転職回数、7回以上。【ジェットコースターのようなキャリア】を持つキャリアアドバイザーの人生観とは|パスキャリインタビュー

パスキャリインタビュー!

様々な分野で活躍する社会人にフォーカスして、価値観やキャリアの積み方を根掘り葉掘り聞いちゃおう☆というコーナーです。

記念すべき第1回目は、まさにパスキャリでアドバイザーをしている入ヶ町二政さん。

料理人・営業・銀行・運送会社…と、「どうやってアドバイザーに就いたの?」と思うくらい様々な経験を持つ入ヶ町さんに、今までのキャリアや仕事の選び方について、根掘り葉掘り聞いてきました。

海外就職、リストラ、転職…波乱の社会人幕開け

ヤマシタヤマシタ

今日は宜しくお願いします!
早速ですが、入ヶ町さんは、今は転職アドバイザーをされているんですよね。

ただ、元料理人でそこからキャリアをスタートさせたって伺いました。

入ヶ町さん入ヶ町さん

お願いします!
そうなんです。

関西の料理学校を出て、そのあと海外就職でオランダに行って、1年間鉄板焼きのお店で働いてました

ヤマシタヤマシタ

(いきなり海外の話が出てきた…)

おお…なんで海外就職を選ばれたんですか?

入ヶ町さん入ヶ町さん

何でかなぁ…何でだろう。気づいたらオランダにいたんだよね(笑)

でも、鉄板焼きだと学べることって限られていて。

それで、契約更新せずに帰国して、銀座のお店で働いてましたね。



気づいたらオランダにいたってどういう人生なの…。
気づいたらオランダにいたってどういう人生なの…。

ヤマシタヤマシタ

さっそくスピード感がすごいです(笑)
その銀座のお店では、長く勤められたんですか?

入ヶ町さん入ヶ町さん

や、そうでもなくて…
当時、店長が株やってたんだけどさ。

ヤマシタヤマシタ

株…?

入ヶ町さん入ヶ町さん

それで大損しちゃって。
なんか店たたむってなって、リストラされました。

ヤマシタヤマシタ

え…
そんなことってあるんですか…
悲惨…

入ヶ町さん入ヶ町さん

あ、でも、卒業した料理学校が、いいところで。
一生就職の面倒見てくれるわけよ。
だから、次のお店を探すのは大変じゃなかったですよ。

ヤマシタヤマシタ

(安心…)
それじゃあ、すぐに次のお店で働きだしたんですね!

入ヶ町さん入ヶ町さん

ううん。

ヤマシタヤマシタ

???????
どういうことでしょう…????

入ヶ町さん入ヶ町さん

実は飲食店で働きながら、ずっと思ってたことがあって。

ヤマシタヤマシタ

(ゴクリ…)

入ヶ町さん入ヶ町さん

土日休みじゃないなって。ああ、友達と遊びたいなって。

あとお給料も下っ端はそんなにもらえなくて、手取りで12~13万円で。

車のローンもあるのに大変だなって思っていて。

ヤマシタヤマシタ

それで…

入ヶ町さん入ヶ町さん

飲食店は辞めようって思ったんです。
土日に休めて、そこそこ稼げて、でも大学は出ていなくてもOKで…

それでひらめいたのが、営業の仕事

よし、これだって思って、営業職に転職しました。

「キツくても頑張る価値がある仕事」を知った

ヤマシタヤマシタ

思い切りがいいですね…
周りの反対とか、なんか障害になるものはなかったんでしょうか。

入ヶ町さん入ヶ町さん

特になかったけど、親には頭を下げましたね。

だって年間数百万っていう授業料を払ってくれて、それで料理人を目指していたわけだから。

申し訳ないなと思って、「2年間ください、そこでだめだったら料理の道に戻ります」って言って。

覚悟を決めて。

ヤマシタヤマシタ

料理の道も大変で、素晴らしいお仕事ですが…
それで、営業のお仕事を見つけるのは苦労しなかたんですか?

入ヶ町さん入ヶ町さん

意外とね、すんなり見つかって。
金融系の営業。

でも、まあここがブラックで(笑)

入社前からキツそうだなとは思ってたんだけど。

でもここで諦めたらそれまでだし、成果が出たら自信になるなと思って飛び込みました。

上場企業で、そんな会社に高卒の自分が入れるチャンスもそうそうないと思ったし。

本当にブラックだったけどね。

早朝から深夜まで働いてたし、休日出勤も当たり前。
ずっと働いてましたね



ヤマシタヤマシタ

土日休みがいい、って言って料理の道を辞めたのに…??




ヤマシタのつっこみに言葉をなくす入ヶ町さん。
ヤマシタのつっこみに言葉をなくす入ヶ町さん。

入ヶ町さん入ヶ町さん

…。
でもね、ブラックだったし大変だったけど、いい経験になったなとは思ってるんです。

電話営業が主な仕事だったんだけど、それ以外にも法律や保険の勉強をして、社長・会長クラスのクライアントと接して。

すごく刺激だったし、自分の成長を実感できたから。

今も求職者さんには言うことがあるんだけど、「きつくても頑張る価値がある仕事」っていうのは、あると思うんです。

無駄に消耗するだけなら意味ないんだけど、いつか役立つ経験も、ある。

ニートも経験。そこからまた仕事復帰を叶えるも…

ヤマシタヤマシタ

けっこうガッツで仕事されてきたんですね。
そこから、また何回か転職されてますよね。

入ヶ町さん入ヶ町さん

そうですね。
その営業の会社は辞めました。

まあ無理があったんだよね、みんな極限状態で働いてもっていたような感じだったから。
で、そのあとは…

ニート


してました。

ダメニートです。


実家でゆっくりしたいなと思って…
でも、親にそろそろ働けと急かされ、運送会社のアルバイトを。

親戚がやっていたから、繁忙期だけのお手伝いのつもりで。

で、そうこうしているうちに営業をしていた時の知り合いから声がかかって、銀行で働くことになって。

ヤマシタヤマシタ

お声がかかった。
また金融系ですね。

入ヶ町さん入ヶ町さん


金融系の仕事自体は面白かったから、すぐ入社しました。

でも、そこもまあキツイところだったねえ…

しかも、その銀行はつぶれてしまって。

で、債務処理とかする仕事に回されたんだけど…

楽しかったな。

いろんな情報を見られたから、好奇心が満たされていく感じ(笑)

ヤマシタヤマシタ

なんかもうジェットコースターみたいなキャリアですよね。
それでも、楽しんでいる感じがひしひしと伝わってきます。

入ヶ町さん入ヶ町さん

そうですね(笑)

で、銀行での仕事も片付きそうでどうしようかなと思っていたら、元クライアントだった人材派遣会社から声がかかって。

あ、パスキャリじゃないよ。このひとつ前ね。

ヤマシタヤマシタ

ほう…異業種からお声がかかるとは。

なんで人材派遣だったんでしょう。ここまでずっと金融関係だったのに。

入ヶ町さん入ヶ町さん

「入ヶ町ならいけるんじゃない?」ってなったらしいです。

今までの仕事ぶりを見て、「こいつは仕事を投げ出さない」って思ってもらえたんじゃないかな。

自分はそんな、超真面目なタイプではないんです。

でも、精神力があるというか、やるといったことはやりきるし、そこの忍耐力はあると思っていて。

それを買われた格好ですね。

最初にやってた金融の営業や銀行も、ほんとキツかったから…(遠い目)

ヤマシタヤマシタ

具体的なエピソードって聞いてもいいですか。

入ヶ町さん入ヶ町さん

いっぱいあるけど…例えば。

2年間で全国転勤を7回やったり、新店の立ち上げから数か月までを担当してそこでの売り上げ次第で減給にされたり。

ヤマシタヤマシタ

なかなかですね…

転勤、めちゃくちゃ多くないですか。

入ヶ町さん入ヶ町さん

多いよねえ…もう最後の方なんて、上司すっ飛ばして人事から電話かかってきてましたね。
入ヶ町くん、転勤だよ!って。

数字ノルマもキツかった。

田舎に赴任することが多かったんですけど、田舎って既存のお客様の紹介が数字を上げてくれるんですよ。

それなのに、新規のお客様を作って、やっと紹介してもらえるころには異動で。
減給も何回かされましたね…




2年で7回の全国転勤…しかも異動命令は上司をすっ飛ばして人事から直接。笑顔がもはや怖い
2年で7回の全国転勤…しかも異動命令は上司をすっ飛ばして人事から直接。笑顔がもはや怖い。


ヤマシタヤマシタ

辛い辛い辛い!

入ヶ町さん入ヶ町さん

だから今、かなりホワイトだなというか、残業もそんなにないし、趣味を楽しむ余裕もあるし、楽しいです(笑)

「仕事=辛くて当たり前」が根底にある今、見据えるキャリア

ヤマシタヤマシタ

これからのキャリアは、どんな風に積んでいきたいですか?

入ヶ町さん入ヶ町さん

これね、世代かもしれないんですけど。(入ヶ町さんはアラフォーです)
そもそもの考え方として、仕事=辛いものって思っているんです。

辛くて、当たり前。
だから、なんかふわっとしたキャリアプランみたいなのはなくて。

その時にできることをしっかりやって自分の価値を上げて、評価されたい、みたいな感じです。

ただ、今のアドバイザーの仕事はすごくやりがいもあるし、それでいて自分の成長も実感できるから、続けたいなって思ってます。

仕事がキツいから辞める、はアリなのかナシなのか。

ヤマシタヤマシタ

仕事=辛くて当たり前というのは、最近ではレアな考え方かもしれないですね。

じゃあ、あんまり仕事のキツさを理由に転職するっていうのはよくないと思いますか?

入ヶ町さん入ヶ町さん

程度にもよりますね…ただ、それを認めていたらいいと思うんですよ。

「仕事が辛くて逃げました」「仕事がキツくて、耐えられなかったです」「失敗しました」って。

それを認めたうえでの転職は、いいと思います。

ただ、その事実を受け入れられず、他人に責任を押し付けたり目を逸らしたり…というのを続けていると、転職してもまた繰り返すよって思いますね。

転職アドバイザーをやってる自分が言うのもなんですけど、できれば転職はしない方がいいんですよ。

ヤマシタヤマシタ

どうしてですか?

入ヶ町さん入ヶ町さん

シンプルに、勤続年数が長い方が退職金も増えるじゃないですか(笑)


あと、真面目なことをいうと、要は「自分がずっと続けられる会社を見極められているか」なんです。

1社目でそれができていたら、転職する必要もないし、素晴らしいことですよ。

でも、それがなかなかできない。難しい。

だったら、できるだけ早く「自分が働き続けられる会社」「自分にとっていい会社」に出合うのが大事。

それを手伝うのが、自分たちの仕事かなって思ってます。

だから、タイミングとか求職者さんの考え方とかをいろいろみて、今は転職する時期じゃないと思ったらそう言いますね。

鬱陶しいと思われるかもしれないけど。

さっき言ったみたいに、現実を認められなかったり責任転嫁していたりって状態だと、今は他にやることがあるかもよって伝えてます。

ヤマシタヤマシタ

なるほど…

入ヶ町さん入ヶ町さん

特に第二新卒という体で、早期退職した場合は気をつけた方がいいですね。

結構、誰にも相談せずに辞めてからうちに来て、後悔する方もいるんですよ。

もちろん全力でサポートするんですけど、「それ人事に相談したら解決したかも」っていうことも多くて。

ヤマシタヤマシタ

人事に相談…
ハードル高そうですけどね。

入ヶ町さん入ヶ町さん

いや、辞表出せてるんだから!
ダメ元で言ってみたらいいのにって思います。

上司と合わない、とか仕事がキツすぎる、とか。

それでも解決策が見つからなかったら辞める、くらいに思っておいた方がいいですよね。

「もっと○○がしたい!」という希望も、伝えて悪いことなんてないですよ。

だって会社としては、社員には少しでも長く働いてもらった方が利益になるから、案外意見が通ることもあるんです。




辞表出せるなら、人事にちょこっと相談するくらいできるよ。
辞表出せるなら、人事にちょこっと相談するくらいできるよ。


【仕事を変える=会社を変える】ではない

ヤマシタヤマシタ

そっか…
それを踏まえて、転職した方がいいかどうかって、どうやって見極めたらいいんでしょう。

入ヶ町さん入ヶ町さん

まずシミュレーションすることですね。

この会社を続けた時のキャリアプラン、辞めて同業他社に入った場合のキャリアプラン、異業種に転職した時のキャリアプラン。

人によっては、そこに結婚や子育てが大きく関わるかもしれないですよね。

これから先自分にはどんな選択肢があって、そこに進んだらどうなるのかを考えたうえで、「選ぶ」と失敗がないです。

その選択肢をできるだけたくさん、そして詳細にお伝えするのも、自分たちの仕事かな。

全然違う仕事をしたい!と思っても、いきなりその世界にいくのはリスクがあったりするから。

今いる会社で部署異動をしてそれに近い仕事を経験して、次はもっとやりたい仕事に近い会社に行って…というように徐々に移行するのも賢い選択。

ヤマシタヤマシタ

仕事を変える=会社を変えるではない、と。

入ヶ町さん入ヶ町さん

そう。
0か100か、みたいな考えになると、転職する前はテンション上がるんだけど実際は大変。

現実的に、どういうルートでなりたい自分に近づくか、っていうのは、しっかり考えないと。

ヤマシタヤマシタ

そのために、転職エージェントを使えばいい、ということですね。

入ヶ町さん入ヶ町さん

そうですね。宣伝するわけじゃないけど(笑)

これは男女・年齢に問わずなんだけど、辞めてから来る人が多すぎる

もちろん、もう無理だ!って思ったら辞めていいんだけど、できれば…

ヤマシタヤマシタ

辞める前に来てほしい?

入ヶ町さん入ヶ町さん

ですね。
その方がたくさんの選択肢から選べるし、自分での納得感も強い。

選択できるってね、けっこう大切なんですよ。

ヤマシタヤマシタ

転職するかどうかを考えるための、エージェントなんですね。

入ヶ町さん入ヶ町さん

正直、他社さんは分からないけど(笑)
いろいろ急かされるところもあるみたい。

もうここでいいじゃないですか、みたいな。

少なくともうちは、焦らずにその人にとってのベストタイミングでベストな判断ができるようにしたいなって思ってます。

だからこそ、たまには厳しめのことを言ったりするんだけど…

まあ約40年生きてきて、いろんな仕事・経験をしたから伝えたくなっちゃって(笑)

でもそれを押し付けようとは思わないですよ。

よく言うんです、「おうちに帰って、こんなこと言われたんだけどどう思う?って友達や家族に聞いてみて」って。

自分よりはるかに付き合いの長い人たちなら、いい意見をくれるでしょう(笑)

ヤマシタヤマシタ

最後に「優しいですよアピール」じゃないですか(笑)
でもまあ、そうですよね。

入ヶ町さん入ヶ町さん

仕事は辛いものだ、とか、ブラックにいても成長できた、とか。
こういうのは自分の考えだし、時代や世代的なものはあると思うけど…。

そんなに大きく道に逸れたことは言っていないんじゃないかなと思います。

ヤマシタヤマシタ

私(27歳)は、仕事は楽しくないと続かないと思っていたから、ちょっと衝撃でした。
辛くて当たり前、か…。

でも確かに、転職するかどうかの判断は頷けます。
そっか、自分が思っている以上に選択肢はあるし、行動していいんだなって。

入ヶ町さん入ヶ町さん

そういった、個人で大切にしていることとか、どんなふうに働きたいかとか。

細やかなところを叶えるためにも、就職・転職はプロの意見を借りながらした方がいいですよ。

あと、職場の上の世代は、割と自分と似た感覚の人が多いかもしれない。

あくまでも、「かもしれない」だけど(笑)

ヤマシタヤマシタ

留意します…!笑


インタビューを終えて…

  • 転職するか決める前に、エージェントに行く。
  • 「仕事は辛くて当たり前」という考え方もある。
  • なるべく選択肢は多く、そして鮮明に持っておく。
  • 選択する、ということが大切。


転職回数7回以上(職場の数で言ったら15以上…)、まさにジェットコースターのようなキャリアを持つ現役転職アドバイザー、入ヶ町さん。
(なんか強そう…)

独自の見解とアドバイザーとしての真意を交えたインタビューからは、納得しかできない言葉が飛び出しました。

ぜひ覚えておきたいものです。

あ、最後に。
「辞める前に来てって言ったけど、社会人未経験の方やもう辞めたあとの方も、もちろんウェルカムだって言っておいて!!」
と念押しされたので、この場を借りて伝えておきます。

入ヶ町さん、ありがとうございました!