美のプロフェッショナルとしてメイクやスキンケアのアドバイスを行う美容部員は、女性が活躍できる華やかな職場として人気があります。
でも、離職率が高いという側面もあるんです。
どんな仕事にも大変な面はありますが、きれいな部分しか知らずに職業を選んでしまうと長続きしません。
美容部員という仕事を目指すなら、その大変さも知ることが大事です。
もちろん、美容部員の仕事は大変なだけではなく、やりがいもあります。
そんな美容部員の仕事を徹底解説していきますね。
- 美容部員の仕事で大変なことって何?
- 美容部員の大変さは職場で違う?
- 美容部員は大変だから辞める人が多い?
- 美容部員は大変だけどうれしいコトもたくさん!
- 美容部員の仕事を続けていくのに大切なこと
- 楽しく働ける美容部員の求人探しはパスキャリへ!
美容部員の仕事で大変なことって何?
美容部員とは、お客様のお肌の状態や顔のつくりに合わせてコスメやメイク法などを提案する「ビューティーアドバイザー」です。
そんな美容部員たちが大変だと感じるのはどんなことでしょうか。6つの「大変ポイント」を紹介します。
売り上げのノルマが大変
美容部員が働く店舗では、店舗ごとに売り上げ目標が設けられているのがほとんどです。
しかし、中には美容部員一人ひとりに達成すべきノルマを課す店舗もあります。
美容部員の仕事はお客様へのアドバイスだけではなく、商品の販売につなげることが最終目標だからです。
でも、ノルマがあると過度にプレッシャーを感じてしまって、ストレスになりますよね。
プレッシャーに弱い人は、ノルマのない店舗を選ぶと長く続けられるでしょう。
知識を身につけるのが大変
美容部員には幅広い知識が必要です。
常に入れ替わる化粧品に関する知識、最新のスキンケアやメイク法、肌の構造やトラブルなど、勉強には終わりがありません。
そんな美容業界についていくのが大変だと感じる人もいるでしょう。
でも、美容に関する知識は自分自身を美しくすることにも役立ちますよ。
また、人を喜ばせることもできます。そんなメリットを考えると、学ぶ気力を奮い起こせるのではないでしょうか。
体力が必要で大変
美容部員の仕事は立ちっぱなしのことも多く、混雑する日には休む暇もありません。
華やかに見えますが、体力的にはかなりハードな仕事になります。
接客人数が多いと喉が枯れてしまうことも。
美容部員として活躍したいなら、体力や健康を維持していくことは必須です。
十分な睡眠とバランスのいい食事、適度な運動で健康管理をしていきます。
スタイルや美容の維持にもつながりますよ。
人間関係が大変
美容関係の職場はどこも女性スタッフが多いため、女性独特の人間関係にストレスを感じる人も少なくありません。
とはいえ、人間関係がややこしい職場はメンバーが変わっても改善されにくいものです。
そんなときは、思い切って職場を変えてみましょう。案外簡単に問題が解決することもありますよ。
お給料が安くて大変
化粧品メーカーの社員と百貨店の美容部員、正社員と派遣・契約社員・アルバイトなど、雇用形態や契約内容によって給与にはかなりの違いがあります。
他業種で働く人の給与額を聞いて、やる気をなくしてしまう人もいるでしょう。
納得のいく給与で気持ちよく働くためにも、給与や昇給に関して事前に確認し、「美容部員になりたい」という自分の気持ちと改めて向き合うことも必要ですよ。
お客様の対応が大変
美容部員の仕事は接客業です。
どんなタイプのお客様にも笑顔で対応しなければなりません。
疲れているときやクレームを言われたときなど、うまく対応するのが大変なシーンもあるでしょう。
とはいえ、提案した化粧品の魅力が伝わると売り上げに直結します。
辛抱や努力が見える形で跳ね返ってくるのも美容部員という仕事の魅力ですね。
美容部員の大変さは職場で違う?
美容部員の仕事内容、待遇や給与は職場によって微妙に違ってきます。
ここでは、化粧品メーカーではなく、デパートやドラッグストアに雇われている美容部員、また、通販会社直営店の美容部員が感じる大変さを取り上げてみましょう。
デパートの美容部員の大変さ
デパートの化粧品コーナーでは、さまざまなメーカーの化粧品を取り扱っています。
そこでは、メーカーから派遣されてきている美容部員とデパートの社員である美容部員が一緒に働いています。
デパートの美容部員は、希望する化粧品メーカーを担当させてもらえるとは限りません。
異動により、途中でメーカーが変わる場合もあります。
好きなメーカーを選べない反面、自分の知らなかった新しいコスメとの出会いもあるでしょう。
各メーカーのメイクアップ法や新製品の研修に行くチャンスが増えると考えれば、ひとつのメーカーに固定で働くよりも多くの経験と知識を蓄積できますよ。
ドラッグストアの美容部員の大変さ
ドラックストアにも美容部員として雇われている社員がいます。
ただし、化粧品部門以外の仕事をこなさなければならないのがドラッグストアの美容部員の特徴です。
そのため、ストア全体の陳列内容やシステムなど、お客様からの質問に答えられるよう把握しておかなければなりません。
さらに、ドラッグストラでは多くのメーカーの化粧品を取り扱っています。
悩みや肌質以外にも、お客様の予算や好みなども聞いて厳選する必要があるでしょう。
お客様はいろいろなメーカーの化粧品を試せるメリットがありますが、美容部員にとっては膨大な情報量が悩ましいかもしれません。
DHCなどの美容部員の大変さ
DHCやファンケルなど、直営店展開している通販会社もあります。
そこでは自社製品をすべて扱うため、化粧品から健康食品まで幅広い商品に対応しなければなりません。
その商品量に圧倒されてしまう人もいるほどですが、直営店にはこだわりもったファンも多いのでお客様のほうが詳しいことも。
また、健康志向が高いお客様が多いのも特徴です。
スキンケアのデモンストレーションだけでなく、食事や栄養面の知識も求められます。
美容部員は大変だから辞める人が多い?
美容部員は人手不足で、常に求人がかかっている状態です。
「仕事が大変だから辞める人がきっと多いんだ……」と思いますか?
答えは「Yes」でもあり「No」でもあります。
美容部員は続けるのが大変な仕事なのか、人手不足の理由を探ってみましょう。
美容部員の離職率は高め
美容部員の離職率はおおよそ30%と高めです。
しかし、これは美容部員に限ったことではありませんよ。
2018年の厚生労働省の雇用動向調査結果では、20歳~24歳女性の離職率は27.7%、25歳~29歳女性の離職率は22.5%となっています。
また、産業別で最も離職率が高い業種が接客業です。
つまり、接客業に就いた20代女性は、早期に離職してしまっているということになります。
美容部員は販売員に分類されますが、女性で形成されている職業のため離職率が高く見えてしまうのです。
(参考: 『厚生労働省|平成30年雇用動向調査結果の概要』)
結婚や出産で辞める人が多い
離職理由で多いのが「結婚・出産」です。
女性が活躍する職場であるため、「結婚して専業主婦」「妊娠して体力的に無理」といった理由で辞める人が多いのも無理はありません。
でも、結婚・出産前に積み重ねたキャリアは無駄にはなりませんよ。
「生活状況が変化したから」「子どもを保育園に預けられるようになったから」と、美容部員に復職する人も少なくないんです。
すでに美容部員としての知識やノウハウをもった人材は即戦力として重宝されます。
美容部員は大変だけどうれしいコトもたくさん!
もちろん、うれしいことだってあります。
美容と関わる仕事ならではの特典や喜びをモチベーションにできたら、美容部員も長く続けられるでしょう。
最新のコスメに触れられる
美容部員は最新のコスメやメイクに通じていなければなりません。
そのため、新商品の研修やメイクアップ講習など、新しい知識や商品に触れる機会がたくさん準備されています。
美容部員仲間と情報を交換し合ったり、先輩からアドバイスされたりしながら、メイクの腕も上がっていきますよ。
また、新商品や研修用など、化粧品が支給されることもあります。
実際に使ってみると、お客様により的確なアドバイスができます。
美を維持するコストがかからないのもうれしいポイントですね。
やりがいがある
美容部員の仕事は接客業なので、気苦労がある反面プラスの反応もダイレクトに感じられます。
上手なメイクや説得力のあるアドバイスができたら、それは商品の売り上げにつながります。
「すすめられた化粧品で肌の調子が良くなった」といったお客様の声も聞けるでしょう。
美容部員を信頼し「ビューティーアドバイザー」と認めてくれる人もいます。
そんなリピーターがいれば、やる気もますます上がりますよね。
続けたらしっかり稼げるようになる
美容部員の初任給はあまり高くはありませんが、平均すると安定した収入が期待できます。
年収はメーカーや年齢によってさまざまですが、平均560万円ほどといわれていますよ。
社員として就職できればボーナスもあるため、自立したい女性にはおすすめの職業です。
チーフや店長・教育トレーナーなど、キャリアアップも目指せますよ。
美容部員としてしっかり勉強したらそのノウハウを武器に、さらに収入のいい異業種へ転職するという道もあります。
美容部員の仕事を続けていくのに大切なこと
コスメや美容法に関心が高く、人と接するのが好きという人は美容部員に向いているでしょう。
でも、お客様のクレームや対人関係など、仕事以外のことでつまずいてしまうこともあります。
大好きな仕事を続けていくために必要な3つのポイントを見てみましょう。
「好き」や「楽しい」という気持ちを忘れない
美容部員として忙しい日々を過ごしていると、コスメや美容にワクワクして取り組む気持ちを忘れてしまうことがあります。そうなると、新しいことを学んだりお客様を喜ばせたりする意欲を失ってしまうでしょう。
美容部員としての技術や知識は自分を美しくし、ほかの人もきれいにできます。
メイクする楽しみやお客様の笑顔をモチベーションにするといいですよ。
体調をしっかり管理する
体力的にハードな美容部員として長く働き続けるためには、体調管理をしっかりと行わなければなりません。
栄養のある食事、十分な睡眠、適度な運動など実践できればお客様へのアドバイスにも活かせます。
自分に合ったサプリを見つけたり、こまめにストレッチやマッサージを行ったりして、毎日の疲れを少しずつリセットしていく工夫も必要ですよ。
職場を変えてみる
美容部員という仕事そのものは大好きなのに、体力的・精神的な限界を感じているなら、職場を変えてみるのもひとつの手です。
シフト制を導入している店舗や休憩時間がしっかり確保されている職場なら、体力的な負担を軽減できます。
研修制度が整っていて正社員を目指せる職場やノルマのない職場なら、ストレスなく働けるのではないでしょうか。
楽しく働ける美容部員の求人探しはパスキャリへ!
美容部員の仕事には大変な面もたくさんあります。
でも、自分に合った職場を見つけられれば、楽しみながら続けていけます。
そこでぜひ利用していただきたいのがパスキャリです。
パスキャリでは、働きやすい美容部員の求人を数多く取り扱っています。
もちろん、きちんとリサーチした納得の企業しか紹介しません。
「とりあえず働ける職場」ではなく、「ずっと続けていける仕事」を見つけていただきたいと思っているからです。
給料のこと、ノルマのこと、職場環境のこと、勤務形態のこと、なんでも気兼ねなくお尋ねくださいね。
後悔することのないよう、疑問や不安をクリアにしてから面接にのぞみましょう。
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