやパートの雇用スタイルを選ぶ人も珍しくありません。
自分のライフスタイルに合わせて曜日や時間を調整できるため、子どもがいたり介護をしたりしている人には好都合ですよね。
平均時給は1,000円ほど。接客業なので、仕事量は来客人数しだいです。
アルバイトやパートのようにスポットで働いている人は、予約の少ない曜日や時間帯では必要とされないこともあるので注意しましょう。
ライフスタイルに合わせられる一方、思うように稼げないのがデメリットです。
派遣社員
派遣社員は、派遣会社のサポートを受けながらさまざまな仕事を経験できるので人気の雇用スタイルです。
派遣で働くセラピストの時給は平均1,300円ほど。
アルバイトやパートの時給より高めですが、派遣社員を雇用するサロンがあまりないのが実情です。
セラピストは技術職なので、雇用形態に関係なくサロンが求めるレベルに腕が達していなければなりません。
女性の働き方が積極的になってきた昨今では、アルバイトやパートで社会復帰する人も多いので、経験やスキルなど比較されやすいのが派遣社員です。
正社員
安定した収入を得ながらセラピストとして働きたいなら、正社員がおすすめです。
アルバイト・パートや派遣社員より給料が高いだけでなく、福利厚生や有給休暇などの面も手厚くサポートされます。
また、ボーナスや昇給も正社員ならではの特典ですよね。
セラピストの職場は実力社会なので、上級資格を取得した人や、多くのリピーターをゲットした人は昇給を受けられる可能性があります。
初任給はそれほど高くなくても、長く続けるうちにしっかりと収入を得られるように成長できますよ。
固定給or歩合給?給与形態により収入が変わる
セラピストをはじめとする技術系の業界では、「固定給」ではなく「歩合給」で働く人も多くいます。
固定給と歩合給にはどちらもメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選ばなければなりません。
では、セラピストの固定給と歩合給を比べてみましょう。
安定して一定額が受け取れる固定給
固定給では月々の給料が決められていて、企業によっては手当を上乗せすることもあります。
手当には、上級資格を取得するともらえる「資格手当」や、チーフや店長に支給される「役職手当」などが含まれます。
初任給は20万円前後で、給料は経験を積むごとに上がっていきます。
高給とは言えませんが、収入が安定しているためライフプランを立てやすいスタイルですよ。
施術数により給料が変わる歩合給
歩合給は、施術数や指名の数でお給料を稼ぐスタイルです。
「あなたに担当してもらいたい」というお客様が増えると収入が上がるというシステムで、インセンティブとも呼ばれています。
仕事単価は高いため、実力がある人は固定給より高収入が期待できるのが魅力。
しかし、仕事がなかったり病気やケガで働けなかったりすると、収入はゼロになってしまうのでリスクも高いのが特徴です。
セラピストの年収・給料アップの具体例
セラピストとして充実した生活を送る人もいれば、「セラピストの収入では生活できない」と話す人もいます。
いくらやりがいがあっても、収入がなければ続けていけませんよね。
では、どうすればセラピストとしてしっかり稼げるようになるのか、収入アップのポイントを紹介しましょう。
雇用形態を変えて年収を上げる
セラピストとして安定した収入を得たいなら、思い切って正社員になりましょう。
就業時間は長くなりますが、シフト制であることがほとんど。
スケジュールの融通がきく職場も多くありますよ。
初任給の低さに不安を感じるかもしれませんが、一定の収入は保障されます。
また、ボーナスや各種手当・昇給などもあるため、続ければ収入アップが期待できる雇用形態です。
中には、固定給と歩合制を合わせたスタイルも。
安定した収入がありながら、毎月固定給以上の収入が狙えます。
なお、完全歩合制は収入が保障されないので「正社員」扱いにはなりません。
優良企業を見極めるポイントでもあるので、覚えておくといいですよ。
関連資格を取得する
技術力が高いセラピストは多くのお客様から信頼され、指名されるようになります。
その技術力を裏付けるものが資格です。
そのため、多くの企業では資格を取得すると給与が上がるシステムを採用し、セラピストのモチベーションを上げているんですよ。
歩合給の場合は、歩合率が上がるシステムです。
すでにセラピストとして必要な資格をもっている人も、さらなる上級資格にトライすることで収入アップを目指せます。
独立・開業しサロンや治療院を経営する
自分の腕に自信があるなら、独立するという方法もあります。
独立・開業したセラピストの中には、年収1,000万円を超える人もいるほどです。
独立には、セラピストとしての技術だけでなく経営の腕も必要です。
そのためのノウハウをサロン勤務時代に身につける人も多くいますよ。
店舗型サロン・治療院だけでなく、プライベートサロンや出張セラピーなど、独立のスタイルもさまざま。
ただし、宣伝してすぐに安定した収入につながるほど簡単ではありません。
巨額な融資で大きなサロンを開業するよりも、小規模なサロンから始めて規模を拡大していく方が現実的です。
働くエリア・場所も収入に影響する
セラピストの給与は、エリアや働く場所によってもかなりの差が出ます。
都市部と田舎では、平均年収に50万円以上の差が出る場合もあるほど。
セラピストとして高収入を得たいなら、人口が多くセラピストの需要が高いエリアで仕事を探すといいでしょう。
また、働く場所は店舗型サロンや施設だけでなく、派遣型セラピー・旅館やホテルなどもあります。
旅館やホテルは施術料金が高いため、給与も高めになる傾向がありますよ。
しかし、繁忙期と閑散期では仕事量がかなり違うため、歩合給の場合は給与も上下してしまいます。
年間のトータル収入をきちんと見比べて選ぶようにしましょう。
セラピストとしての技術を磨く
セラピストとして高収入を得る近道は、セラピストとしての腕を磨くことです。
腕が上がって指名が増えれば、給与アップが期待できますよね。
セラピストとしてのキャリアアップを視野に入れて就職先を探せば、効率良く技術を磨けますよ。
たとえば、研修制度を取り入れているサロンや、認定資格の主催協会に所属しているサロンに注目してみましょう。
給料をもらいながらスキルアップのための勉強ができ、上級資格にトライするチャンスも大きく開かれます。
独学で学ぶ姿勢も大切ですが、学ぶ環境を提供してくれる職場で働けばステップアップしやすくなりますよ。
パスキャリなら希望条件とのマッチングが◎
セラピストの収入は、長く続けて経験を積み、腕を磨くことでアップさせることができます。
そのため、セラピストとして働く素質や意志が自分にあるかどうかを見極めることはとても大切です。
そして、ライフスタイルや希望に合った職場を見つけることも欠かせません。
セラピストを目指しているなら、ぜひパスキャリをご利用ください。
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