アロマセラピストやボディケアセラピストなど、「セラピスト」と呼ばれる仕事に興味を持ち、転職を考えている人もいるでしょう。
しかし、セラピストを目指そうと思ってもセラピストになるまでの過程がどうなっているのか謎ですよね。
そこで今回は、セラピストになるには何が必要でどういう進路に進めばいいのか紹介します。
効率的に転職活動ができるよう、段階的に確認してきましょう。
- 資格をとってセラピストになるまでの期間
- STEP.1 どんなセラピストになりたい?
- STEP.2 どんな資格が必要かチェックしよう
- STEP.3 セラピストになるための学び方を選ぶ
- STEP:4 セラピストとして活躍したい職場を決める
- 早くセラピストになりたいなら癒しサロン!
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資格をとってセラピストになるまでの期間
セラピストとして働くために役立つ資格には、さまざまな民間資格や国家資格があります。
必要な知識を身につけたり、資格取得を目指したりするスクールや通信講座を利用すると、修了までに3か月~2年程度はかかるでしょう。
医療系などの国家資格の取得を目指す場合は、4年程度のカリキュラムを修了しなければならないこともあります。
資格を取得してからプロのセラピストとしてデビューするためには、それ相応の時間とコストがかかることをまずは覚えておきましょう。
STEP.1 どんなセラピストになりたい?
「セラピストになりたい」と思ったら、最初にどんなセラピストになりたいかをはっきりさせましょう。
ここではセラピストの種類をいくつか紹介します。
事前にチェックして、自分に向いている職種を定めましょう。
リラクゼーション系と治療系
セラピストのタイプを大きく2つに分けると、「リラクゼーション系」と「治療系」に分けられます。
リラクゼーション系にはアロマセラピストやリフレクソロジストなどが含まれ、専門技術を用いてお客様を癒していきます。
治療系には鍼灸師や柔道整復師などが含まれ、医療行為に携わります。
治療系のセラピストは国家資格を求められることが多いので、目指すなら注意が必要です。
リラクゼーション系と治療系、どちらのセラピストを目指すかによって学習しなければならない内容は異なります。
セラピストになりたいと思ったら、どちらを目指すのか方向性をはっきりさせましょう。
トリートメントに特化したセラピスト
トリートメントに特化したセラピストは、ボディケアやスキンケアなどに携わります。
お客様の身体や肌に直接触れて施術するため、十分な知識とスキルが必要です。
このジャンルのセラピーには以下のようなものがありますよ。
・アロマセラピー
・タラソセラピー
・ストーンセラピー
・バリエステ
・アーユルヴェーダ
・ネイルセラピー
オイルマッサージなどを利用したボディケア・スキンケアが人気ですよ。
バリエステやアーユルヴェーダなど、伝統医学の知識に基づいたセラピーもあるので、興味があるならチェックしておきましょう。
マッサージに特化したセラピスト
マッサージに特化したセラピストには、国家資格が必要ないタイプと国家資格が求められるタイプがあるので注意が必要です!
マッサージ系セラピーには、以下のようなものがあります。
・アロママッサージ
・ヘッドマッサージ
・ハンドマッサージ
・リフレクソロジー
・フットケア
・ハワイ式ロミロミマッサージ
・リンパマッサージ
・整体
・カイロプラクティック
・あん摩
・指圧
これらのうち、あん摩や指圧などを用いてマッサージする場合は「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要です。
その他のマッサージ系セラピストは国家資格を必要としません。
自分が目指す仕事に資格が必要かどうか、事前にチェックしましょう。
ヒーリングに特化したセラピスト
ヒーリング療法を用いて癒しを提供するセラピストは、心理面での癒しを提供したり、手技以外の方法でも施術したりするのが特徴です。
ヒーリング系セラピーには以下のようなものがあります。
・カラーセラピー
・オーラソーマ
・ハーブセラピー
・ミュージックセラピー
・アニマルセラピー
・ゲルマニウム温浴
・岩盤浴
・酸素バー
・気功
・レイキセラピー
「手技以外で人を癒したい」「心理面で支えになりたい」と考えているなら、ヒーリングセラピストを目指すのもいいかもしれませんよ。
アレルギーで肌が弱い人や、接客が苦手な人にもおすすめです。
医療に従事するセラピスト
国家資格を取得して、医療行為を行うセラピストもいます。
医療系セラピストを目指すためには、きちんと勉強して資格を取得しなければなりません。
主な医療系セラピストの仕事には、以下のようなものがあります。
・鍼灸師
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・理学療法士
・作業療法士
・食事療法士
・心理セラピスト
医療系セラピストの特徴は、医療行為として身体の不調を治療することです。
資格取得に時間がかかりますが、やりがいのある仕事として定評があります。
STEP.2 どんな資格が必要かチェックしよう
セラピストとして働くために必要な資格には、国家資格と民間資格があります。
どんなセラピストになりたいかによって取得すべき資格が異なるので、事前にチェックしておきましょう。
主な資格を一覧にすると、以下のとおりです。
国家資格 | 民間資格 |
---|---|
鍼灸師 | アロマセラピスト |
柔道整復師 | スキンケアアドバイザー |
あん摩マッサージ指圧師 | リンパケアセラピスト |
鍼灸師 | ハンドケアセラピスト |
理学療法士 | 臨床心理士 |
作業療法士 | JREC レギュラーライセンス |
ほかにもさまざまな資格があるため、目指すセラピストのジャンルが決まったら、どの資格を取得すればいいか確認しましょう。
資格によっては、取得までに多くの時間とコストがかかることもありますよ。
STEP.3 セラピストになるための学び方を選ぶ
セラピストになるための知識やスキルを身につける方法はいくつもあるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
ここからは主な学び方を4つ紹介します。
必要な知識をしっかり身につけて、セラピストとして働きましょう。
専門学校に通う
高校卒業後、すぐにセラピストに必要な知識やスキルを身につけたいなら、専門学校に通うのがおすすめ。
学生の多くは、比較的若い世代の人です。
専門学校ごとに得意とするジャンルがあるため、目指すセラピストの種類に合わせて学校を選びましょう。
専門学校では座学をはじめ、実務を体系的に学ぶことができます。
ほかの方法と比較して短期間で国家資格・民間資格の双方を取得できることや、就職のサポートを受けられることがメリットです。
同じ目標をもつ仲間と切磋琢磨しながら学ぶ楽しさもありますよ。
大学に通う
目指すセラピストの種類によっては、大学や大学院を卒業していなければならないことがあります。
また、国家資格を必要とする場合、資格取得の条件として定められていることもあるので、事前に確認しましょう。
大学の学科選びで迷っている人は、以下を参考にしてみてくださいね。
臨床心理士 | 心理学科、臨床心理学科 |
柔道整復師 | 柔道整復学科 |
理学療法士 | 理学療法学科、リハビリテーション学科 |
医療系セラピストとして働くなら、決まった学科で学ぶ必要があるかもしれません。
しかし、癒し系サロンで働きたいと考えているなら、大学進学の必要はないことがほとんどです。
大きな選択となるので、進学する前にしっかりと方向性を定めておきましょう。
通信講座を受ける
通信講座を利用すれば、通学せずに必要な知識を学べます。
費用もさまざまで、予算に応じて選択できます。
自分のペースで学べることもポイントですよ。
しかし、通信講座では実務を学ぶことはできません。
知識を学んで就職した後、実務は働きながら覚える必要があるでしょう。
通信講座では取得できない資格も多いので、事前に確認することが大切です。
民間の養成スクールに通う
民間資格を運営している各協会・団体が養成スクールを開設していることもあります。
その養成スクールで学び、民間資格の取得を目指すのもひとつの方法です。
スクールでは、取得した資格を活かせる職場への就職をサポートしてくれます。
代表的な協会認定スクールをピックアップしてみましょう。
・トータルビューティカレッジ(厚生労働省認定スクール)
・FYK トータルビューティーアカデミー(AEAJ認定スクール)
・ソフトハンズアカデミー(日本セラピスト認定協会認定スクール)
・一般社団法人 メディカルエステ協会(厚生労働省認定スクール)
・YMCメディカルトレーナーズスクール(IHTA、AEAJ認定スクール)
協会認定スクールの中には、厚生労働省認定のものがあります。
これは厚生労働省がモデル事業として認定しているものです。
信頼できるスクールという印になるので、厚生労働省認定スクールに通うのもひとつの方法でしょう。
STEP:4 セラピストとして活躍したい職場を決める
必要な知識やスキルを身につけ、資格を取得したらどこの職場で働くかを決めなければなりません。
職場によって活躍できるセラピストの種類が異なるので、ここで詳しく見ていきましょう。
自分が活躍したいと考えているジャンルに応じた職場を選ぶことが大切ですよ。
病院で活躍できるセラピスト
病院などの医療機関で働きたいなら、医療系のセラピストを目指すのがおすすめです。
病院で活躍できるセラピストには、次のようなものがあります。
理学療法士 | 疾病によって身体に障害を負った人をサポートし、身体の機能回復を助ける |
作業療法士 | 心身に何らかの障害を持つ人に対し、社会生活を営むためのサポートをする |
臨床心理士 | 心理面での課題を抱える人を援助する |
リハビリテーションセラピスト | リハビリテーション科や整形外科でリハビリのサポートをする |
いずれも人の身体や心理に直接影響するものなので、セラピストになるまでのハードルは高めです。
しかし、その分やりがいのある仕事になりますよ。
国家資格が求められるタイプのセラピストが多いですが、医療系セラピストを生涯の仕事にしようと考えているなら、資格取得を目指す価値は十分にあるでしょう。
美容業界・サロンで活躍できるセラピスト
セラピストは、美容業界やエステサロンでも活躍できます。
美容や癒しへの関心が高い人におすすめのジャンルです。
アロマセラピスト | 植物由来のエッセンシャルオイルや香り成分を利用して身体面や精神面の癒しを与える |
エステティシャン | エステサロンでボディケア、スキンケアなどを行う |
リフレクソロジスト | 顔・手・足を対象に手技を施し、身体面・精神面の不調を和らげる |
美容業界やサロンでは、サロンを訪れるお客様の悩み解決を目指します。
どの職種も、美容や接客が好きであれば楽しく働けますよ。
学校で活躍できるセラピスト
セラピストの就職先としてはあまり知られていませんが、身につけた知識や取得した資格の内容によっては、学校で活躍する道も開かれます。
学校で活躍できるのは、以下のようなセラピストです。
臨床心理士 | 学校カウンセラー(心理カウンセラー)として、心理面で問題を抱えた生徒のカウンセリングを行う |
言語聴覚士 | 言語障害、発育の遅れなどによるコミュニケーション面の問題を解決するサポートをする |
カラーセラピスト | 色彩心理学の観点から心理面でのサポートをする |
学校では、心理面での問題を抱えた生徒や、何らかの障害を持つ生徒に対応するセラピストが活躍できます。
ジムなどスポーツ業界で活躍できるセラピスト
スポーツジムなどのスポーツ業界も、セラピストが活躍できる場のひとつです。
場合によっては、プロスポーツチームの専属セラピストという道も開けるかもしれませんよ。
スポーツ業界で活躍したいなら、以下のような仕事がおすすめです。
カイロプラクター | カイロプラクティックを専門に行い、身体面の不調を和らげる |
食事療法士 | 食事や栄養の観点から健康面のサポートをする |
柔道整復師 | 骨、関節、筋肉などに負ったケガを手術せずに治療する |
スポーツ業界では、ケガに対応したり、食事のサポートをしたりするセラピストが求められます。
国家資格が必要なものもありますが、スポーツ業界に携わりたいなら取得する価値があるでしょう。
早くセラピストになりたいなら癒し系サロン!
「早くセラピストになりたい」と思って転職を検討している人もいるかもしれません。
それなら、比較的簡単に資格を取得できる、あるいは無資格でも働ける「癒し系サロン」への就職がおすすめです。
研修制度があるサロンを選べば、未経験からセラピストを目指すこともできるでしょう。
「異業種から転職したい」「未経験で資格も持ってないけどセラピストになりたい」と考えているなら、研修制度が充実した癒し系サロンを探すのがおすすめです。
セラピストになりたいならパスキャリの求人がおすすめ!
セラピストになりたいのであれば、必要な知識やスキルを身につけなければなりません。
場合によっては国家資格を求められるため、取得まではある程度の時間とコストがかかります。
しかし、癒し系サロンなら資格がない人や、業界未経験の人も就職が可能です。
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